医療法人 スマイルアート 神谷歯科

こんにちは!歯を削るのが嫌いな歯医者さんです。一生使う歯を一緒に守っていきましょう。

骨と栄養 原因

2016-07-12 09:47:24 | 日記
おはようございます
7月も半ばを迎え、今年は梅雨らしい感じが無い松本市です。
雨が降り続けるようなこともなく、心配にもなりますね

骨粗しょう症には様々な原因が考えられていて
①青年期の最大骨重量の不足
②加齢に伴う骨量の減少
③閉経や性機能低下(エストロゲン低下)による骨量の減少
④その他の疾患や薬物による影響

があります。

骨代謝上の観点から更年期以降生じるエストロゲンの欠乏によって
骨代謝回転が亢進(高ぶる)し、骨吸収が骨形成を上回り
骨量が急速に減少するタイプ(タイプⅠ)と
加齢に伴い骨代謝回転が低下し、骨形成が相対的に低下するタイプ(タイプⅡ)
に分類されます。
タイプⅠは閉経後骨粗しょう症とも言われ、女性ホルモンの減少によって
ビタミンDの代謝異常が起こり、このことによって体内に吸収される
カルシウム量よりも、排泄されるカルシウム量が多くなり
カルシウムのバランスがマイナスになります。
そうすると、骨は体内のカルシウムが足りていないと判断し
骨からと貸し出すカルシウムが多くなることによって
骨量が減少し、骨がもろくなる病態です。

骨粗しょう症には様々な原因があり、若いうちの骨重量不足も原因になりますので
ぜひ、積極的に栄養摂取をしてほしいですね。
次回で骨と栄養は最後になりそうです。
骨の健康と栄養の関係はつながってきましたか?

骨と栄養 骨粗しょう症って

2016-07-09 08:25:06 | 日記
おはようございます
明日は参議院選挙の投票日です。
選挙権が18歳まで引き下げられた初の選挙です。
これからの日本を背負っていく若者たちにも
積極的に投票に行ってほしいですね


前回は骨の機能と、全身の機能に大切なカルシウムの役割を
お話しました。
ここで、カルシウム代謝のお話もあるのですが
非常に複雑なので、ここでまとめられるだけの内容ではありませんでした
そのため、今日は骨粗しょう症のお話に入りたいと思います。

まず、骨粗しょう症などの骨代謝疾患の病変は、
まず海綿骨に表れると言われます。
ちなみに、かかとの骨は薄い皮質骨と、その内部に充填された海綿骨で構成され
海綿骨の占める割合が95%以上あり、骨塩量の減少に影響されやすい部分です。
したがって、かかとの骨の骨量を調べることによって
骨粗しょう症の診断や進行状況の把握、骨折の危険度等々・・・
骨代謝疾患を早期に発見することが出来ます。

骨粗しょう症は、骨量の減少と骨組織の微細構造の劣化を特徴とする全身性疾患で
それに伴い骨の脆弱性が高まり、骨折が起こりやすくなる状態と定義されます。

次回は骨粗しょう症の原因ともう少し詳しくお話をします。
ぜひこれから骨代謝疾患の検査に行く方は
かかとで測定することをお勧め致します!

骨と栄養 骨の機能

2016-07-07 11:41:55 | 日記
おはようございます
発達した台風が沖縄に近づいていると聞きましたが
今年は台風を聞くのがいつもより遅いな、と感じました。
私の気のせいでしょうか?
いづれにしても、台風でライフラインが寸断する事もありますので
備えあれば憂いなしですよ!
特に九州地方の方はどうかお気を付けください。

さて、前回までは骨はどんな作りで骨の健康維持には
どのような栄養素が必要なのかをお話しました。
一体骨は私たちの身体の中でどのような機能をしているのか、が
今日のお話です。
骨にはいろんな機能があって
①支持:下肢の骨は立って身体を支える柱、胸郭は胸壁の基礎となり 
    鉄筋コンクリートの鉄筋のような働きです。
②保護:頭蓋は脳を、胸郭は胸部臓器をというように
    大切な臓器の保護をしています。
③運動:骨格筋や腱と作用しあい動くことを可能にします。(関節)
④貯蔵:カルシウムの貯蔵と動員を担っています。
⑤造血:骨髄における機能。

カルシウムは骨や歯の形成と維持、筋収縮、神経興奮の伝達、
血液凝固、乳汁分泌などに関与していたり、心臓の筋肉を動かしているのは
カルシウムイオンの働きです。
また膵臓に働きかけてインスリンの分泌を促す昨日を持つなど
生体恒常性のカギを握っている、身体にとって極めて大切な物質です。
そんな大切な物質「カルシウム」は体重の約2%を占め、その99%が
骨に蓄えられ残りが組織や血液に存在しています。
私達の身体がカルシウムを利用するために、多くの臓器が関係する
大変な調整のメカニズムを持っているのです。

骨は身体を支え動かすだけではなく、それ以上に生きていく上で大事な役割も
持っています。骨の健康維持は全身の健康のためでもあるのです。
だんだんと骨の大事さが伝わっていますでしょうか??

骨と栄養 ビタミンA

2016-07-05 12:09:42 | 日記
おはようございます
雨が降ったりやんだり、じめじめした暑さですね。
熱中症は気温が高いだけでなく、ある程度の気温でも
湿度が高いと発症の原因にもなるようです。
体調を崩さないように、体温調節や水分補給はしっかりと行いましょう

前回は骨の作り替えのお話でしたね。
骨が細胞による骨新生と、破骨細胞による骨破壊・吸収の作用が
常に繰り返されることによって作り替えが起こっていました。
さて、ここで大事なことは破骨細胞は常に存在して
骨破壊・吸収の作用をしているのではなく
血液幹細胞が必要に応じて破骨細胞に変わっているという事です。

つまり何が言いたいのか、この血液幹細胞は
赤血球・白血球・血小板・破骨細胞に変わりますが
これを「細胞分化」と言い、分化と言うのは
細胞が分裂を繰り返しながら機能と形態を変えることを言います。
ようやく栄養素の話です。正常な細胞分化に不可欠な栄養素は
一体何でしょうか?
答えは「ビタミンA」です。つまり、骨の新陳代謝にも
ビタミンAは必須の栄養素であり、不足していると
幹細胞が破骨細胞に変わらないので、骨の作り替えが
上手く行われないことになってしまうのです。

今までの話から、骨の健康維持と骨の新陳代謝を促進するには
カルシウムだけではなくタンパク質や鉄、ビタミンC・ビタミンD
ビタミンAも必要という事がお分かりいただけたでしょうか?

とは言っても、難しい話ですよね
ですが知っているのと、知らないのとでは自分の健康のために
出来る事が違ってきますよね!
忘れた時はまたいつでも読んでください