リゲイン狩猟日誌-頑張れマスターズ!

Good bye Jobs・・あの時Appleに入社していたら。

皆さんご存じの通り、Appleの創始者であり現会長職にあったSteve Jobs氏が昨夜他界しました。

 

実際、彼の陰に隠れていますがIT系の人なら知っているようにスティーブ・ウォズニアックが最初のApple1,Apple2を開発したエンジニア、Jobsは優秀なセールスマン役でした。

 

Appleのサイトはトップ画面に彼の画像と生年~享年までをシンプルに表示しています。56歳という死は若すぎます。

 

晩年の痩せ方を見て癌ではないかと思っていたのはリゲインだけではないと思いますが直接の死因は正式に公表されていないようです。

すい臓がんを患っていたようです。

 

最近の若い人にとってはAppleと言えばiPhoneやIPadなどのモバイル系の製品の会社のイメージが強いでしょう。

 

また、漢字Talk7なんて知らないでしょうし、爆弾マークも見たことないかも、、、当時のMacは本当に厄介でユーザーの忍耐と知恵によって支えられていたといっても過言ではありません。

 

 

現象別に解決方法がシェアされていて裏技も皆で共有していました、もはやデベロッパークラス。。。何か困ると電話して確認します。「ああ、犯人はあの機能拡張だぜ」みたいな。

漢字Talk7のインストールなんてフロッピーディスクを20枚くらい連続で入れ続けなくてはならず、まさにMacワンコそば状態でMacの側から離れられなかったのです。(CDもありましたがドライブはフロッピ−ドライブが標準装備でした)、、、、

 

 

また、映像系のソフトなんか使うとレンダリングに12時間くらいかかったり。。

 

リゲインにとってのAppleは当初、意味不明な代物、まだ世の中はMS-DOSの出来損ないがリリースされたばかりでPCのチップにもまだインテルが採用され始めた頃です。

 

リゲインが最初に買ったNECのノートPC「98ノート」には自社開発のV30プロセッサが搭載されていました。しかもHDDがなくメモリカードにDOSをインストールする厄介な代物。。。

 

 

そんな時、リゲインの勤めていた会社のすぐ側に関西資本のPCショップがオープンしたのです。そのショップはMacを扱っていてショールームにはMacが展示してありました。

まだスクリーンセーバを知らなかったリゲインにとっては画面を動くなぞの絵柄。。。魔法です

 

ヒモのついた変なもので操作しています、、、キーボードからコマンドラインが当たり前のDOSの世界とはまったく別世界、、ゲーム機のようです。。

 

 

そのショップで見かけた見慣れないPC、、縦長で宇宙を感じるデザインでした。。。値段を見て、店員に「これゼロ一個多いですよね?」と聞いた記憶があります。

 

そしてそのマシンがリゲインのApple一号機になったのです。

その当時の最高峰だったQuadra950はなんと168万円もしたのです。。。(プロのデザイン会社しか買えない値段です)

 

それから二号機として買ったのがIIci です、これも中古で買ってセットで70万くらいしました。。

 

そしてAppleが最大の勘違いをして投入したPerformaシリーズ、当時ペプシコから引き抜かれたスカリーによって拡大路線を歩んでいたアップルのつまずきの始まりです。

 

 

スカリーをペプシから引き抜く時の有名な口説き文句が

 

あんた、一生砂糖水売って暮らすのか?」。。

そして奇しくもスカリーによってAppleを追われ、Nextコンピュータを立ち上げます。

このNextで過ごした日々は決して無駄ではなかったのです、現在のMacはUnixベース、インターフェースの多くにNextの技術を採用しているからです。

 

その後、Appleの業績は悪化の一途、、そしてコストカッターのギルバート・アメリオが来て再建をしようとしたが結局リストラに終始する結果になりました。

 

裏話ですが当時、日本の会社から転職を試みていたリゲインはAppleの採用試験を受け採用が内定していたです、ところがこのアメリオ氏の採用凍結によりAppleに行かず。AOLでインターネットビジネスに関わることになりました。今も思えば本当にここがラッキーなとこです、もしも採用されていたら翌年のリストラですぐにクビになっていたでしょう。奇しくも採用されたAOLのオフォスもAppleのオフィスも初台のオペラシティタワーでした。。

  

 

そして、面白い事にAOLで直属の上司だった人がその後、ライブドアを立ち上げ、ホリエモンに会社を売った後にAppleジャパンの社長になりiPod旋風を巻き起こしたのです。

 

IT業界は本当に狭いです。。

 

リゲインがIT畑を歩いてきた時、いつも話題を提供してくれていたのがJobsとGatesだった訳です。

 

リゲインはその昔、Appleの販売代理店もやっていたので色々と経験させてもらいました。トラブル対応でかなり苦労もしました。

 

今はただの1ユーザーですがAppleの黎明期から繁栄期、衰退期、再生期とずっと見守ってきました。

 

今のAppleはただのPCの域を出ています、もはやインテリアといって良いほどの完成度のiMACはリゲインの大好きな一台です。後ろを見るとコードだらけのWindowsマシンとは比較になりません。

 

今、言いたいのは一言だけ

 

「ありがとうJobs、楽しかったぜ、RIP」

 


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