どうも。蕎麦がきエイハブ、片手袋研究家の石井です。この写真は、上野の国立科学博物館にいる巨大鯨をどうしても釣りたくて撮った写真です。早朝旦那に叩き起こされて、雨の中この写真を撮らされた妻の気持ちを考えると、涙が止まりません。妻、I Love you.
さて、前回は最初の蕎麦がきアレンジレシピを「群馬の焼きまんじゅう風」に決めるまでを綴りました。
本当は一回で実践まで書き終えるつもりでしたが、前置きが長くなってしまったので前後編に分けました。知り合いと「このまま、なんだかんだ関係ないこと書き続けて永遠に蕎麦がきのレシピが出てこないのも面白いよね」なんて話してましたが、安心してください。全世界的な当ブログへの期待値の高まりを、しっかり受け止めておふざけなしでやっていきますので。
☆実は一回失敗した
前回のブログを書き終え、すぐに「焼きまんじゅう風蕎麦がき」を作ってみました。
でも、悪くはなかったんですけど、正直に言うとそれほどでもなかったんです。これから書いていく蕎麦がき料理は、今まで作ったことのあるものは一つもなくて、その都度思いつきでやっていきます。なので失敗もしょうがないのです。でも、この失敗のおかげであらためて蕎麦がきの特性、アレンジする際の注意点に気付くことができました。
①蕎麦がきは「あっさりした癖のない食べ物」というわけではない。
焼きまんじゅうのタレは味噌ベースの甘辛味。それなりに強い主張があります。なのに、この試作品は圧倒的に蕎麦がきの風味が勝ってしまってたんです。特に中心部はタレが浸透してなくて、味気ない。蕎麦がき単体であれば別に何もつけなくても蕎麦の風味がして美味しいんですが、下手にタレが塗ってあると真ん中は物足りなく感じてしまうんです。
思うに、ちょっと厚めにし過ぎてしまったんですね。だから食感が重いし、タレが浸透しない。
②モチモチは長所でもあり、短所でもある
蕎麦がきのモチモチとした食感は大きな魅力。でもアレンジする際には気をつけるべきポイントでもある。群馬で食べた焼きまんじゅうは、中はそれほど詰まってなくてフカフカの食感でした。
「これ、何個でも食べられるぞ」と思ったのも、そこに理由があったんですね。一方の蕎麦がきは中までみっちりと詰まり上がった食感なので、試作品を一つ食べたらお腹一杯になってしまいました。これも大きさと厚みで対処できそうです。
③焼きまんじゅうっぽさを出す調理法
試作品は蕎麦がきにタレを塗りながら網で焼きました。
でも、これだとなんかパンチが効いてなかったのです。焼きまんじゅうってちょっと焦げてるくらいの焼き目が付いてて、それが食欲をそそる匂いと風味になってました。
それらを踏まえて、もう一度作り直してみました。
「焼きまんじゅう風蕎麦がき」の作り方(2人前)
(材料)
☆基本の蕎麦がき
・蕎麦粉・・・75g
・ 水 ・・・150ml
※蕎麦がきだけ食べるなら1人前の分量ですが、今回はオヤツ的な食べ方が合うと思うのでこれで2人前です。
☆味噌タレ
・赤味噌・・・40g
・砂糖・・・・75g
・水・・・・・40ml
※これ、当ブログの基本方針なのでいずれちゃんと書きますけど、今の時代レシピなんて検索すれば幾らでも出てきます。この味噌タレにしても「絶対にこの分量!」なんてことはないので、色々探してみて下さい。当ブログからは正確な分量とかより、「どう蕎麦がきをアレンジするか?」というエッセンスを受け取ってもらえればと思います。そもそも僕が勝手なアレンジを勝手なレシピでやってるだけなので、あまり重たく考えないでください!蕎麦がき=片手袋。つまり誰にでも開かれてる!
(作り方)
①味噌タレを作る
上記の材料を鍋に入れて一煮立ちさせるだけです。
②基本の蕎麦がきを作る
③蕎麦がきを丸めて薄く伸ばす
この工程は今後も頻出すると思うので覚えておいてください。蕎麦がきがくっつかないように水で濡らしたスプーンで、一杯分くらい掬います。それを手で丸めるのです。勿論、めちゃくちゃ熱いしくっついてしまうので、手は少し濡らしておいて下さいね。濡らさないで素手に乗っけたら火傷しますよ!
で、ここが試作品からの改良点なんですが、出来るだけ薄く伸ばして下さい。
↑ちなみにこれが試作品。だいぶ厚いですよね。これだと食感が重くなり過ぎます。
④フライパンでタレをつけながらこんがり焼く
ここも改良点。網じゃなくてフライパンで焼いちゃいます。
網だと直火に近いので焦げるのが怖いんですよ。結果、火加減が弱くなってちゃんと焼けない。あとタレが網について焦げ付くので洗うのも大変。なのでフライパンの方が良いです。
タレをつける前にこれぐらい焼き目をつけましょう。火加減は中火で良いです。
そしたらハケで塗りながら焼くんじゃなくて、タレが入った鍋に放り込んじゃいましょう。これくらいたっぷりつけないと蕎麦がきの風味に負けちゃいます。
フライパンの方が焼き加減の調整もしやすいです。タレをつけてからはちょっと火は弱めて下さい。良い感じで焦げ目もついてきました。なんならここからもう一回、タレの中に放り込んでも良いと思います。
⑤完成!
おお!なんか焼きまんじゅうっぽい!
早速食べてみましょう!
「おお、良いじゃん!美味しいよ!」
※すみません。仕事を自粛していて引きこもり生活が続いており、髭も伸び放題。髪もボサボサ。とても食べ物のブログに出せる顔じゃないのでモザイクかけました。「早くいつもの石井公二を見たいよ!」という方のためにも、この事態が収束することを願ってます。
やっぱり薄く伸ばしてたっぷりタレをつけたことが功を奏しました。一つ言っておいた方が良いかな?と思うのは、「蕎麦がきの風味を消したいなら、そもそも蕎麦がきで作る意味ないだろ!」という誤解を与えるかもしれません。でもそういう意味じゃなくて、「蕎麦がきで作るなら本来の焼きまんじゅうとは違うバランスを模索しなければいけない」ということなのです。これはこれで、蕎麦がきで作る意味がありました。
さあ、ようやく一つ目のアレンジレシピが出来ました。これから毎回、味の方向性を皆様にも分かりやすくお伝えする為に、アレンジレシピに最も近い片手袋をご紹介していきますね。
「焼きまんじゅう風蕎麦がき」に最も近いのは…
こちらの軽作業類放置型道路系片手袋です!
それではまた次回、お楽しみに!