どうも。片手袋研究家、蕎麦がき理論家の石井です。この写真は、今年の桜の時期に使おうと思って買っておいた花麩です。先日、冷凍庫を整理してたら奥から出てきました。そう、今年はコロナで花見どころではなくなってしまい、使わないまま忘れてたんですね。
桜というと片手袋研究においては一つの目安になるものでして。
これは私が2018年に私が出会った片手袋、全400枚の月別データ。手袋というと冬のイメージが強いですが、ゴム手袋や軍手もある訳ですから夏でも当然出会えます。しかし、そこに防寒やファッション用の手袋が加わる冬は、やはり圧倒的に出会う頻度は上がります。
ではいつ頃までが冬の旬の時期と言えるでしょうか?私の15年におよぶ観察の結果、どうもそれは「桜が散るまで」と言えそうなのです。それ以降はガクンと出会う頻度が減る訳ですが、逆に言うと桜が咲いてるような時期でも結構みんな手袋を持ち歩いてるんですね。
でも、桜と片手袋を同じフレームに収めるのって中々難しくて、長年苦労してきました。
これは片手袋研究のごく初期、2006年頃ですね。この頃はデジカメの性能も悪くて、夜桜と片手袋を両方くっきり写す事なんて私の腕では不可能でした。
これは2014年頃?子供用のミトンの後ろに僅かに桜が見えるんですが、まあ分かりませんよね。
これも2014年かな?これも後ろに僅かに…。
これは2015年!やった~!完璧に映ってる!でも肝心の片手袋が黒くて見辛い!
そしてこれが2019年。これは文句ないでしょう。でも何故軽作業類の片手袋がこんな植え込みに引っ掛かってるのか?
一応、今年も撮ってるんですよ。でも、桜は散りかけてるし、やっぱり今年を象徴するようになんか物悲しい雰囲気ですね…。
何の気兼ねもなしに桜を楽しんだり、お花見で仲間と集ったり。そんな生活がいつ戻ってくるんでしょう?それは誰にも分からないけど、私は冷凍庫の奥から出てきたあの花麩を供養してやることに決めました。
揚げだし蕎麦がき(2人前)
(材料)
蕎麦粉・・・50g
水・・・・100ml
めんつゆ・・・150ml
お好みの野菜や魚介類
花麩
②蕎麦がきを含め、具材を油で揚げていく
※蕎麦がきはスプーンですくい取って油に落として下さい
※油は180℃くらいでしょうか
※野菜は素揚げします。今回はナスとシシトウです
※運が良いことに穴子があったので揚げました。穴子だけは醤油で下味をつけて軽く片栗粉を振りました
③めんつゆ(濃さはお好みで)を火にかける。今回の花麩は冷凍だったので、つゆに入れて戻す
④皿に盛り付けてつゆをかけて完成!
前回の「バター醤油蕎麦がき」の時も思いましたけど、こういうオーソドックスなレシピを何故最初の頃にやっておかなかったのでしょうかね?凄く簡単で美味しいレシピになりましたよ。
季節感を大事にする日本料理ですから、こんな暑い時期に桜の麩なんて絶対にありえないですよね。でも後から振り返れば、それもこの2020年という大変な年を象徴するような出来事になってるかもしれませんね。
そういえばマニア仲間のむらたぬきさんとコロナ禍において、リモート環境で一緒に曲を作るプロジェクトを進めてます。その記念すべき一曲目、『超ひま理論』のサビがこんなフレーズでした(こちらに制作の経緯と音源がアップされてるので是非聞いてみて下さいね)。
「いつかまた会おう(桜の“頃な”)」
思えばコロナウィルスというものの恐ろしさを決定的に意識したのって、「え?花見すらできないんだ!」っていうのが大きかったような気がします。
来年は桜を取り巻く環境、そして桜と片手袋を取り巻く環境はどうなってるんでしょうか?「日常」という言葉が意味するもの自体、変わってしまうんでしょうか?ウンウンと悩みながら、蕎麦がきを頬張る私でした。
今回のレシピを「おかず系」の「揚」に加えて、分類図を更新しました。
そうそう、9/26,27に開催される「マニアフェスタオンライン」。私は片手袋と蕎麦がき、両方で参加する予定です。蕎麦がきの企画は今のところ9/27にやる予定(おそらく生配信をやります)なので、是非ご参加ください。
それでは、また次回!