どうも。蕎麦がき理論家、片手袋研究家の石井です。これは千代田線と東西線を結ぶ通路の一角です。実は私、この「マニアブログフェスタ」に参加させて頂く事になった当初、蕎麦がきのことを書くつもりではありませんでした。
最初は「ジューススタンド巡り」のブログにするつもりだったのです。片手袋についての発信はブログを含めて色々やっているので、昔から好きだったデパートの一角などにひっそり存在してるジューススタンドの飲み歩きをしようと思ったんです。で、「最初の一件は絶対ここ!」と決めてたのがこの場所にあったジューススタンド。東西線沿線に住んでた私は、ここを通るたびに「あのジュース飲んでみたいな」と何十年も思ってたんです。しかし、ブログ開設前、3月に訪問したら綺麗さっぱりなくなってました…。
※片手袋はあったんですけどね…
(まあ気を取り直して他の店に行ってみるか)と考えた私に、さらなる追い打ちが。なんと大北栄人さんがデイリーポータルZに何年も前にジューススタンド巡りの記事を書いていた!
本当にあらゆるジャンルの記事はDPZによって既に書かれてるんですよね…。ここで私はジューススタンド巡りブログを諦め、悩んだ末に蕎麦がきをテーマにしたブログを立ち上げたのです。
☆フルーツは美味い
なぜ私はジューススタンドが昔から好きだったかというと、単純に尋常じゃなくフルーツが好きなんですよ。もう甘かろうが酸っぱかろうフルーツならなんでも好き。でも、子供にとってフルーツって、高級な肉とかより高嶺の花じゃありませんでしたか?うちの子供なんて当たり前のようにキウイとかしょっちゅう食べてますけど、私の子供の頃はもっとレア感があったと思うんですよね。家にメロンが届いた日なんてマンションのベランダから「やったぞー!」と大声で叫びたい気分だったし、ジューススタンドなんて目に入っても「飲みたいんだけど」なんて絶対親に言えませんでした。そんなもん気軽に買ってもらってたら家が破産しちまうよ!
だからこそ、私は大人になって本当に良かったと思うんです。まあ、何万円もするマンゴーとかでなかったら、ある程度は食べたい時に食べたいフルーツが買えるし、デパート行った時なんかは絶対にジューススタンド寄りますもん。500円くらいであんなに美味い液体が飲めるなんて、信じらんない。今でもジュース一杯飲むたびに破産寸前まではいきますけど、大人フルーツライフを楽しんでます。
☆思い出の担任教師
小学校4年生の時に私たちのクラスを受け持つ事になった女性教師のことを、今でもたまに思い出します。眼鏡を掛けて物静かな大人しい先生。私はすぐに好きになってしまいました。
今はもうなくなってしまいましたけど、昔は毎年「家庭訪問」というのがありました。担任の先生が各家庭を順番に回って親と生徒との三者面談をするんですね。で、私は大好きなその女性教師のために、親に頼み込んで手作りイチゴミルクセーキを用意する事にしたんです。ここまで読んで下さった皆様は、それが当時の私にとって最高のもてなしであることはご理解頂けると思います。
でも、私は大きなマンションに住んでたんですね。当時は全く分かりませんでしたけど、マンションには沢山の同級生が住んでたので、先生は1日に何軒も回らなきゃいけないんです。しかも、うちはわりと高層階だったので毎年順番は最後の方でした。
で、先生は一軒一軒それぞれの家庭でそれなりのもてなしを受けるみたいなんですよ。用意されたケーキやら饅頭やらを断るわけにもいかず、満腹の状態で我が家に来るわけです。そこに用意されてるのが、巨大なグラスにタプンタプンに注がれたイチゴミルクセーキですよ。
「うちの子が一生懸命作ったんですよ!どうぞ召し上がれ!」
母親も誇らしげに勧めます。ミキサーに牛乳と砂糖とイチゴを入れて作ったんですけど、あれって作った直後はなんか白く泡立ってちょっと気持ち悪い見た目じゃないですか。まだよく知らないガキが作った、なんだか得体の知れない泡立つ液体。先生、グラスを持ってしばらく黙り込んだ後、意を決したように目を瞑って一気に飲み干しましたよ。その後から、子供の目から見ても明らかに先生の目の焦点があってませんでしたね。
で、その先生。家庭訪問の直後から学校に来なくなってしまって、担任は変わってしまいました。いや、別に私のイチゴミルクセーキが原因じゃないでしょうけど、あの遠い目は今でも忘れられないです。
☆フルーツの思い出は他にも沢山!
フルーツの思い出は他にもいっぱいあります!でも蕎麦がきには関係ないので割愛しますね!
フルーツ蕎麦がき白玉(3人前)
(材料)
・蕎麦がき白玉
蕎麦粉・・・30g
白玉粉・・・30g
水・・・50〜60ml
・レモンシロップ
水・・・300ml
砂糖・・・150g
レモン汁・・・大さじ1
・フルーツ
お好みのフルーツを一口大にカット
(作り方)
①レモンシロップを作る。鍋に水を入れ、火を入れて砂糖を溶かす。完全に砂糖が溶けたらレモン汁を加え冷やす。
①レモンシロップを作る。鍋に水を入れ、火を入れて砂糖を溶かす。完全に砂糖が溶けたらレモン汁を加え冷やす。
※冷やして完成したシロップ。これを炭酸で割って飲むだけでも美味しいですよ
②蕎麦がき白玉を作る。白玉粉と蕎麦粉をそれぞれふるいに掛けて鍋に入れる。よく混ぜ合わせてから水を加えて火にかける。
※いつもの蕎麦がきは「蕎麦粉の分量の2倍」というのが水分量の目安ですが、今回はそれだとデロンデロンになってしまいます。水分量は蕎麦粉と白玉粉を合わせた分量のちょっと少なめを目安にしてください。
③出来上がった蕎麦がきをスプーンで一口大にして氷水に落としていく。
④器にフルーツと蕎麦がき白玉を入れてシロップをかけて完成!
本当に暑い日が続きますね。前回、温かくなくても美味しい蕎麦がきに成功したので、今回はもうキンキンに冷やす蕎麦がきです!普通に白玉を作るように、蕎麦がき白玉も茹でても良いと思うんですけど、このブログでは火にかけて掻く事に拘りました。でもそのおかげなのか、白玉のモチモチ感にしっかりした食感が加わり、とっても美味しかったです!
今回のシロップをもっと濃い目に作って、炭酸で割って作ったらさらに納涼感が出るかも。フルーツは勿体ぶらずに好きなやつを大量にぶち込みましょう!
実は今回のレシピも「蕎麦がき分類図」から逆算して作りました。前置きを長々書いてしまったので、フルーツに主眼を置いたレシピに見えるかもしれませんが、肝心なのは白玉粉を加えた事なんです。
「①蕎麦粉」の選択肢をもっと増やせないかな?と思ってたんですよね。今回凄く上手くいったので、白玉粉以外にも色んな粉物を加える可能性が出てきました。あとは「蕎麦がき、冷えても全然OK!」もいよいよ立証できたので、こちらもレシピ構築の際の選択肢が増えました。
毎回毎回、レシピの前にどうでも良い思い出を書いてしまってますけれど、このブログを通じて本当に蕎麦がきの可能性も広げていけてると思います。あの日、大手町のジュースバーが閉店していなかったら今までのレシピもこの世に存在していなかったわけで…
本日の教訓
「人間万事塞翁が馬」!
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