ゆらり散歩日記

京都を中心に、おいしいお店や気になるもの・・・をご紹介します。

希望の糸

2020年09月19日 | 

希望の糸 / 東野圭吾

加賀さんシリーズのスピンオフ?!
松宮さん目線で書かれた物語です。

カフェのオーナーが殺害されて、纏わる人たちの秘密?が明らかに。

早い段階で犯人が・・・
本当にこの人が???
という気持ちで読み進めていくと、、、
ものすごい展開に
色々繋がっていくうちに、絶句です

最後は、何とも言い表すことのできない感動
見えない糸で繋がった"絆"

すごかったです
やっぱり東野圭吾さんすごかった、改めて。

どんどん引き込まれて、先が気になって、
一気に読んでしまいました。
読み終わった後は、、、、みなさんはどんな気持ちになるでしょうか。
たくさんの人に読んでほしい1冊です。


この本は、私の中の東野圭吾ベスト3に入るぐらい好きな本
ベスト3とはいえ、まだ2つしか決めれておらず、
もう1つは、「聖女の救済」です。


本の中の好きな言葉

「たとえ会えなくても、自分にとって大切な人間と見えない糸で
繋がっていると思えたら、それだけで幸せだって。
その糸がどんなに長くても希望を持てるって。
だから死ぬまで、その糸は離さない。」



蜜蜂と遠雷

2020年05月07日 | 

蜜蜂と遠雷 / 恩田 陸



第14回 本屋大賞 大賞受賞作品 
第156回 
直木賞 受賞作品
(ダブル受賞)


本の中の好きな言葉
「自由に宇宙を感じて」


最初に、
この本は、素晴らしくすごい1冊です


国際ピアノコンクールの予選から本選までを描いた作品。
登場人物のキャラ(性格)がとてもしっかりしています。
少し読んだところで、この人はこういう人なんだろうとか、イメージできます。
メインである塵、亜夜、マサル、明石さん
どの出場者のピアノも素晴らしい
(性格もよい

そして、
ピアノの音や音楽を文章で、どうやって表現するのかなぁと思っていたら・・・
すごいです
きっとこういう音だろうとか、ちゃんと想像できて、
本からちゃんとそれぞれの音が聴こえてきました。

4人のピアノの音の特徴といいますか、個性もわかりやすく描かれていて
塵の音はこんな感じかなとか
ちゃんと想像できて、予選後、次はどんなピアノを弾くのかなぁと楽しみでした。

どんどん引き込まれていって、どんどん楽しみになっていく、コンクールの観客になった気分です

特に、第三次予選が好きです
塵のところは、感動しました。
全体を通して、著者の熱意を感じる素晴らしい1冊です

後で知ったのですが
構想から12年もの歳月をかけて書き上げた作品だそうです。
(構想12年、取材11年、執筆7年)
すごいとしかいえませんが、この長い歳月をかけて、あの素晴らしい表現が生み出され、
この1冊ができたんだと思うと、ただただ感動。

この本を読むことができたことに感謝します




何歳からでも美肌になれる!

2020年04月30日 | 

何歳からでも美肌になれる! / 天野佳代子



スキンケアが大好きなので、時々美容の本を読みます

この本は、奇跡の62歳というのに惹かれて読んでみました。
(確か現在は63歳?!)

わかりやすく、取り入れやすい方法が書いてあります
むずかしいことは書いていませんので、普段のスキンケアに取り入れやすいと思います
何か特別なことをやっているとゆうより、決めたことの継続なのかなぁと感じました


スキンケアやメイクの本は、
たくさん本があるので、あえて色々読まないようにしていて、
「これは!」とゆうものを読んでいます。
こちらの方の本がオススメです

・石井美保さん
・長井かおりさん


美容の本やメイクの本は、読んでみて気になるものは実践して、
実践してみてよかったら(効果があったら)、継続してやっています
今は、洗顔後すぐに化粧水またはオイルをつけるとゆうのをやっています。
(その後フェイスパックです
今日ご紹介した本からは、洗顔について見直そうかなぁと思っています


そして、バトンは渡された

2020年04月23日 | 

そして、バトンは渡された / 瀬尾まいこ




第16回 本屋大賞受賞作品

本屋大賞ということと、表紙に惹かれて、読んでみました。

この本、すごい
なんともいえない温かい気持ちになる
感動する

軽いタッチで読みやすいんだけれど、
感動やはっとさせられる言葉、笑ってしまうところが、
随所に描かれています。

最初の1ページ目がすごく好きで
このページを読んだだけで、この本おもしろそうと思いました。

読み進めていくうちに、本当におもしろい!
早く続きが読みたい!!
と思いました。

そして、何度も感動しました。
その感動は、悲しいやせつないからではなくて、
嬉し泣きとも違うんだけれど、爽やかな感動?晴れやかな感動?
なんと表現していいかわかりません

森宮さんと優子ちゃんのやり取りがすごく好きです
やり取りがおもしろいのに、信頼しているのが伝わってくる。

子供のときの優子ちゃんのお話もすごく好きだし、
どの場面を読んでいても楽しい
きっと、森宮さんのキャラがこの本を楽しくさせているのかなぁと思います
2人の場面には、ごはんやデザートがよくでてくるので、
おなかがすく本でもありました


このお話の続きやスピンオフが読みたいです
森宮さんや優子ちゃん、みんなのその後が見てみたいです。


不思議なのですが、この本を読んでいると、
幸せな気持ちになりました。
すごく愛のあるお話で、読み終わった後もずっとあたかい気持ちになる本です
それでいて、随所に感動があり、はっとさせれる言葉があります。

やっぱりこの本すごいなぁ!
お話も、文章の書き方もすごく好きです
このお話、全く重くなくて、こんなに爽やかに人間の愛情、家族の在り方・・・
を描くことができるなんて、すごいなぁと思いました。

瀬尾まいこさん、初めて読みましたが他の本も読んでみたいなぁと思いました

この方は、何年か後、直木賞を受賞するのではないだろうか。
なんて。勝手に思っちゃいました

とてもとても素敵な本でした
まだ読まれていない方、ぜひぜひ読んでみてください。
本当にたくさんの人に読んでほしい本です

この本には、いくつか好きな文章がありましたので、ご紹介

「自分の明日と、自分よりたくさんの可能性と未来を含んだ明日がやってくるんだって。
親になるって、未来が二倍以上になることだよって。
明日が二つにできるなんてすごいと思わない?」

「明日はちゃんと二つになったよ。
自分のと、自分のよりずっと大事な明日が、毎日やってくる。すごいよな。」

「搭乗券を買って、スーツケースを預けた後でも、行き先が違うと気づいたら、
その飛行機には乗らないでしょう。

早瀬君、今ならまだ降りられるよ。」




ブロードキャスト

2020年01月13日 | 

ブロードキャスト / 湊 かなえ



注意: 以下少しネタバレあり




久しぶりに、湊かなえさんの本を読みました。

湊さんの最近の本は、読んでいなかったので、
こういうお話も書くんだなぁと驚きもありましたが、
湊かなえ氏の新しい世界を見せていただいたなと、思いました

読んでいくうちに、誰の本を読んでいるのかわからなくなるほど、
湊さんのイメージが覆されました。
まさか、放送部の話とは!!!
最初の陸上の話で最後まで進むと思っていたので、まさかの展開でした・・・。

お話は、チーム力を感じさせてくれる、さわやかなお話でした
とてもよかったし、おもしろかったです

最後は、号泣でした

登場人物が学生のお話は好きなのですが、
今までは 恩田陸「ピクニック」が大好きでしたが、こちらも大好きなお話の仲間入り

ぜひ続編を読みたいと、思いました。
彼らのその後がとても気になります



心屋仁之助の今ある「悩み」をズバリ解決します

2019年11月03日 | 

心屋仁之助の今ある「悩み」をズバリ解決します! / 心屋仁之助



写真が影になってしまったごめんなさい

少し前から、心屋仁之助の本を読んでいます。
他にもオススメの本があるんですが、こちらの本も読みやすかったです。

2013年の本なので、ちょっと古いのですが、
書き方がとてもストレートで、それがよくて、わかりやすいなぁと思いました。
初めて読むと、内容はびっくりするかもしれませんが
この中に書いてあることをやってみると、何かが変わるはず

個人的には、疑問に思うことの答えが載っていたり、
今まで何冊か仁さんの本(最近の本)を読んでいますが、改めてこの本を読むと、
復習というか、今まで本で得たことを振り返ることができたなぁと思いました

ちなみに、
私が初めて読んだ仁さんの本は、「ゲスな女が愛される」という本でした。
とてもおもしろかったので、またご紹介したいと思います


昨日がなければ明日もない

2019年10月21日 | 

昨日がなければ明日もない / 宮部みゆき

 




久しぶりに「本」の記事です

ようやく時間ができてきたので、やはり!大好きな本を読もうと、
最近は少しずつ読んでいるので、また記事に書きますね。

今回は、宮部みゆきの杉村さんシリーズ
この杉村さんシリーズが結構好きなのです。
1作目から読んでいます。

こちらは、3つの短編が書かれています。
短編といっても、しっかりした内容です。
杉村さんシリーズは比較的平和なのですが、、、
今回は、重い内容のものもありました

どのお話も凝っていて、短編といえども、さすが宮部みゆき氏ですね
おもしろかったです

 


真夏の方程式

2012年04月01日 | 

真夏の方程式 / 東野圭吾

ネタバレ有り)



久しぶりの湯川先生シリーズ。(通称:ガリレオシリーズ)
いつものことながら、ミステリー要素だけではなく、人間的要素が多くておもしろかったです。
そして、最後はでした。
ミステリーで涙したのは初めてで、せつなくてもどがしい・・・。

以下、ネタバレあり。



storyは、めずらしく子供(恭平君)が登場し、湯川先生との絡みがたくさんあります。
二人がだんだん打ち解けていく様子はとても楽しめたし、
お互いの信頼関係も伝わってきました。
湯川先生が恭平君に、鍵をとってきてと頼むところや、
クサナギさんが恭平君の携帯にかけて、湯川先生が電話にでるシーン、
夜ごはんのシーンなど、二人のやりとりを見ているのがすきでした。

特に最後、湯川先生が恭平君に、

「~(省略)  私は君と一緒に同じ問題を抱え、悩み続けよう。
忘れないでほしい。君はひとりぼっちじゃない。」

と言うところ、もう感動しました。
心に響く言葉でした。


多くの読者のみなさんが言うように、
事件としての犯人の動機は弱いかもしれない。
しかしながら、物語としての全体の出来、登場人物の動き、玻瑠の海、
全ての要素が調和していて、どれをとっても、とてもよく描かれていると思いました。

今回の本は、ぜひともテレビで、映像で見てみたいと思いました。
本来はあまりガリレオシリーズのドラマ化は賛成派ではないのです。
湯川先生のイメージが、「容疑者Xの献身」のときに、本当は人間味のある人だと思ったのですが、ドラマを見ているうちに偏屈な科学者のイメージが強くでているような気がしたので。。
この本では、失礼ながら湯川先生にも人の心があったんだなぁと思いました。
先生の人間味がでてましたね。

他の読者さんはどう思っているかわかりませんが、
私の気持ちは、湯川先生(ガリレオシリーズ)から少しはなれていたのですが、引き戻されました。
読み終えると、ただただ余韻が・・・。
2、3日は他の小説読みたくないと思ってしまう。
ミステリー小説を読んでびっくりすることはあっても、涙することがあるなんて思いませんでした。

完成度の高い作品。
この後、次のガリレオシリーズはどうなるのか・・・
それはそれで楽しみでもあります


*余談*

小説を読んでいると、登場人物の動きや背景などが頭の中でイメージできるものと、できないものがあります。
東野氏の本は、イメージできるものが多いです。
反対に、宮部みゆきさんの本はなかなかイメージできない、頭の中に浮かんでこないんですね。
不思議なものです

 


夜のピクニック

2012年01月14日 | 

夜のピクニック / 恩田陸



久しぶりにミステリー以外の本を読みました。

読み終わって思ったことは、”心が優しくなる本” だと思いました。
登場人物達の素直に人を思う気持ちとか、屈託せず自然に表現していて、
少しなつかしいような、不思議な気持ちになります
文章を読んでいるという感覚があまりなく、この小説の世界を自分が見ている・・・
そんな感じがする、この本にはそういうところがあります。
ほんわかした優しい気持ちになる1冊です

素晴らしく自然に繊細な表現がなされているような気がします。
なんといっていいかわかりませんが、これぞ青春小説ですね。

すごく好きな本の中にはいります


インシテミル

2012年01月14日 | 

インシテミル / 米澤穂信

読みました。
だいぶ前にテレビで映画を放送していて、まずは原作をと思い読んでみることに

おもしろいです
緊迫感とか最後はどうなるのか、気になって気になって、
途中からは一気に読んでしまいました。
こんなに止まらずに夢中で読んだ本は、久しぶりです。
物語に引き込まれて、
なんだか自分も登場人物の一人になったようにドキドキしました


ただ、映画は、かなり残念でした
ショックでした。
本のよさがでてない・・・
内容的に映像にするのはむづかしいのでしょうか。。。