ABIKO POPS

我孫子で初めてのポップ・コーラス・サークルです。最近はすっかりと~ちゃんの子育て日記!(笑)

セルリー!

2008-03-06 21:40:40 | MUSIC
本日、我家にすんごい野菜が届きました。
何が凄いってそのデカさ、こんなセロリ見た事ない!
しかも、袋にはセロリじゃなくって「セルリー」と書いてある。(笑)
これは現在進行中のプロジェクトの発注元、坂東市商工会女性部の部長さんからの陣中見舞いです。
ご実家で採れたてのものを、ワザワザ宅配便で送ってくださったのです。
いや~、ありがとうございます、「この仕事、受けて良かった~!」と心から思えます。(笑)

今まで色々な仕事をして、たとえばクライアント企業さんから終了後にノベルティ・グッズとかはもらった事がありますが、一番大変な時に陣中見舞いを受けた事なんか1度もありません。
ましてや、TVのディレクターが夜中に、お酒なんか持って来た日にゃ絶対何か裏があります。
「明日の昼までに3曲!」とかへ~きで言いやがります。(汗)
あ、これはここだけの話しネ。(笑)

さて、あまりブログ上で仕事の話しはしないのですが、このブログには音楽関係以外の方も結構読んでくださっているので、良い機会ですから今日はミックス・ダウンのお話。

今まで、作曲→アレンジ→作詞→レコーディングと進んで来ました。
もうちょい判りやすいように、家を建てる行程とすると、設計→土地の整地→基礎工事→部品の製作と言う感じです。
で、先日の唄と三味線のレコーディングで部品があらかた揃いました。
今度は、この部品を1つ1つ組み合わせて、いよいよ組み立てに入ります。
これが、音楽製作で言うところの「ミックス・ダウン」という作業です。


これは、音楽製作に愛用しているDegital Performerというソフトの画面です。
上が録音された音や、MIDIになっている演奏データのトラック画面。
その下に、ミキサーのフェーダーがずらっと並んでいます。
これを多いか少ないかと言うと、実はまだドラムのパーツ(バスドラムやスネア、タム、シンバルなど)をバラして無いので少ないです。
今回は和楽器系の打楽器も各種使ってますので、これからパーツをバラすと16~20トラックくらいは軽く増えます。(汗)

ドラムのパートは、細かくパーツに分けて、それぞれ音源や音色、空間定位やエフェクトをかけてあげると、最後に凄く立体的に際立って聴こえるようになります。
アマチュアの方が良く「どんなに頑張っても、売っているCDみたいな音にならないんスよ~。」とか言っているのは、実はドラムを1トラック、1回で鳴らしちゃってるというのも大きな要因です。
プロはね~、こういう所に手間ひまかけるんだよ~、あんまり人には教えないんだけどさ。(笑)


波形編集画面

そして、レコーディングしたオーディオ・トラックですが、このトラック1本に対して、それぞれ裏に何本ものテイクを持っていて、たとえば唄を3回録り直したら、1つのトラックに3つのテイクが存在します。
ま、実際には9テイクありました...唄だけで。(汗)

で、そのテイクの中から、1番良いテイクを選んで行くのですが、このパートはこのテイク、このパートはこのテイクと、細かく選んで、完璧なトラックを作ります。
さらに、これも音量、定位、音質、エフェクトなどを施し、場合によってはデジタルな補正を加えたりもします。
それが、各オーディオトラックの数だけあるわけです。

そして何より、「音の整理」作業があります。
この増えるだけ増えたトラックとテイクの中から、いらない音をどんどん整理して行きます。
ただ、単に音がぶつかると言う程度では無く、倍音レベルで聴こえるべき音がちゃんと奇麗に聴こえるように、いらない音を容赦なく切り捨てます。
たとえ製作段階でどんなに苦労して考えだしたフレーズだろうと関係ありません。
また、どうしてもぶつかってしまう場合は、アレンジから手を入れて録音し直したりもします。


メインの音源ラックとミキサー

そして、最終的にはステレオの「右、左」の2つのトラックに集約します。
ですから、「ミックス・ダウン」(混ぜてトラック数を減らすから)と呼ばれているのです。

そろそろ、何で音楽製作がもの凄い時間と労力がかかるのか判っていただけたでしょうかぁ~!(笑)
で、この地獄のミックス・ダウンが終了すると、鬼のマスタリングという、さら~に地味で重要な作業を経ていよいよ「カンパケ」(完成)となる運びです。

単に、作曲して五線譜上に音符を書くだけなら、そんなに時間はかからないのですが、それを具体的な「音」として完成させようとすると、やはりかなりの時間はかかります。
でも、今まで自分の頭の中でだけ存在していた音が、こうして実際に誰の耳にも聞こえる形になって行くのは、この上も無い喜びでもあります。
そうでもなきゃ、とってもやってられませんけどね~!(笑)
完成を乞うご期待!

最新の画像もっと見る

コメントを投稿