鼻から猫の毛

札幌から東京にやって来たババア一人、猫一匹

読んだもの読むもの

2020-01-19 08:20:03 | 

世間師ってのは、まあいわゆる「浮浪雲」の
「お姉さん、あちきと遊ばない?」的なもんなのかなと思いきや
居住を一に持たず、あちこちへと渡り歩く
身一つでその場その場で稼いでいる人なんだなあ。
一人の落ちぶれた若僧が、
そんな人間がいる世界を垣間見、
そして故郷に帰って行く、といったお話。
この物語で感想文書けと言われたら
リンダ困っちゃう。
そのくらい「ふうん」なお話。

大活字版は、とっても字が大きかったです。
あたい、国語の授業で頭に残っているのは
「山月記」というお話ですわー。
あれは素晴らしかった。
学生ながらに、シーンが目の前に広がるような感覚で
なんて悲しくて素敵な話なんだろうと思ったものです。
あとは「夏の葬列」ですかねえ。
戦争が恐ろしいというより、これまた映像が文体から
見えてくるような描写でしてね。
特に白いワンピースの下りがねえ。
じゃあ主人公はどうやったら、赦されるんだろうって
漠然と絶望した記憶ありです。

昨日、書店で見て思わず買ったのはこの本。


生保が舞台でなかったら買わなかった(笑)。
そういうとこ、あるある。
思わず東京の先輩にも写メ撮って
「面白そうじゃね?」と送りました。

いやだから、勉強しろって話。