『私の本棚』

※不定期公開

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ご覧戴けたら幸いです。

心の宝箱【人の生き方を認めるところから、自分の生き方というものを人間は見つけるのではないでしょうか】

2024-11-13 11:20:32 | 心の宝箱:小路幸也


『オール・ユー・ニード・イズ・ラブ 東京バンドワゴン⑨』小路幸也(集英社2014/4/30)

 

東京下町の古書店東京バンドワゴンには本日も訳ありのお客がやってくる。
ある作家の棚の前で涙をこぼしていた女性は高校生の時に学校の焼却炉で何冊もの本を黙々と処分していた少女、
いったい彼女に何があったのか、気になる堀田家の面々。青の映画がいよいよ公開されるシリーズ第9弾
『秋、真っ赤な紅葉はなに見て燃える』『冬、蔵くなるまで待って』『春、歌って咲かせる実もあるさ』
『夏、オール・ユー・ニード・イズ・ラブ』4話連作短編集。


・古いものが変わらずにあるというのは、良きものは時を超えていつまでも残るということ P7

・頑固じじぃのあるべき姿はぁ(略)
言うべきことをずけずけ言うことだねぇ。
鬱陶しいって余計なお世話だって思われてもぉ、
正しい人の道はこうなんだって怒鳴りつけて諭すこと P92

・人が心に思うことは、止めようがありません(略)
心の内を理解する努力は、気持ちを汲み取ることはできるはずです。
誰かに対する優しい気持ちは、そのまま自分に還ってくるもの P103

・変わりのない毎日は退屈などではなく、
それが心地よいから変わる必要も、そうして代えもきかないもの P149

・自分には持てないものをぉ、愛おしむんだよね P168

・臆病なんでしょうね。
失うかもしれないものは手に入れたくない。
そこに既にあるものをただ愛おしく思っていたい P169

・人の気持ちというのは決してひとつの色に染まって終わるものではありません(略)
人の生き方を認めるところから、自分の生き方というものを人間は見つけるのではないでしょうか P180

・呪いって要するに人の思いだろうぅぉお?
人の思いを昇華させるのはいつの時代だって歌だねぇ P219

・病気になって健康のありがたさがよくわかると言いますけれど、
当たり前の幸せは、誰かにとっては当たり前ではありません P237

・自分の将来を考えそれに向き合うのは勇気がいることですよね。
明日がどうなるなんて、誰にもわかりません。わからないから不安になる。
立ち止まってしまったり、どこかに逃げ込んだりしてしまいます。
それは誰にでもあることですよ(略)
誰かと一緒に過ごしたり、誰かのことを思ったり、誰かへの思いを大切にしたりする。
そうすることで心が豊かになり、明日へ向かう力が湧いてきます。
希望を見出すことができます P298





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