『私の本棚』

※不定期公開

運の良い方、縁の有る方、勘が働く方。

ご覧戴けたら幸いです。

心の宝箱【不幸は心に突き刺さりますが、本当の幸せはただそっと寄り添うように訪れる】

2024-11-17 10:17:28 | 心の宝箱:小路幸也


『すべての神様の十月』小路幸也20(PHP研究所2014/7/4)

 

人は時に感謝したり、絶望したり、大事なものを見失いかけたりする。
そんな人々の前に現れる神様の意外な目的が胸を打つ。
『幸せな死神』
榎本帆奈は驚いた。
金曜日の夜、行きつけのバーで隣り合ったハンサムな男性は死神だったからだ。
帆奈に召喚されたという死神は今まで一度も幸せを感じたことがないらしい。
なぜなら幸せを感じた瞬間に死神は?
『貧乏神の災難』
池内雅人は貧しかった。貧乏神に取り憑かれていたのだ。
ツキに見放された人生だったが、
そんな人生を自ら<小吉人生>と称して楽観視していたが、
貧乏神には雅人に取り憑かなければならない理由があった。
なぜなら雅人が並々ならぬ強運の持ち主?
『疫病神が微笑む』『動かない道祖神』『ひとりの九十九神』『福の神の幸せ』6話連作短編集。


・世の中には知らない方がいいことがたくさんある P21

・不幸は心に突き刺さりますが、本当の幸せはただそっと寄り添うように訪れる P31

・規則正しい生活をする。
きちんとご飯を食べる。
そして、毎日笑って過ごす。
それだけで、ちょっとした風邪なんか吹き飛んでいってしまうんです P116

・お互いにお互いのことをきちんと考えてやれば喧嘩とか起きねぇんだよ。
大げさに言えば戦争も起きない P122

・人は、絶望します。希望を失います。そういうときに自殺してしまう人がいます。
そんなことしなくても放っておいてもいつか寿命が尽きて死ぬのに。
ただ、それも人間の業なのかもしれません P214


心の宝箱【結果は大事ですが、そこに至る過程も大事なことです。努力は報われなくても、努力し続けたその日々は、間違いなくそれからの人生の糧になります】

2024-11-17 10:11:03 | 心の宝箱:小路幸也


『ヒア・カムズ・ザ・サン 東京バンドワゴン⑩』小路幸也(集英社2015/4/30)

 

老舗古書店〈東亰バンドワゴン〉を営む堀田家に、まさかの幽霊騒ぎが持ち上がる。
夜中に棚から本が落ち、白い影が目撃されて、みんなドキドキ。我南人たちがつきとめた、騒動の意外な真相とは? 
さらに、貴重な古文書を巡って招かれざる客が来訪。それが思わぬトラブルへと発展。シリーズ第10弾
『夏、猫も杓子も八百万』『秋、本に引かれて同じ舟』『冬、男の美学にはないちもんめ』
『春、ヒア・カムズ・ザ・サン』4話連作短編集。

・出会いと別れを繰り返しながら、人生は続いていきます P108

・皆がうまくやっていく秘訣は気を遣わずに相手を尊重して、のんびりとやること P144

・起こってしまった悲しいこと辛いことを掌に載せていつまでも見つめていると、そこで足が止まってしまいます(略)
人には後ろに眼はありませんよね。
それは、顔を上げて、前を向いて、進むために、歩いて行くために前しか見えないんだ(略)
前を向いて、明日を見つめて、毎日を元気に過ごしていきましょう。明日にはきっといいことがある。
それを探しに行こうと思えば、先にあるもの全てが楽しみに変わっていきます P172

・長い人生、目標を立てて何かを目指せば、成功するときも失敗するときもあります(略)
結果は大事ですが、そこに至る過程も大事なことです。
努力は報われなくても、努力し続けたその日々は、間違いなくそれからの人生の糧になります(略)
目指して辿り着いたところが、目標にしていたところであろうと、違うところであろうと、
その場所からどうやって生きていくのが大切ですよね。
むしろそこからが本当の人生と言えるかもしれません P245

・大事なのはよ、どこに行くか、じゃねぇ。
何をするか、じゃねぇのか? P291



心の宝箱【女が男に向かって笑うのはその男が好きだからよ】

2024-11-17 09:08:53 | 心の宝箱


『泥棒はスプーンを数える』ローレンス・ブロック01(集英社文庫2018/9/25)

 

「ALLB」と記されたマニラフォルダーに包まれていたのはフィッツジェラルドの最初の手書き原稿。
匿名と思しきミスター・スミスに依頼され、難なく盗み出した泥棒探偵バーニイ・ローデンバー。
第二の依頼もまたフィッツジェラルド絡みだった。
そんな中、東92丁目で老婦人殺害事件が発生し、刑事のレイに呼び出されたバーニイが真相を追及する羽目に。
泥棒探偵バーニイ・ローデンバーシリーズ最終巻。

・まともな(ストレートな)女が別の女に向かって笑うのは、何か面白いことがあるからよ。
男に向かって笑うのはその男が好きだからよ P52


・人はみな自分の信じたいことを信じる P119