『紫色の空』
厚い雲が
いつもの深い藍を
遠くの街明かりを映し
紫色の空に変える
あけてしまった
紙パックの焼酎
どこからか蛙の声
遠くから来た列車
業務連絡みたいな
友達からのメッセージ
誰かの咳払い
隣の家の犬の鳴き声
漂い出す雨の匂い
ほつれたマスコット
なんでかな
過去も未来も
現在さえも
いつからかうまく
見えなくて
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/29/3d5fcb582604169ac157c3c3cc568f21.jpg?1716117928)
※某アプリに書いたものにタイトルを付けて詩としたもの。
『空に放つ見えないメール〜カナへの想い』
今日も
キリのない見守りを続け
ひたすら君の
無事を祈り
いつ来るかも分からない
君からの音信を待つ
でもね
ただ信じて待つその時間が
ちょっと愛しかったりも
するんだよ
分かるかな
きっと分かるよね
うんと歳の離れた
私達だけれど
重い障害者同士
同じ感覚で繋がった日々
君に届くといいな
何気ない想いの欠片たち
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/c2/42341c0d525a46022628858eaf277a59.jpg?1716093732)
※某アプリに載せた文章にタイトルを付けて詩に書き直したもの。
『恐怖』
恐怖
それは
昏睡から
目覚めた時
周囲の会話が
全て理解出来たのに
こちらからの
意思表示は
何もかもが
許されなかった
多分その時分の
閻魔様への献上品
それが身体全ての
自由だった
そして今現在の
献上品は
右半身の自由と
365日24時間続く痛み
しかし
目覚めた瞬間の
恐怖を超えるものではない
恐怖
それは
昏睡から
目覚めた時なのだ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/43/b0badeddda26651cd052423008dfd053.jpg?1716043422)
※某アプリから転載。