お天道様は見てござる

元創価学会員。現在は公明党が熱烈に推進し、ビルゲイツから感謝状をもらったコロナワクチンの問題について綴っています。

どんな病気でも治るはずが……アルコール依存症を発症してしまった創価学会員の父

2016-10-16 05:43:59 | 日記
母が精神病院の閉鎖病棟に入院したその時期、父のほうにも限界が来たようでした。
妹が「お父さんもうダメかも……」と言ってきました。
家で何度も転倒して顔から流血したり、トイレが間に合わず垂れ流しの状態だったり、
妹が仕事から帰ってくると父の上に自分で倒したたくさんの荷物が乗っていてそれをどけることもできず「助けてくれ……」と呻いていたり……。
私もずっとお題目をあげていましたし、母も父のお酒が行きすぎていることを気にしてこの数年間ずっと祈っていると言っていました。
でも、お題目だけではダメだとこのときやっと思いました。
このとき、お酒の行き過ぎに対してお題目だけではダメだと思えたのは、私がマインドコントロールから覚醒しつつあったからだと思います。
マインドコントロールが深ければ、お題目の時間を増やし学会活動していたかもしれません。
お酒の飲み過ぎを治療する専門の病院があるなんて、このときの私はまったく知りませんでした。
父はアル中ではないだろうか……そんな気がしました。
でも、信じたくはありませんでした。
とりあえずネットでアル中について調べました。
アル中、アルコール依存症、治療法、病院……さまざまなワードで検索しました。
父の症状とアル中の症状が完全に一致します。アル中は病院で適切な治療を受けないと行けないと知りました。
その検索の過程で、今現在も父がお世話になっているアルコール依存症の専門病院を見つけました。
幸いにも家から車で通える距離で「家族だけでもまずは相談してください」と書いてありました。
電話をして父の症状を話すと、「分かります、分かります、それでこんな感じですよね?」と
まるで我が家を見ているかのような感じで話を聞いてくれ、妹の休みの日に一緒に相談に行くことにしました。
実家の地域担当のソーシャルワーカーさんがかなり長い時間、丁寧にお話を聞いてくださり、
父は入院が必要な状態であること、ただし、最初は家族が入院の説得をして欲しいと言うこと、
病院としては入院する可能性のある日にベッドと診察の予約をしておくので、
説得できなかったことのことは気にせずに説得して欲しいと言われました。
もし説得できなかった場合は、保健所に連絡をし、精神科医とともに家を訪問し、入院の必要があれば強制入院という方法もあるし、
いろんな方法があるので、まずは家族で説得することを頑張って欲しいと。
いろんな方法がある……この言葉に、私と妹がどれだけほっとしたか分かりません。
父の入院予定として予約をした日の当日、早朝から私も実家に赴きました。
そして、妹と二人で父を説得しました。
父は最初のうちは「病院なんて行く必要ない」「お酒をやめれば済む話だから」「もうお酒はやめる」と言いましたが、
「お父さん、もう自分の力だけでは無理だと思うから、一緒に病院に行って欲しい」と妹と二人で言いました。
父はとうとう観念しました。
そのまま車に乗せて病院に行き、診察を受け、即入院となりました。
診察を受けたとき、現在も父の担当医である先生が
「アルコールはエタノールという依存性の強い薬物です。この薬物がコンビニなどで手軽に買えてしまうことが問題なのです」と言いました。
その言葉が、ずしんときました。
いったん病院から実家に父の荷物を取りに帰り、再び病院に戻ったとき、父は病室にいました。すでに夕方でした。
父の手が、まるで電気でも流れているかのように、ブルブルと激しく震えていました。
明らかな禁断症状でした。
アル中は手が震えるというけれども、こんなに震えるんだ……物を持つのも不可能なほどに激しく父の手は震えていました。
お父さん本当にアル中だったんだと思いました。
最初の一週間ほどは、幻覚等の禁断症状が出ていましたが、すぐに落ちついていきました。
それから、私と妹は病院での家族教室などに参加し、アルコール依存症という病気について勉強しました。
このときに私はたぶん、ほとんど覚醒したと思います。
アルコール依存症というのは、男性であれば20年から30年かけて進行し続けて発症する進行性の病気です(女性の場合はその半分程度)。
長い長い時間をかけて、進行し続けた結果、発症するものです。
父はずっと創価学会の信心をし続けてきました。
何十年も毎日お題目も勤行もしたし、座談会でB長として御書講義をしたりもしてきました。
学会活動もお題目も勤行もしているのに、どうして病気は止まらなかったのでしょう?
がんのように短期間で悪くなる病気ならともかく、20年も30年もかけて進行する病気が進行し続けてしまったのはなぜなんでしょう。
どんな病気でも治るはずの信心ではなかったのですか?
「南無妙法蓮華経は師子吼の如し。いかなる病さはりをなすべきや」小学校の時に暗唱した御書の一文です。
ずっと信心で治らない病気はない、と教えられてきました。
そして、折伏をするときも創価学会員はそれを売りにしていたはずです。
でも、父はアルコール依存症を発症しました。
アルコール依存症は発症すればもう治りません。
20年も30年も時間があったのに、それでも治らなかったのは、そもそも創価学会の信心で病気が治るということが嘘なのでは?
20年も30年もチャンスがあるのに、それでも病気を治せないなら、「どんな病気でも治る」は嘘です。
アルコール依存症は週に一度から二度の休肝日を作るだけで、その進行を止めることが出来ます。
それなのに、どうして父はアルコール依存症の末期までいってしまい、発症してしまったのか。
母の年々酷くなっていく躁鬱病のこともあり、私の頭の中にはこの創価学会の信心がそもそも間違っているのではないかという考えがよぎりました。
でも、簡単に認めることができることではありません。
私だって生まれたときから40年近くも信じてやってきたのですから、そのすべてが否定されてしまうことになるのです。
だけど、父のアルコール依存症はなぜ防げなかったと考えると、やはり行き着く先は「創価学会の信心には本当は病気を治す力はない」という答えです。
そして、私はこの病院で、人間革命や聖教新聞を手にした何人かの壮年を見かけました。
父と同じぐらいの年代の方です。
おそらく創価学会の方なんでしょう。
父だけではなく、他の創価学会の壮年部の方もアルコール依存症を発症されている。
私はもう、「創価学会が間違っているかもしれない」という可能性を捨てきれなくなりました。
実は少し気になっていることがあります。
覚醒後にまだ覚醒していない創価学会の友人に会ったとき、「この信心って、絶対にやってはいけない病気の人っているらしいよ」と言いました。
つまり特定の病気の人は絶対にこの信心をしてはならないと友人は言うのです。
やればかえって病気が酷くなる、そういう病気の人がいると。
私が父のアルコール依存症や母の躁鬱病が覚醒のきっかけになったことを話したからそういうことを言ったのだと思います。
どんな病でも治る信心ではなかったのか?
いつの間にか創価学会は精神疾患などを「信心では治らない病気」とする例外でも作り始めたんでしょうか?
最近の学会内部のことまったく知らないので、分からないのですが、そんな話聞いたことあるという方いたら教えてください。
もし本当にそんな例外を作り始めたんだったら、人間革命や聖教新聞を持っているアルコール依存症の人たちに教えてあげたい。
創価学会ではあなたたちは「信心をやってはいけない」ってことになっているらしいですよ、と。
新聞啓蒙も折伏も選挙も、戦ってはいけないらしいですよ、と。
どこの組織でもそういう指導が行われているのかどうかは知りませんが、もしも現在はそういうことになっているのだとしたら、
あまりにも創価学会の中で精神疾患の患者さんが増え、どうにも対応しきれないから例外にしてしまったという気もします。
でも選挙の時だけ父の入院先まで学会員が来ていたので、患者さんのためを思ってというよりは完全に創価学会都合の例外であることは間違いなさそうです。
知らないうちにいつの間にか例外がいっぱい出来ている。こういうのって詐欺によくある手口ですよね……。

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創価の活動が禁忌なひとたち (BAMBO)
2016-10-21 13:38:34
 またお邪魔します。  結論から言えば、ずっと昔っから、精神を病んだ人は創価の効能書きの対象になっていませんでしたよ。  そう、昔からです。

 今は長年の仕事でお疲れのため、お休みになっていますが、あの学会員でも高名な「高山直子先生(精神家・開業医)」も、そういう患者さんには、活動も勤行も即 おやめなさい、と仰っておられたと聞きます。  悪化するからだと考えられます。 私の身近でも大幹部の娘さんがウツ。 私の地元のボス幹部(3年以上前に鬼籍に入る)さんはアル中。 女子部のトップは統合失調症で退会。  また私が数々、訪問してきた中でも精神疾患の部員さんは多かったです。  

 初期(S42年ころ)の退会した創価大幹部さんが出した「これが創価学会だ」という本にも、あるいは、あるガッカイドクター部さんが記していた記事にも、折伏大行進!30年代~40年代)の時代は「やればやるほど」おかしくなった学会員さんで精神科はいっぱいだった旨、書かれていました。  詳しい密接な因果関係があるとは断言できませんが、「実態」としてそうありました。

 プライバシィ問題にも拘わりますが、私自身、他にもいっぱい知っています。 そして関わってきました。 私の中では、ほぼ「確信」に近い問題です。

 であるから、創価としては昔から分かっていた実態です。  昔からの副会長クラスはみな知っていたと書かれていた本もありました。 

 かくいう私もパニック障害です。(広義ではウツに属します)

 で、その「ご指導」とは →「本人がいくら祈ってもダメだから 家族やまわりの人が祈るのです」というもの。

 これは昔からですので断言できます。そして近年、あの魔の本尊を販売し始めた平成5年以降は更にひどいと、あちこちから聞き及んでいます。

 人生は自己責任。 私は近々、退会します。 家族など、いろいろ問題を調整中です。

 私の場合、死ぬまで御本尊様(大石寺)への信は捨てませんが、
悪鬼・魔民のいのちがはびこる創価は50年目にして、やっと断捨離です。

 もう一度言いますね。  精神を病んだ人は活動しないほうがいいし、そんな人をわざわざ会員にはしません。  しないどころか、創価の中でそういう お気の毒な人がどんどん生まれていってるのが実態です。

 貴女も本当に苦しんでこられましたね。 さぞかし、悔しい思いでいっぱいなんだろうとお察しします。

 
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BAMBOさんへ (にゃんこ丸)
2016-10-21 14:22:02
コメントありがとうございます。
私が活動していたときにも部長が鬱病で活動を休止したりしていました。
きっと、表面に出ない人など、もっと多かったのだろうなと思います。
学会活動していくと、理想と現実の矛盾にばかりぶち当たることになりますから、心がいつも無理をしてしまうのだと思います。
心を壊すところまでいかずに気づける人が増えると良いなと思います。
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