ダイアトーン DS-66EXのレストア(1)
Diatone DS-66EXは製造から40年近く経ち、所有するスピーカのウーハーの布エッジは、例に漏れず、カチカチに硬く低音が出ません。そこで、このDS-66EX本来の音を取り戻すことに挑戦しています。
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1)スピーカ状態の調査
スピーカの状態を把握すべく、ツイータ前面30cmでの音圧の周波数特性を測定しました。
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100Hz付近以下の低音域では、音圧が大きく低下しており、これでは低音が出ないはずです。また、4kHz近傍に想定外の大きなデップが見られます。本来、音圧の周波数特性は比較的平坦に設計されている筈なので、低音域ばかりではなく中高音域においても音圧特性は劣化しているようです。
インピーダンス特性では、ウーハーによるピークが100Hzに、500Hzには中高音域側に裾を引くようなミッドレンジ のピーク、4kHzにはツイータのピークがありました。
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ウーハーだけで無く、ミッドレンジやネットワークにも問題があるのかもしれません。
まずは、エンクロージャーからウーハーを取り外してカチカチのエッジの再生から始めました。
>>続く