スツール(欅古引き出し付き)W575 D220 H455
exhibition用に製作したスツールですが、変わったデッドストック材で、
出会ったのは20年程前になります。
友人が営んでいたた材木屋の倉庫の奥に20 ~30年程前から眠っていたそうで
重くて堅そうなので大工さんが使い切れなかった材だと聞きました。
何かひかれるものを感じ入手したのですが、やはり簡単には手がつけられない
秘めたものが在りました。
今回思い切って向き合ってみたのですが、なかなか手強い材でした。
質量は黒檀や紫檀並みで、堅さも脚の丸ホゾを開けるのに24ミリの木工キリ
も一穴ごとにヤスリで目立てをしないと刃がたたず煙モクモク。
鉋がけは立ち鉋で仕上げました。
座板下に明治時代の小引き出し(欅玉杢)を配し、蜜蝋ワックスで拭き上げて完成しました。
材について調べたところ、
材名:メルバツ(バラ科)
産地:パプアニューギニアを始めとした東南アジア
気乾比重:0,61~1,09 (紫檀:1,04) 重い訳です。
おそらくラワン材が沢山使われた時期にまぎれて輸入されたものかと思われます。
「手がかかる程、可愛い!」名言です。
DM Working Table の前に展示いたしますのでどうぞご覧ください。