日々、心地よく

日々の雑多なことを書いてます。

ハローキティのニーチェ

2024-12-21 21:10:00 | 読書
ハローキティの“ニーチェ”

先日、本屋さんで見かけて買ってみた。
原文だけだと理解できない気がするので訳されているのがありがたいのだけど、これだと逆に原文(日本語で)を読みたくなる感じ。。







ニーチェと聞いて祖父を思い出した。

私の祖父は私が小5の時に脳梗塞で亡くなった。幼い頃に公園に遊びに連れて行ってくれた思い出があるけれど、幼かったゆえ知的な会話をした記憶は一切ない。

しかし祖父がニーチェを読んでいたと知ったのはかれこれ10年ほど前。おばが教えてくれた。祖父が勉学好きだったという話はそういえば父からも聞いた事があった。

もしもタイムマシンがあって祖父に会えるなら、色々な話をしてみたいと思う。

でも、この本を見たら邪道だとか言って卒倒してしまうかもしれないな

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正体 染井為人

2024-12-15 22:29:00 | 読書
正体 染井為人

先週末に本を数冊買ってきたなかの一冊。
面白そうでワクワクしながら読み始めたところ・・・

ん?
なんかこの話、知ってる気がする・・
なんでだろう?

あ!
これドラマで見たんだ、とわかったのがドラマで黒木瞳さん演じる登場人物がでてきた時。

亀梨和也主演で、Netflixのドラマ。

とても面白くて、息つく暇も無くイッキ見したのでした。貫地谷しほりさんと市原隼人さんが強〜く印象に残ってます。

本→映画・ドラマはいけるんだけど、
逆はできない私。

本ももう読む気が失せてしまいました。
残念😢
娘にメルカリで売ってもらおう

気を取り直して次の本にいきます📕

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皇后は闘うことにした 林真理子

2024-12-08 15:11:00 | 読書
皇后は闘うことにした 林真理子

「李王家の縁談」「正妻 慶喜と美賀子」のスピンオフのような短編集?と思いながら読みましたが、読み終わってあとがきに林さんご本人が本当にそのように書かれていました(笑)

どの話もとても面白くて、気がついたらあっという間に読了。

皇族、華族などやんごとなき方々の主に婚姻に絡むさまざまな思い・苦悩が描かれています。
たとえ高貴な方々であっても感情を持った生身の人間なわけで、揉め事を起こしたり鬱になったりするのですが、登場するどの方々も人間味があって。とりわけ私は貞明皇后に好感を持ちました。

すでにこの世にはいない方々なのでその点ではある程度自由に書くことができたのでしょう。とはいえ史実・史料に忠実に、そして敬意も払って書かれている事が伝わって来て、そのあたりが林真理子さんが好きな所以でもあります。


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傲慢と善良

2024-10-12 07:38:00 | 読書
傲慢と善良  辻村深月

【ネタバレあり】
引越しでしばらくゴタゴタしてて本を読む時間が取れませんでしたが、少しずつ読む時間が出来て来ました。

この本、先週本屋で見かけて衝動買いしました。

主人公は架という30台後半の男性で、婚約者の真実がいきなり失踪してしまい、真実を捜すというのが大雑把なストーリーです。

マッチングアプリで婚活をする人たちの本音とリアルが主観と客観どちらも描かれていて興味深くもあり。

一部は架から見た真実が、そして二部では真実の本当の気持ちが語られるのですが、事実はひとつだけれども思いは人の数だけあるんですよね。

真実の気持ちはよーくわかります。
でもね、相手に期待してばかりじゃ上手くいかないんだよね・・

あと架の賢くて意地悪な女友達たち。
ストーリーの進行上、真実へのいじめは必要だったとはいえ、みんなが結託してひどい事を言うって残酷。

登場人物の中で唯一好感を持てたのは、結婚相談所の小野里さんだけでした。

ラストは拍子抜けしました。
普通は婚約破棄だと思うのですが、、、真実はそれだけの事をしてます。

でも真実失踪事件で二人とも自分に深く向き合い、お互いを思いやれるようになったという事? だとしても再会してから結婚するまでがあまりにも簡単に書かれているので、「それで良いんかい?」と言いたくなってしまいました。

ちょうど今、映画館でやっているので時間があれば見に行ってもいいかなという感じです。


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陛下、お味はいかがでしょう

2024-09-01 17:46:00 | 読書
陛下、お味はいかがでしょう
「天皇の料理番」の絵日記  工藤 極 著

前回に続き、食に関する本を読みました。
とっても面白くてあっという間に読み切りました。

1951年生まれの工藤さんが宮内庁の大膳職(洋食担当)として腕を振るわれた時のいわば回顧録で、工藤さんの人生のアドベンチャーを天皇家への尊敬と愛情をもって綴られています。

まず、宮中晩餐などを除いて普段は昭和天皇は腹八分目で質素な物をお召しになっていたそうです。でも地方行幸などの際は宮内庁から事前に「量を少なめに」と伝えていても地元の幸を使ったご馳走を用意してくれる事が多く、そのような時は残さずに全て召し上がったそうです。「残すのはおもてなししてくれた人に対して失礼」とのお考えからだそうです。尊いです。

また、「身土不二(その土地で生産された物を食べる)」「一物全体(食べる時は一部だけでなく全体を食べる)」をモットーとされていたそうです。

お正月も天皇家は朝から宮中祭祀と一般参賀で朝からゆっくりお召し上がりになる時間がないので、ワンプレートでおせちのようなものをお出ししていたとか。

普段は質素な食生活とはいえ、華やかな宮中祭祀のエピソードも多くあり、読んでいて「へえぇ」と何度も思いました。

笑ってしまったのは、宮内庁で働く、言ってみれば工藤さんの同僚であるAさんが侍従として皇太子御一家にお仕えしていた頃(皇太子=現上皇。今上天皇がまだお子様の時)に葉山の御用邸でご家族で手漕ぎボートに乗られていた時のエピソードです。

海の外側には海上保安庁が護衛、近くは護衛官と侍従達が手漕ぎボートで見守っている時になんとAさんは海に転落し、カナヅチのAさんは手足をバタバタさせて溺れたそうです。

それを見た当時の皇太子殿下(上皇)はAさんを助けようと海に飛び込みAさんのところに近づいていったらこともあろうかAさんは皇太子にしがみついたとか。

二人ともすぐさま他の護衛官によって引き上げられたそうですが、本来お守りすべきお方にしがみついたというので周囲はショックを受けたそうですが、皇太子殿下は「良かったです」と笑顔だったそうでAさんも何のお咎めもなかったそうです。
なんとも微笑ましいエピソードですね。


さいごに。
誰であっても「食べる人のために心を込めて調理をする」事を私は忘れていました。家族のために丁寧に料理しようと思える、一冊でした。しばらくの間は、ね😉





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