新居に引越して早々、鍵を失くしました。
状況から考えると家から15m以内で落としているのですが、どうにもこうにも見つからない。
明日、業者さんが来て鍵の交換をしてくれる事になっているのですが、それまでの間は不安なので可能な限り家を不在にしないようにしています。
失くした責任で、週末はおこもり生活となり、Amazon Prime Videoを何本か見ました。
あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら
これを見たきっかけは、先日の自民党総裁選スピーチで高市さんが最後のほうで語られていた、「私たちは、誰かが命がけで守ろうとした未来を生きています」というくだりに心惹かれまして、どうもそれはこの映画のことらしい(真偽のほどは不明)と知ったからです。
数行のあらすじを読み、最初の数分で(進路の三者面談の最中に百合が母に向かって「魚臭い」という辺り)ストーリーはほぼわかりました。単純でわかりやすいです。でも飽きる事なく見られたのは、ひとえに水上恒司さんの魅力に尽きます。昭和の軍人(しかもインテリ)が怖いくらいハマってました😄 福原遥さんも輝いてました。
特攻隊員の命をかけて国を守るというのが、百合の父が溺れているよその子どもを助けて自分は犠牲になったというくだりや、鶴屋食堂で魚を捌いて隊員たちに振舞うのが、百合の母がスーパーの魚売場で働いているという、タイムスリップ前の百合にとっては両親を否定的に捉えていたのを肯定する方向にうまく伏線回収してましたね。
松坂慶子さん演じるツルも、とても好感持てました。詮索も説教もせずにただただ百合を受け入れる。素晴らしい。
ただタイムスリップの描き方は単純だし、百合のピンチの場面で必ず彰が登場したりして不自然なところも多々あり、プロセスを重視する人の評価は低いかもしれませんが、2時間の映画でまとめると仕方ないんだろうと思います。
この映画の心に響くシーンはいくつかあって、私は百合がツルから彰からのプレゼントのキャラメルを受け取るシーン、百合と彰がかき氷屋で楽しく食べるシーン、千代が思いを寄せる隊員に特攻前に千代に似せた人形を渡すシーンで涙しました。
切ないけれど爽やかな気分になる、いい映画でした。