テヘランのすてきな女
金井真紀(文と絵)
著書の金井さんがイランで、現地コーディネーターの協力を得ながら様々な分野の女性へ取材したレポートです。
女性のために働く弁護士、チャドル(イスラムの教えに則り身体や髪を覆うための布)をかぶるのをやめた主婦、サッカー選手、トランスジェンダー、テヘランで暮らすアフガンからの難民などとにかく色々な分野の女性たちが登場し、誰もが生き生きと描かれています。
イランの法律では同性愛は死刑であるとか妻は夫の許可がないと海外に行けないなど、信じられないような事がまかり通っていることをはじめて知りました。
ただ、女性に共感するあまり、特にイランの法律がおかしいよねという事を言いたいのはわかるのですが、「はぁ?」などのリアクションが多く、この部分は正直読んでてあまり気持ちのいいものとは言えませんでした。
奇しくも数日前にハマス幹部のハニヤ氏がイランでさつ害された事でイスラエルとの間に緊迫感が一気に高まっています。