最近NSRの調子が悪く、アイドリングが安定しなかったり&片肺になったりするんで
バラして原因を調べてみました。
プラグやキャブレターやイグニションコイルなどは問題無し・・
残る原因の可能性は、クランクシャフトのセンターシール。。
NSRのエンジンの弱点の代表的なもので、クランクシャフトのセンターシール抜けがあります。
クランクシャフトのセンターシールが抜けると、リア側シリンダーの混合気がフロント側の
シリンダーに流出します。
そうなると片肺、アイドリング不調、低速でのエンスト多発、高回転時でのエンジン焼きつき
などが起こるそうです。。
NSRのトラブルの中では一番厄介なものと言えると思います。
ちなみにこのクランクのセンターシールはメーカー生産終了品らしいので、新品では
入手は不可らしいです・・
ちなみにクランクのセンターシールとは、写真の矢印のベアリングのサイドに
付いているゴムパッキンのような物です。
このシールが逝っていると、エンジンご臨終となってしまうので、そうなっていないことを願いつつ
センターシールの抜けチェックを行いたいと思います。
キャブレターを外し、リードバルブも取り外します。
こちらが外したリードバルブ
チェックしましたが異常はありませんでした。
こちらはクランクシャフト
左がリアバンク、右がフロントバンクです。
このクランクシャフトの真ん中にあるセンターシールが無事であることを祈りたいです
こちらはフロント側のシリンダーです。
センターシールの抜けを調べるためには、フロントバンクのシリンダーとチャンバーを
取り外す必要があります。
その他にも、RCバルブ、ラジエターホース(冷却水も抜く)も取り外します。
シリンダーヘッドも特に異常なし。
準備が出来たら、ガソリン&オイルを50:50で混合した燃料を用意します。
この辺はネットで調べました
そして、混合した燃料をリアバンク側から流します。
燃料を満杯まで入れて、時々クランクを回して20~30分くらい置いて
フロントバンク側の排気口から燃料が滲んだり、漏れてこなければセンターシールは
大丈夫らしいんですが・・
ジャ~~~
な・・なんと、リアバンク側から混合燃料を入れた瞬間に、フロントバンクの排気側から
燃料が噴出してきました
まだシリンダーも抜いていないのに・・
瞬殺でセンターシールが逝っちゃっているのが確認できました
ご臨終コースです・・
クランクのセンターシールは生産が終っているので純正品は手に入りません。
なので内燃機加工屋さん(ボーリング加工)でクランクを再生してもらって
NSR等を手がけている専門ショップに組んでもらうか、それかエンジンを載せ替えるか・・
どっちにしても中古のNSRが買えちゃうくらいの出費になってしまうので
よーく考えてから判断したいと思います。。
あ~あ、マジでセンターシール抜けとは・・・ 悲しすぎるぜ
しばらくはスペイシーを乗り回して現実逃避をしたいと思います