血迷って48レッドアローズのナットを買ってみたが綺麗にショーモデルを仕上げるのは思いのほか大変だし、見ている内に赤一色も飽きてしまったので、普通のを72で導入。とは言え、いつの間にかマーク替えでひどく面倒な3色塗りに代替わりしていて、あーまいったな、小さすぎてこれは無理。で、一昔前の姿に。素直に初回のナット買っていればデカール漁りの苦労は無かったのに。
ちなみに、50年代以降のRAF練習機の塗りはこんな変遷だそうだ。塗料屋さんの宣伝から引用。
伝統的なハイスピードシルバーに黄帯(36インチ)が60年代にもっと目立つデイグロオレンジとの組み合わせとなり、一時シルバーがライトエアクラフトグレーとなったが70年代初めに、モデラー泣かせの、赤、グレー、白の3色塗りになる。更に90年には背中と尻尾にに青が追加された。最新の変更は1998年に行われ真黒となる。ヘリとショートツカノは黄色が組み合わされた塗り。
Standard colours of RAF training aircraft since 1950s
In 1950s majority of RAF training aircraft wore overall silver livery with yellow high-visibility bands. In 1960s the yellow was replaced with much more effective (at least when new) day-glo orange. In 1967 the silver paint was dropped in favour of Light Aircraft Grey overall finish. This standard livery functioned for relatively short period and was replaced in early-1970s with the famous „tricolor scheme” of white (upper body and tail), LAG (wings) and Signal Red (lower body and wingtips). The scheme itself was modified in 1990 by adding Roundel Blue paint onto the spine and tail (narrowing white part to mid-fuselage stripe). The final change took place in 1998 when overall black livery was introduced, with Golden Yellow elements on helicopters and Tucanos (wing bands).
エアの新金型初期の製品。パテは多分不要、翼の後縁は薄い、キャノピーの枠ごつい、ゲート太い、デカール上質。総じて良いキットだと思う。ハイスピードシルバーはクレオスのプリビアスシルバー+クリア。それでもマスキングテープに粉が移ってしまい、そうかクリアを塗ってからマスキングなのかなー、と。蛍光色はクレオスのそれ。
ピトー管は切り出し、整形は難しそうだったので真鍮パイプと洋白線に換えた。シリアル等ちょっと眉唾な姿になってしまったが、別売デカールも無いし仕方がないか。小さくて可愛い機体だ。
余談;
タミヤの新スピットMk.I。今更感もちょっと有ったものの、結局買ってしまった。初代はタミヤ風味付けが濃く、出来るとひどく恰好良いのだが妙にマッチョな印象が有った。理由は機首が広角レンズで撮ったような造形、ちと肉付き良すぎ、だったからだと思う。新版はその辺はかなり味付け薄目にはなっていた。しかし、カウリング上面と燃料タンクの繋がりが、一見では気付かないかもしれないが、仮組して触っていると妙にうねっていて気持ちが悪い。胴体半身の状態で定規を当ててみると、ぺガさんの言う通り、カウリング上面が微妙に膨らんでいるのだ。こんな微妙な成型をよくもまーしたもんだとは思うが、気付いてしまうと形が見えてしまうから厄介。尚、エアのスピットの脚は最悪の構造で角度を決める以前に、どうやって固定しようか悩むのだが、こっちはさすがによく考えてはある。
ともあれ、いろいろサービス満載でもあるのだが、たかだか1/48のスピットでこんなに小技を効かせる理由は有るのかい、と思わせる構成でさっと作るには鬱陶しい。