雨が降ったりやんだりする中、「にし茶屋街」に到着。
観光客でごった返している「ひがし茶屋街」と比べて、こちらは規模が小さく、訪れる人もそれほど多くはないようです。
この日は、平日で、しかもこんな天気ということもあってか、歩いているのは数人程度。
料亭やカフェ、お菓子屋さんなど、営業しているのかがわからないくらいの静けさでした。
落ち着いた雰囲気を味わいたいのなら、こちらがオススメかも。
それに、人が少ないので、写真が撮りやすいです。
茶屋様式の家並みは「ひがし茶屋街」とほぼ一緒ですが、古さを感じさせる建物が続く中、きれいでしっかりとした「格子作り」をもつ建物があります。
▲美しい「格子作り」が古さを感じさせません。
▲しっかりした「出格子」が目を引きます。
今回は、新しい発見がありました。
駐車場から「にし茶屋街」に向かう時、階段を下りていくのですが、その時に見える茶屋街の屋根がきれいでした。
「ひがし茶屋街」では屋根を見るなんてことはなかったので、新鮮な発見です。
「にし茶屋街」には、「吉米楼」というお茶屋の跡地に建てられた「西茶屋資料館」(入館無料)があります。
「吉米楼」は、大正時代に「地上」という作品でデビューした小説家「島田清次郎」が幼少期を過ごした茶屋。
その縁で、1階は「島田清次郎」に関する資料が展示されています。
ざっと資料を見たあと、ボランティアのガイドの方と一緒に2階に上がり、お茶屋についてのお話をたっぷりうかがいました。
建物自体が当時のお茶屋を再現して造られているので、部屋だけでなく、2階へ上がる階段もそれ仕様。
お茶屋遊びで酔った男性を芸妓が支えて二人で下りられるよう、幅広にできているとか。
お茶屋遊びをした部屋は、朱色の壁が色鮮やか。
太鼓や三味線が置かれ、当時のお茶屋遊びがしのばれます。
▲廊下の天井と照明が、雰囲気を出しています。
こちらもステキ
ほかに、金屏風が立てかけられたスペースがあります。
ここで、芸妓たちが芸を披露したそう。
ガイドさんのていねいな説明で当時をしのびつつ、資料館をあとにしました。