光害の自宅で急増光中のアトラス彗星(C/2019 Y4)を撮影しました。
3月16日強風の快晴でした。8等台へ急増光しているとの天文情報を知って、急きょ自宅でε-130D望遠鏡を使ってアトラス彗星(Y1ではなくY4の方です)撮影することにしました。
現在、Y4アトラス彗星は北斗七星α星の横付近にいます。導入の基準星はこのα星にしました。
地平高度が50度超えぐらいですので、簡単に導入できました。天の北極に近いと赤道儀の向き合わせが難しくなりますので、この時間帯を狙いました。
試写してカメラモニターでチェックしますと、淡い小さな丸い彗星像がありました。カメラモニターで見分けることができました。
連写撮影しました。後でコンポジット(複数枚合成)処理します。
撮影を済ませ、入浴後、その夜にソフト現像処理しました。
彗星光度はステライメージ8ソフトで自動測定しますと、11.4±0.3等です。光害の空ですから、8等台の光度にはなりませんでした。他の人の写真では緑色のコマが写っていますが、自宅では写っていません。
撮影した写真を添付します。
彗星の尾が左下(南東方向)へ淡く出ているのが判ります。尾の長さは測定しますと、角度にして3.4分です。(少し離れて見ますと、尾が判ります)
※3/17尾の方向を南東へ訂正
このY4彗星は、近日点通過前の5月にもっと明るくなる予報もあります。期待せずに待つことにします。期待し過ぎの彗星は外れ易いですから。
それにしても、肉眼で3等星までしか見えない光害の自宅で11等の彗星の尾まで写りました。デジカメ技術の凄さに何度もビックリです。
アトラス彗星(C/2019 Y4)
2020年3月16日20時33分13秒~35分13秒
露出8秒×15コマ ε-130D F3.3 LPR-Nフィルター
トリミング ISO1600 自宅 気温4℃ ※上が北