沢登りシーズンが始まる前、今シーズンは2本沢中泊に行こうと話していた。沢中泊に行けるのは沢部部長のミドリマンさんが連休のとき。
ところがシーズン中の連休はことごとく天気が悪かったりして、シーズン終了を前にして今回ようやく1本行けた。
2021年9月19日~20日
行先は沢中泊の沢として九州では定番のベニガラ谷。傾山から大分県の宇目側に注ぐ谷だ。メンバーはミドリマンさん、Kさん、僕の3人。
沢中泊となるといつもの装備に加えて、シュラフカバー、タープ、着替え、食料など荷物が増える。泊まりの快適性とザックの重量はトレードオフなので何を入れて何を省くか悩むところ。
結局40Lザックが満杯になった。ずっしり重たい。
8時10分入渓(標高300メートル)
ログハウス横の藪に覆われた道を分け入り小さな砂防提の上に下り立った。前方にはもう一つ大きな砂防提。その砂防提の先は多くの石が堆積していて沢という雰囲気はない。いつもと違う重いザックでバランスを崩しながら歩く。
30分くらい歩くと、沢らしい渓相に変わって本格的な沢登りが始まった。
気温も水温も適温。ためらわず入水できる♪
1本目の滝は残置トラロープを使って右から。しかしここの沢は良く滑る。ラバーソールではぜんぜん信用できない。フェルトソールでも一緒か?
ゴボウで登った。
その後は2~5メートルくらいの登れる小滝が続く。いつもと違うのはやはりザックの重量。いつもなら「ひょいっ」と乗り越えられるところが「どっこらしょ」という感じ。
入渓から4時間近く歩いて標高480メートル。ほとんど標高は稼げていない。この沢は歩き中心の沢なのか?
この辺りで谷の名前の由来ともなっている赤い岩のナメが現れた。綺麗だけどこの赤い岩が滑る原因だ。
杉ヶ越からの登山道と交差するところで、昼食中の釣り師のグループと出くわした。僕らは沢登りだと挨拶して先行した。一応、ザックの中に釣り竿は忍ばせているけどね。
釣り師のグループを追い越したすぐ先で僕らも昼食休憩。このとき左手薬指にちょっとした痛みを感じた。見ると、ギョエ~~ヒルが付いてる!! Kさんがすぐにエアーサロンパスで駆除してくれた。ほんの今軍手を外したばかりだから今食いついたのだろう。まだ出血はしてなかった。
ヒルのいる沢はやだやだ
さて今日の後半戦。一旦乾いた体を水に浸けるときは勇気がいる。早くテン場に着きたいな♪
登れない大滝を高巻き。ヒルがいると思うとできることなら土の上は歩きたくないところだが。
しばらく歩いたところで、右手首に痒みを感じた。ちょうど軍手の袖口と上着の袖口の間。軍手をめくってみると絶賛出血中!!!
やられた。腹いっぱい吸血したであろうヒルの奴目はもういなかった。もう本当にイヤだ!
テン場が近づいてきたところで、釣り竿を出してみたけど生体反応なし。今夜の食材が一品減った。
15時すぎ、今日のテン場に着いた。標高870メートルの沢が分岐する地点。この沢を遡行する多くのパーティーがここに泊まるから寝床になるところは転圧したみたいに整地されてた。
乾いた服に着替えて、あー気持ちいい♪
僕がヒルの傷を処置をしている間に、ミドリマンさんとKさんが手際よく薪集めて火を熾したりビールを冷やしたりしてくれて助かります。
一通り準備が終わったところでまったりタイム。限られた食料と酒、装備、環境の中でいかに楽しむかこれこそ沢中泊の醍醐味。大げさに言えば生き残ることの原点に立ち返ったような感じだ。
僕らのルールはガス禁止。火が熾せないと調理もできないしお湯も沸かせないというもの。だから着火剤と団扇は必須の共同装備(笑)
各人が持って来た食料をつまみながら夜は更けていき、結局、持ち寄った肉系の食材だけで腹一杯。腹持ちを考えて持ってきたパスタは残った。
19時を過ぎるともう眠たくなったけど、21時まで粘って就寝。
寝床は地面にブルーシートを敷いただけだから背中が痛い。夜中はシュラフカバー1枚では寒くなってツェルトを被った。
どうかヒルに襲われませんように・・・Zzz
釣り師さん達はどうだったんでしょうね。
やっと痒みは落ち着きましたが、肩を痛めました(涙)
痒くてたまりません。明日病院に行ってきます。
遊びに行く度に病院行ってるようなw
ビールと焼酎だけで1.5キロだからこれで他のミニマムが打ち消されてしまってますよ!
私も膝が😭 ここが痛くなるのは初めて。身体の老朽化を実感させられます(涙)