先日、「Jam Films S」のDVDを観ました。「Jam Films」の第3段で1作目の作品をテレビで観て、以前から出たら購入しようと思っていた作品。ショートムービー7作品からなるオムニバス映画です。
Jam Films S HSB-26
「Tuesday」
あるマンションの一室、男(ZEEBRA)が黙々と納豆ご飯を食べている。男は食べ終わると、食器を洗いマンションをでていく。そして…。
というような話なのだが、落ちをみるまで何だか良く分からないので観ているのが辛い作品。落ちを観た後も何だか良く分からない。それに何故、火曜日?
「HERVEN SENT」
高層ビルの屋上で銃撃戦があったであろう黒いスーツの男達が銃を握りしめ血を流し転がっている。まだ息のある1人の男(遠藤憲一)の前に自ら悪魔と名乗る女性(乙葉)が現れ、男に3つの願いを叶えてくれるという。
さすがベテラン俳優。遠藤憲一さんの演技には目が離せなくなる。乙葉さんは、これまた見事に化けている。化粧を厚くし、笑わないので、最初乙葉さんだと分からない。
この作品の全てがビルの屋上シーンだけで作られています。全作品とも低予算と短い撮影時間の中で思考を凝らしているのが分かります。
話は変わりますが、遠藤憲一さんって雨上がり決死隊の宮迫博之に似てません?(「宮迫が俺に似てんだよ!」と言われそうですが!)
「ブラウス」
とある、店長(大杉漣)が1人で営む小さなクリーニング店に美しい女性(小雪)が白いブラウスを持ってきます。その後、度々訪れるようになった女性に店長は欲望を押えきれなくなる。
白いブラウスについたシミといった辺りが作り手が男性だなぁという印象を受けます。大杉漣さんが演じる堅物の店長は、どちらかといえば小雪さん自身でなく、小雪さんのブラウスに興味を抱くような設定です。そんな店長の気持ちが分かってしまう私自身が悲しい。小雪さんが白いブラウスを渡す時にわざわざ何日も着て汗になっているといって渡す。それはブラウスの匂いを嗅ぎなさいっていているんでしょう!(そういう話なんですけど…。)
「NEW HORIZON」
朝が明けなくなった3日目の世界。騒ぎは1日で収まり、人々はいつも通りの生活を送っていた。サヨコ(綾瀬はるか)もいつも通りに外国人の子供のベビーシッターをしていた。
夜が明けなくなった世界うんぬんはまったくストーリー上、意味がありません。というかこの作品にストーリーが申し訳程度にしか無い!綾瀬はるかの胸元や足やセリフを見聞きする為の作品。もう、俺ら男って!!
「すべり台」
夏美(石原さとみ)は転校する前に且人(柄本時生)に過去の出来事を謝る為、公園のすべり台の前で待っていた。何でもするからという夏美に且人はやらせて!と言った。そんなやりとりを偶然聞いていた男(山崎まさよし)がいた。
この作品、何を伝えたかったのかイマイチ分からない!石原さとみが小学生の役を演じているが何故!?山崎まさよしの役って何?
「α」
女(内山理名)と男(スネオヘアー)がデートにでかける。女は男に個性が無い、前に付き合った男達と同じといって怒る。そして…。
この作品も落ちまで観ないと良く分かりません。男のシャツの文字が場面によって変わります。この辺に落ちが隠されている。内山理名さんがスネオヘヤーの上にまたがるシーンがドキッとするね!
原田大三郎監督はCG作品専門の方で「Jam Films S」のオープニングCGは大変良かった。
「スーツ -suit-」
日本に危機が訪れた時に国民の中から1人のヒーローが選ばれ、最新の戦闘スーツを着用し戦いに赴く。そんなヒーローに選ばれた男今野英雄(藤木直人)の話。英雄はキャバクラ嬢レイコ(小西真奈美)と自分のマンションに居たそこに…。
小西真奈美さんがほとんどをバスタオル1枚で演じています。小西真奈美さんのふとももがとてもエロ!!CGは少しダサイけど、それは意図されたもので問題では無い!
この映画の批評を見ていると、数多くの厳しい意見が目に付きます。が、本来ショートというものはこういうものだと私自身は思っています。おもしろかったのはスーツかな?あと、HERVEN SENTとブラウスといったところ。
評価(70点): かなり大甘に点けて…。
Jam Films ★ HSB-10
Jam Films2 ASBY-2757
追記:「Jam Films 2」をまだ観ていないので観たいなと思います。また、女性作家、書き下ろし原作の「フィーメイル」にも期待しています。