http://www.youtube.com/watch?v=zegiRxlZDnU&feature=related
「海ゆかば」という歌は皆さんご存じかと思います。信時潔という作曲家が作曲した歌で、私などは軍歌という分類で知っていただけでした。
最近、この作曲家の再評価がなされているということを新聞記事で知り、改めてその歌をネットで聴いてみました。これは軍歌でもなんでもない、というのがその感想です。葬送曲に近いという気がします。歌の内容からすれば、「天皇の御許でならどんな戦場に行こうとも死んで悔いなし」、というような意味のようですが、そこには戦場におもむく兵士を鼓舞するような雰囲気はありません。
その曲は戦前、準国歌として扱われていたようです。NHKが玉砕や特攻のニュースを伝えるときにそのバックコーラスとしてずっと使うことによってそのようになったとのこと。ですから戦後はその歌を歌うことそのものが禁忌となってしまった、ということのようです。
扶桑歌のことをいつだかお知らせしたことがあると思いますが、それは学徒出陣のニュース映画でのことでした。その続きがあることに気がつき見ていましたら、その最後にこの「海ゆかば」の大合唱がありました。大勢の女学生が観客席にいてその中には私の母がいたということは本人から聞いたことがあるので画面をつい、何度も見てしまいました。
こういう歌の良さも見直してもいいような気がします。でもこんな歌を口ずさんだら超右翼と思われてしまうのかもしれませんね。もっとも若い人は歌そのものをしらないかな・・・