若竹屋酒造場&巨峰ワイナリー 一献一会 (十四代目日記)

何が酒の味を決めるのか。それは、誰と飲むかだと私は思います。酌み交わす一献はたった一度の人間味との出逢いかもしれません。

親子講演会?

2006年12月02日 | 近ごろの十四代目
今日は大分で講演をしてきました。それも母と一緒に(笑)。

母の卒業した大分県立上野丘高校の12期生では、「12期生セミナー」として卒業生や恩師、関係各界の人を招いてのセミナーを50回以上開催しているそうです(驚!)。今回その会に母が指名を受けたところ「自分はそんなに話せないから、息子を連れて行ってもいいか」ということで、親子漫談…いや、親子講演と相成ったのでした。

それにしても母の話をこうやって聴くのは久し振りでした。大学卒業の年に見合いで父と結婚し、世間知らずの主婦が41歳でいきなり営業部長に任命され、福岡市場の新規開拓に奔走し、食事処「和くら野」を立ち上げるまで、そんな半生を語る母の眼にはいつしか涙がにじんでいました。

僕が東京の職を辞し帰郷を決意した理由の一つには「母を手助けしたい」というものがありました。技術者で愛情表現の下手な父に代わり、子どもたちに大きな愛情を注いでくれた明るい母が居たから、僕たちも多少はまともに育ったように思います。そんな事も含め、後半は僕も会社のPRを中心に若干お話させて頂きました。

お袋、今日の話、良かったよ。「15分も話せないから、後はお願いね」なんて言いながら40分以上語ってたけど(笑)。