シロハラは
まるで
童話のなかの住人。
正直言って
特別にきれいな鳥ではないし
「小鳥」と言っても
そんなに小さくもない。
けっしてファンシーな鳥ではないと思う。
でもなぜか、
見ているといつも
童話のなかの住人みたいだな
って、
思うのです。
…いや
もしかして裏庭、
放置されまくっている裏庭が
童話の世界っぽいのかな。
でもそれなら
ツグミだって
ハクセキレイの「ハク」だって
童話の住人になれるのに。
ツグミやセキレイが
開けたところを歩くのと違って
シロハラはいつも
藪のなかでガサゴソしているところが
童話っぽく見える…
とか?
ツグミお気に入りの
朽ちかけ発泡スチロールは
父が作ってくれない
「おしゃれ系野菜」の種を
母が蒔く場所だったのだけれど
すっかり放置していて
草だらけ落ち葉だらけで
虫が多いらしく
シロハラもお気に入り。
鷺のように
フラミンゴのように
片足立ち。
実は彼(?)、
ガサゴソしていないときは
かなりの頻度で
片足立ち。
とっても臆病な性格だから
もしかして
逃げる準備?
シロハラも
ツグミもジョウビタキも
まだいるけれど
きっと、
もう すぐにも
北へ旅立ってしまう。
寂しくなるよ。
満開を迎えようとする
春めき桜。
愁いを知ったように
大人びて
愛らしい桜貝のピンク色が
はんなりと淡く
淡く、
霞んでいく。
祈りを込めて。
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