琥珀色に
透きとおり
仄かなピンクにも
透きとおる
夕方
淡い光のなか
桜が
祈っている
花が咲くことは
祈ることに似ている
愛することにも
育むことにも
願うことにも
似ている
去年は室内に飾っていた
祖父の盆栽の
しだれ桜。
心ひかるる
心ひかるる糸桜かな、と詠んだのは、かの西行法師。糸桜。しだれ桜。祖父の盆栽です。盆栽って写真に撮るの難しいと思う。見ると「おおーカッコイイ」って思うのに写真にはそのカッコよさが写ら......
今年は
庭先に置かれていて、
出掛けていて帰ってきたときに
一日の
最後の陽ざしのなかで桜が
あまりに美しくて
あまりに一途で
思わず立ちすくんでしまった。
陽に透けて
すうっと
搔き消えてしまいそうに
美しくて。
反対側の枝を写すと
背景になる
色とりどりの花たちと
光の加減で
ずいぶんと違って見える。
花が咲くことは
祈ること
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PEACE TO UKRAINE
STAND WITH UKRAINE
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