【日本の墨文化～Culture of Japanese Sumi Ink】

少し前のことですが、

市川崑の映画『黒い十人の女』を鑑賞しました。

その中に山本富士子が店の帳簿をつけるシーンがあります。

船越英二が話しかけるのを背中に

和服姿の山本富士子がたおやかな指先で

やおら墨を持ち、硯で擦り始めます。

その手をさっと筆に持ち替えて、帳簿に記し始めるのです。

この映画が公開されたのが1961年。

『文房四宝』は、まだ生活の中にあったのですね。


※『文房四宝』とは、日本の伝統文化を支えてきた『和紙』『墨』『硯』『筆』のことです。






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