Sumibishin®︎ 樋口鳳香〜水墨画家のすみeブログ

大臣賞受賞 水墨画家 樋口鳳香のアート系ブログ
墨で描くかぐわしき美神たち〜『墨美神®︎』展覧会情報を発信します

円山応挙〜円山派と四条派

2019-09-25 10:29:57 | すみe-ART

18世紀、中国文化への憧れが強く、中国絵画や画譜を写した作品が多かった時代、

書を学ぶように山水風景や名所絵の「形を継いでいく」狩野派が主流だった時代に、

実物写生を重んじて「写生画」というジャンルを切り開いたのが円山応挙です。

折しも医学、本草学、博物学など、海外からの実証主義的学問の流入もあり、

実物を正確に写し取る絵画が求められる時代でもありました。

漢詩や漢文の教養がなくとも、見るだけで楽しめる応挙の写生画は多くの人に受け入れられ、

門下生も多く集まって「円山派」が形成されました。



「四条派」の祖と言われる呉春は、与謝蕪村に学び、のちに応挙の画風を学んだことで

応挙の写生画に、瀟洒な情趣を加味した画風を確立したと言われています。

呉春とその門弟たちの住まいが四条にあったため四条派と呼ばれ、

京都の主流派になり、その流れは近代の竹内栖鳳、上村松園へと繋がっていきます。

(参考資料:円山応挙から近代京都画壇へ(図録))



応挙プロデュースの立体曼荼羅とも言われる「大乗寺障壁画」については、また後日。



20190925応挙mini




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【第58回 現水展@東京都美術館】

2019-09-07 13:30:30 | すみe-ART

現代水墨画協会が主催する全国公募の水墨画展『現水展』。

今年も東京都美術館で開催します。

樋口鳳香も会員の一人として毎年参加しています。

出展作品は20号〜120号と、見応えのある大きめの作品が多いのが特徴です。

そして『現代水墨画』と言うだけあって、

新しい墨の表現の試みをされている作家さんが多いのも特徴です。

観る側の想像力が駆り立てられる、墨で表現する印象画の世界を、

お楽しみください。



2019現水dmWM


【第58回 現水展】
会場:東京都美術館
会期:2019年10月8日(火)~14日(月・祝)
・10月12日(土)13:30~14:30 席画パフォーマンス
・10月12日(土)15:00~16:00 講評会



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