久しぶりに雨の降らない1日でしたが、湿気がすごかったですね!
でも、どうやら来週には気温が上がって梅雨明けしそうです。
あと一息、ですね。
さて、本日は連続テレビ小説「なつぞら」から。
貫地谷しほり演じるマコ先輩の寿退社宣言が印象的でしたが。
気になったのは、金曜日に放送されたなつの妹・夕見子とその彼氏のケンカ別れのシーン。
あのケンカで、なつや亜矢美や咲太郎など、周りの人たちは「二人はもう終わり」
と決めつけて対応しているように見えました。
夕見子を迎えに来た草刈正雄演じるじいちゃんに至っては、会ったばかりの彼氏に
平手打ちを食らわせる始末。
でも私はあの二人を見ていて「あぁこの二人は相当仲がいいんだな」って思いました。
というか、あのケンカでやっと二人の本当の関係が始まったんだと思いました。
親の奨める相手と結婚して家業の老舗デパートの跡取りになるのが嫌で、逃げ出した彼氏。
そんな彼を支えようと一緒に駆け落ちした夕見子。
まぁ、まだ学生なんだから友達の家にでも入り浸ればいいのに、なんで駆け落ちまでしたのかは
イマイチよく分かりませんが笑
ジャズが好きな彼は雑誌に持ち込み記事を投稿して生計を立てようとしますが
当然そんな記事がすぐに採用されるはずもなく。
自信を無くして夕見子にも辛く当たってしまい、ケンカが絶えなくなる。
そして、なつ、亜矢美、咲太郎が同席する食事の場でついに彼のフラストレーションが爆発。
「お前は本当は俺のこと好きじゃ無いんだ」
「俺が老舗デパートの跡取りだから好きになったんだろ?」
「家事もできない女と暮らすのは嫌だ」
「そうやってなんでも先回りして考えられるのは、もううんざりなんだ!」
・・・まぁ言葉だけ捉えると、あんまり褒められた発言じゃ無いですが。
でも、この言葉って全部本心じゃ無い。
本音はこんなところです↓
「俺は今自信がない。でもどうか、そんな俺でも
受け入れてほしい。責めないでほしい。」
彼は夕見子のことが嫌いなった訳でも、本心から家事のできる女性が好きな訳でもない。
ただ今は自信が無いし、そんな自分の情けなさをよくわかっているから
愛する人から責められたら絶えられない。
・・・そう言ってるだけだと思います。
ですが、彼の発言は夕見子やみんなから総スカンを喰らってしまいます。
このケンカは、彼一人と夕見子+なつ、亜矢美、咲太郎、じいちゃんの合計5人が戦う構図。
圧倒的に彼が不利です。ちょっと可哀想です。
夕見子は、彼の本心を見ようとはしないのでしょうか?
駆け落ちするまで好きだった彼に、たった一回のケンカで三行半を突きつけて
彼女の気持ちは本当にそれで晴れたのでしょうか?
今回のケンカは、ただお互いの弱さと本音をぶつけあっただけです。
二人がお互いを好きなことは何も変わっていないはず。
彼が自信を無くして打ちひしがれている今こそ、今後について二人で話し合う時では
無いでしょうか?
夕見子は自分が働いて彼を支えようとしていましたが、彼は本当にそれを望んでいたのでしょうか?
夕見子は自分が強くなることで彼を守ろうとしたんだとは思いますが、その姿は
ただでさえ傷ついている彼のプライドに塩を塗ってはいないでしょうか?
彼は、本当は夕見子にも弱さを出して欲しかったのではないでしょうか?
そして弱い者同士で支え合いたかったのではないでしょうか?
そもそも、なんでみんながいる場でないと本音でケンカができないのでしょうか?
このまま、単に「夕見子は悪い男に騙されただけで悪く無い」と今回のことを
処理してしまうと、彼女は次に出会った男性ともまた同じことを繰り返してしまうのでは
無いでしょうか?
周囲や家族は、二人の間に介入するのでは無く、ちゃんと話し合えるように
見守ってあげるのが役割では無いでしょうか?
これが本当の解決方法だったのか、疑問が残ってしまいます。
迎えに来てくれたじいちゃんと仲良く北海道に帰って行きましたが・・・。
夕見子も彼も今回のことをただのケンカ別れで終わらせることなく、少し冷却期間を置いて自分を
見つめ直して、別れるにせよ別れないにせよ、この経験をお互いの未来に活かして欲しいです。
とてもお節介ですが、気になるシーンだったので長く語ってしまいました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
明日も素敵な日曜日を。