連日「男性の気持ちと女性の気持ちはそんなに変わらないよ」って書いてますが
本日も、そんなあるあるを感じた曲について書きます。
一昨日の「弱い男」と同じアルバム”DINOSAUR”に収録されている
「ルーフトップ」です。
この曲、めっちゃ個人的にもあるあるでして、
このアルバムが発売された頃に仲が良かった男性のお友達のことを思い出します。
歌詞の内容は、仲のよかった友達以上恋人未満の男女がルーフトップ=屋上で夜な夜な語り合った日々、
そしてそんな日々が女性側の上京によって終わりを告げてしまい、
街に残された男性が一人、
君に追いつきたいけれど
届かないんだ歯がゆい
って叫ぶ、
そんな切ない歌です。
稲葉さんは同世代の男性にしては珍しく、割と女性崇拝型の方でして
古くは「LADY NAVIGATION」、最近だと同じアルバム”DINOSAUR”の「ハルカ」など
時代に流されず颯爽と自分の道を行く、聡明な女性をモチーフにした歌詞をよく書きます。
この「ルーフトップ」に登場する女性も同じ感じの方でして、
One Night 何気に君の歌声聴いて
抱きたい僕は気圧され心細くなっていく
行く先を見据えて 町を出るんだと笑う
その眼差しを見た僕は サボり過ぎてたと知る
・・・という、明らかに男性側より先を見据えている姿が描かれています。
そんな主人公はサビ終わりに何回も
はーがーゆーい♪
と叫びます。
君に追いつきたいのに・・・、君の気持ちをしっかりつかみたいのに・・・。
・・・なんと、ここでも登場しました「弱い男」笑
稲葉さんの歌詞でよく描かれている世界観ですが、
女性の方がしっかりしていて男性の先を行っているので、
男性が歯がゆくてどうにもならなくなってしまい、
虚勢を張ったら「弱い男」になり、
一人で過去の思い出に浸れば「アマリニモ」になるという、
そういう構図です笑
そして、このルーフトップの主人公はどうでしょうか?
Sunrise 薄い闇の中さよなら告げ
それ以来自分に何が出来るのか探しているよ
・・・おお。
やっぱり一途に彼女を思い続けているんですね。
そして、どうしたら彼女の役に立てるのか、
ずっと考えているんですね。
健気だ・・・。
しかし、一つ思うのは、この主人公の健気な思いは
全く彼女には伝わっていないでしょうね。
彼女、上京しちゃって会えませんから。
そして、この主人公のキャラから推察するに、
多分彼女にはメールもLINEも送っていないでしょうから。
彼女の方は、こう思っているのではないでしょうか?
・・・やっぱり、引き止められなかったな。
・・・あんなに仲良かったのに・・・。
・・・LINEもメールも来ない・・・。
そんなに私のこと好きじゃなかったのかな・・・?
まぁ上京すると決めたのは自分だし、
後悔はしてないけど
寂しい・・・
うーーーーん。
このすれ違いこそが
はーがーゆーい♪
って感じですね笑
でもね、彼が追いかけてこないのは決して彼女を好きじゃないからじゃなくて
むしろ大好きだから
彼女の挑戦を応援したいし、
自分が引き止めてその邪魔をしたくない。
・・・そういう愛情の裏返しなんですよね。
まぁはっきりしているのは、
この二人は離れ離れになってしまったけど
多分お互いのことをまだ大好きなんだろうなってことですね。
距離は離れてしまったけど、思いは繋がっている。
その繋がりから力を得て、二人はお互いの人生を歩んでいくんでしょうね。
なんとも素敵な歌詞です。
記事を書いていて胸がジーンとしちゃいました。
この熱い気持ちを抱えながら、今夜は眠ろうと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
素敵な金曜日を。