松岡修造さんが新刊を出したそうです。
この本にちなんで、昨日夕方のNHKニュース番組にて
松岡修造さんのインタビューが流れていました。
内容は「実は松岡修造さんはかなりネガティブ志向でした」というものでして
番組内のアナウンサーの皆さんはみな驚いた様子で
「あの松岡修造さんがネガティブって・・・、信じられませんね!」
「ネガティブを受け入れるからこそポジティブになれるんですね!」
と、驚きの声をあげていました。
・・・しかし、私は前から気づいていました。
松岡さんは決してメンタル強くないです。
今年の1月のこちらの記事に書いております↓
松岡修造さんの解説 -全豪OP ナダルvsデルボニス戦より-
この記事にも書いている通り、松岡さんは
「負けそうな時は相手にいいショットを打ってほしい。その方が諦めがつく」と
ポジティブ人間には決して思いつかない一言を発します。
私自身は散々このブログで書いている通り、決してポジティブなタイプではありませんが
修造さんのように負けそうな試合で「相手にナイスショットを打ってほしい」と思ったことは
ありません。
できれば相手にミスしてもらって、できる限り長く試合に留まりたいと思いますし
できる限り自分からポイントを取りに行きたいと思います。
「相手にナイスショットを打ってほしい」と思うことは、相手に試合の行方を委ねているのと
一緒ですので
この時点で試合に立ち向かうモチベーションは無くなっていることが分かります。
少し心理的に分析すると
松岡さんはおそらく「負けていく自分」を認識するのが嫌で
そうなってしまいそうな場面をできるだけ早く終わらせたいのだろうと思います。
この「負けていく自分を認識するのが嫌」という気持ちは、なんとなく理解ができまして
職場でも敗色が濃厚になればなるほど、そのことを認識しようとしない人たちがいることを
思い出しました。
私自身は、逆に「負けゆく自分」から逃げるのが嫌なタイプですが
キリオスを筆頭に、逆のタイプもいるんだと思います。
ただ、そういう方は「過去の嫌なイメージを頭に残さない」というメリットもありますので
どちらがいいという訳ではありません。
私自身がよく陥る罠として
負けそうな時に、過去の負けた試合の場面やメンタルが様々に思い出されて
気持ちでは勝ちたいと思っているのに、身体が思う通りに動かない、勝手にミスショットを
打ってしまう
そういうことがよくあります。
でも、いつだって今が新しい瞬間。
過去に囚われて、勝手に過去のミスショットを再生する必要はどこにもありません。
頭では分かっているんですけどね・・・。
どうしても身体がついていかないことも多いです。
心身が一致するには、どうすればいいんだろうか・・・?
当面は「今このボールをガン見する」ことに集中しながら
「気がついたら心身が一致していた」という状況を目指したいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
明日も素敵な1日を。