明日また陽が昇るなら −カウンセラーもり あずさ(もるも)のブログ−

この世の見え方 -B'z "世界はあなたの色になる" より-

昨日の記事にリアクションしていただいた方々、ありがとうございました。

 

改めて読み返しましたが、何度思い出してもやっぱり「かーみさま♪」が無限ループします笑

 

さて、今日は打って変わって極めて真面目な曲(いや「デウス」も真面目だけど・・・)

 

コナン映画の主題曲になった「世界はあなたの色になる」

 

2016年に配信だけでリリースされたシングルで、アルバムにも収録されていません。

(その後「声明/Still Alive」がリリースされた時に3曲目として収録されましたが)

 

なんでかな?って思います。

 

めっちゃいい曲で、一位確実だったのに・・・

 

・・・まぁそれは置いておいて。

 

歌詞は、一箇所を除いて完全に同意、というか「よくぞ言ってくれた!」って

リリースの時に膝を打ちました。

 

それくらいの大名作な歌詞です。

 

心理学的には「投影」について歌った内容です。

 

とうに諦めたのかい 孤独な旅に出るのは

 

・・・これ、コナンの曲の始まりですよね・・・?

 

完全に大人向け仕様ですけど・・・。重過ぎませんか・・・?

 

そんな不安をよそに、そこから先は投影ワールド全開です。

 

くだらない雑な日も 争いに負ける日も

たどってゆけばどこかで そう仕向けた自分がいる

 

幾つかの悲劇さえ

夢の忠実な再現かも

 

ううう・・・。耳の痛い歌詞・・・。

 

よく心理学の世界では「思考は現実化する」と言います。

 

わかりやすい例でいうと、

 

「私は運が悪いわー」と思っていると

 

運悪くバスが目の前で発車してしまうと「ほら、やっぱり私って運が悪い!」と思うし

 

「私は運が良いわー」と思っていると

 

バスが目の前で発車してしまうと「次のバスまであと10分あるから、コーヒー飲もう♪」と思います。

 

(バスの事例は、昨日の「サザエさん」を観て思いつきました笑)

 

こんな感じで、同じ出来事についても、その人の思いで解釈が変わる。

 

もっと言うと、その人が自分自身をどう認識しているかで見え方が変わる。

 

「私ってモテる」と思っていると、男性と目があった時に「あら、私に気がある?」と思い、

 

「私ってモテない」と思っていると、男性と目があった時に「私、何か悪いことした?」と思う。

 

その後、男性が話しかけてきた時に楽しく会話できるのはどっちの女性でしょうね?

 

・・・えー、そろそろ歌詞に戻りましょうか。

 

なので、

 

「世界はあなたの色になる」

 

なんです。

 

繰り返される不条理 狂いまくるスケジュール

汗にまみれぐったり 小さい後悔の連続

 

・・・人生あるあるですが、全て自分の選択が招いていることですよね。

でも、当の本人ってなかなかその事実に気づかないものです。

 

どこまで歩み寄っても 分かり合えなかったり

間違った方向に 気を遣い続けてたり

 

・・・これも人生あるあるですねー。。

 

「歩み寄ってる」と思っている時点で、もはや相手が見えなくなっているし

「気を遣う」より、ぶっちゃけて本音言っちゃった方が相手には伝わるんだけど

それができない。

 

・・・それも、自分の認識(はっきり言ったらどうなるか怖い。要は相手の度量を信じられない。

だから相手にも伝わらないし、お互い心が通じ合わない)が起こしていることだったりします。

 

先の見えぬトンネルを

それでもまだ進んでく

 

・・・この曲を聴いてる時は、ちょうどテニスで中級から中上級を目指している時期でして。

 

中級から中上級って、急に世界がガラッと変わるんですよね。

 

今までのテニスが全く通用しなくて、うろたえる。

 

「一体今まで自分がテニスと思ってきたことはなんだったんだろう・・・」

 

そう思っていた時に、この歌詞が沁みました。

 

先は見えないけど、この主人公みたいに前に進もうって思いました。

 

愛情のままに生きるのは

誰も一緒なのに

 

・・・そう、みんな愛を持って生きているのですが

 

相手も同じように愛を持っているとはなかなか思えずに

 

そして、自分の愛は相手に伝わっているはずと思い込んでしまい

 

見事にすれ違います。

 

そのすれ違いこそが人間らしさであり、生きる醍醐味でもある訳ですが。

 

そんな人間の「投影」や、それがもたらすすれ違いを歌った歌詞も

いよいよクライマックス

 

慎重に呟いて 大胆に動いて

絞り出す勇気を誰かが見ている

 

・・・この歌を聴きまくっていた当時、テニススクールの一つを辞めようとしていました。

 

その決断が本当に正しいのか、何度も考えました。

 

結構長く通ったスクールだったので、決めるのには勇気が要りました。

 

その時、この歌詞を読んで思ったことがあります。

 

「絞り出す勇気を見ているのは、他の誰かじゃない。

私自身だ」

 

そう、稲葉さんは優しいので「誰かが見ている」と書きましたが、

 

私たちが勇気を出すのは、誰かが見ててくれるからではありません。

 

自分自身に正直であるためです。

 

自分の勇気を見ているのは、自分自身です。

 

自分が勇気を絞り出せた。

 

そのことを通じて、人は自分を信じられるようになります。

 

冒頭に書いた「歌詞は一箇所除いて完全合意」の「一箇所」はこの部分です。

 

もちろん、誰かが見ていて、助けてくれたり勇気付けてくれることもあります。

 

でも、それは目的ではなくて結果です。

 

勇気を絞りだし、自分の望む道へと一歩ずつ進む。

 

そのことを通じて自分を信じられるようになり、結果として世界の見え方が変わる。

 

結局最後のメッセージも

 

「世界はあなたの色になる」

 

でしたね。

 

稲葉さんの歌詞はどれも本当に素敵ですが、

 

この歌詞はその中でもトップレベルに極上です。

 

人間の本質を鋭く、端的に描いているし

 

それでいて、聴く人をしっかり勇気付ける。

 

「あなたが絞り出す勇気をB'zは見ています」

 

と言わんばかりに。

 

稲葉さん、本当に優しいですよね。

 

私もこんな歌詞みたいなブログを書いて見たいわー笑

 

今日はだいぶ長文になりましたが、

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

明日も素敵な1日を。

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