昨日も記事でも「いだてん」には少し触れましたが、
実は昨日の放送では、もう2つ印象的な場面がありました。
一つは、川島正次郎の悪役ぶり。
浅野忠信ってこんなに悪い人の演技ができるんだ!と感心したのもありますが
ご本人は、本当にこんなに悪だくみばかりする人だったんでしょうか??
桐谷健太演じる河野一郎が「あいつは政治が好きなんだ」と言ってましたが
「政治が好き」ってどういうことなのでしょうか?
ドラマで描かれているように、仲間の間で内ゲバをあおり
内部を崩壊させていくのが好きだったんでしょうか?
それも、マーちゃんに自分のプライドを傷つけられたお返しをしたかったから?
本当に、ただのそういう器が小さい人だったんでしょうか?
・・・なんか、それだけじゃない気がするんですけどね。
この辺りは、続きを観ながら答えを見つけていきたいと思います。
2つ目が本題ですが、五りんを面接した時にマーちゃんが放ったこの一言
「君、友達いないよね?」
五りんはなんの迷いもなく「はい!」と答えます。
同じ質問を、マーちゃんは国旗のスペシャリストである吹浦にもしますが、
彼も全く迷わず「はい!」と答えます。
いいですねえ、この潔さ。
私自身、今年は数人友達を無くしました。
・・・というより、距離を起きました。
あんまり笑える話じゃないのですが
なんとなく、そうしたくなってしまいました。
そういうことになった自分に罪悪感があったし、自分が寂しい人、器量が狭い人のように感じました。
そんな惨めな気持ちを吹き飛ばしてくれるワンシーンで
「友達いないよね?」
「はい!!」
・・・この即答っぷりに、爽快感があります。
二人とも、友達がいるかいないかなんて気にしておらず
自分の大好きなオリンピック落語/国旗のことで頭がいっぱい。
元祖オタクですね笑
そうか、好きなものがあれば友達なんていらないんだ。
私には、大好きなテニスがあるじゃないか。
私には、大好きなB'zがいるじゃないか。
それだけ好きなものがあれば、それで十分なんだ。
・・・そう思わせてくれました。
クドカンは、そんなことを意識して脚本を書いた訳じゃなく、
好きなものに没頭する人たちの少しズレた感覚を浮き彫りにするセリフのやりとりで
その人の人間味を映しだそうとしたんだと思います。
でも、クドカンが意図したかどうかは分かりませんが
このセリフには、私はとても励まされました。
クドカンさん、このシーンを作ってくれて、ありがとうございます。
少し気が楽になったので、今晩も気持ちよく眠ろうと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
明日も素敵な1日を。