こんばんは。
アナタに明日への希望をお届けする「情熱の女」カウンセラー もるもです。
本日は、昨日の記事の続きにて稲葉浩志「O.NO.RE」の歌詞分析をいたします。
アナタに明日への希望をお届けする「情熱の女」カウンセラー もるもです。
本日は、昨日の記事の続きにて稲葉浩志「O.NO.RE」の歌詞分析をいたします。
前回は1番の歌詞分析でしたが、本日は2番の分析です。
買うても買うても きりがないのは何故
手に入るのは影ばっかりで
買い物依存症の心理とでも言いましょうか。
人は愛情の不足をいろんな手段で補おうとしますが
買い物はその手段の一つです。
しかし、その依存感情は満たされるはずもなく
物が手に入れば入るほど、心には影が射してしまいます。
ほんとはあなたを
振り向かせたいだけ
さあ素面になって家に帰ろう
・・・そして、本当に欲しいのは物では無くて
大切な人の愛情なのですよね。
それにはっきり気づいている主人公の青年は、自分を客観視できる賢明な人だと思います。
あ、この主人公は稲葉さんそのものでしたね。そりゃ賢いわ笑
そんな稲葉青年は依存に酔うことをやめ、素面になって正気を取り戻す(=家に帰る)ことに決めたようです。
そしてサビの後の間奏で、稲葉青年はこう自問自答します。
自分を受け入れられないままに
どこに行っても またつらくなるよ
我慢を忘れて開き直って
傷口を舐めてもまた掻きむしる
・・・これこそが、心理学で言われる「自己肯定感の大切さ」です。
自分の正直な気持ち、率直なあり方
そんなありのままを受け入れず、自分以外の何かになろうとして
足掻いてもがいても、結局心が崩壊してしまい
何かに依存してしまったり、そのことにより自分を傷つけたりして
より強い自己嫌悪に苛まれてしまう
そんな悪い流れにハマってしまうことを主人公は自覚しています。
そして、自分を取り戻すためにこう言い聞かせます。
この旅の始まりをよくよく思い出せ
背筋をピッと伸ばして今思い出せ
自分は何者なのか?
なぜ、どうやって今の自分が出来上がったのか?
カウンセリングや心理学ではよく、過去や家族関係を振り返る営みを行います。
それは、過去に逃げ込むためでも、自分の苦しみを家族のせいにするためでも無く
今の自分を正しく認識し、前に進むために行うものです。
この「O.NO.RE」の主人公は、そうしたカウンセリングでも用いられる手法である「これまでの人生の振り返り」を
自分自身に対して行うんだと決意します。
そして、そんな主人公は最後に心理学上の「コミットメント」を行うに至ります。
俺は誰?境界を超えろ
I won't get away
やりたきゃやりゃええんじゃやりゃええんじゃ
覚悟決めりゃええ
自分を知り、自己肯定感を得ることができると
自分の信じる未来や自分の使命(心理学用語では「ライフワーク」と言います)
そうしたものに突き進む決意(コミットメント)ができるようになります。
その決意は"I won't get away"という歌詞にも表れていて
これまでは"can't get away"(逃げられない)だったのですが
今回は"won't get away"(逃げるまい)という意思表示になっています。
自分は自分から逃げない。
やりたいことをやる。
そう覚悟を決めた主人公の姿が描かれています。
曲の始まりでは「どうしたらイカした人間になれるのか?」と呟き
なんらビジョンや方向性を持っていないように見えた稲葉青年は
曲の最後に「やりたいことをやる」と覚悟を決めるまでに成長を遂げました。
そして、そのコミットメントした姿こそが
冒頭にて稲葉青年が憧れていた「イカした人間」そのものなのです。
なんとも素晴らしい展開。
そして、その展開の中に満ちている心理学的な要素の数々。
カウセリングの勉強をした訳でもない稲葉さんが、どうしてこんなに心理分析の要素いっぱいの歌詞をかけるんでしょうか?
もう、センスの塊としか言いようがありません。
私自身は発売当初の2002年にすでにこの曲の凄さに圧倒されましたが
心のことを学んだ今聞き返すと、当時は気づかなかった側面も見えてきて
改めて稲葉さんの歌詞の世界の素晴らしさに感じ入ってしまいました。
小難しい心理学の理論を伝えるより、ずっと心に染み入ってくるこの曲を聴いていると
音楽の力強さを感じます。
まだまだたくさんの名曲がありますので
また折に触れてご紹介したいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
明日も素敵な1日を。
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