明日また陽が昇るなら −カウンセラーもり あずさ(もるも)のブログ−

やっと彼女に気持ちが通じた -Official髭男dism「I LOVE...」より-

昨日、かなり昔の曲を取り上げましたので

 

本日は最近の曲を取り上げさせて頂きます。

 

この「I LOVE...」は、最近お茶したお友達のお子さんが聴いている曲だそうです。

 

Official髭男dismの曲は、以前pretender」の歌詞分析を記事に書いたところ

 

ありがたいことに、今になっても多くの方にご覧いただいています。

 

というわけで、まだ髭男dism人気にあやかりたいと思います。

 

まず、タイトルの「I LOVE...」

 

「一体何を愛しているんだろう?」と疑問が湧いてきます。

 

掴みはとてもいい感じです。

 

そして、きっとこの「....」という含みのあるタイトルから

 

シットリした曲調、特にバラードが連想されます。

 

ところが、イントロから聞こえてくるのは

 

結構なアップテンポの、しかもブラス音が効いた分厚いサウンドです。

 

・・・ここでタイトルの印象が裏切られます。

 

一体、この曲はどういう展開になるのか?

 

ワクワクしながら歌詞を読み始めます。

 

僕の見つめる景色のその中に 君が入ってから

変わり果てた世界は

 

おお、彼女と出会ってから、これまでの世界が一変しちゃったんですね。

 

冒頭のこの一文から、既に主人公は彼女に惚れてしまったことがわかります。

 

I LOVE なんて 言いかけてはやめて

I LOVE I LOVE 何度も

 

「I LOVE YOU」って言えないんですね。

彼女に「愛している」っていうのが恥ずかしいんですね。

 

はいはい、よく理解できる普通の男性の気持ちですね。

 

高まる愛の中 変わる心情の中 燦然と輝く姿は

まるで水槽の中に飛び込んで溶けた絵の具みたいな

イレギュラー

 

難しい内容に見えますが、言いたいことはとてもシンプルでして

 

ようは彼女が綺麗で燦然と輝いていて、イレギュラー(特異)だと言ってます。

 

Pretenderの「たったひとつ確かなことがあるとするのならは 『君は綺麗だ』」と

同義の内容です。

 

髭男さんの歌詞は、何かと回りくどいですね・・・。

 

普通の事だと とぼける君に言いかけたI LOVE

その続きを贈らせて

 

・・・おっっ。

 

「Pretender」では「好き」と言えなかった主人公さんですが

 

今度はついに「I LOVE」の続きを言おうとしているようです!

 

・・・期待は高まります。

 

美しすぎて目が眩んでしまう

今も劣等感に縛られて生きている

 

また「君は綺麗だ」と別の言葉で表現しております。

 

ここまでいろんな言葉で「キレイ」って言われ続ける彼女さんは、きっと

すごい美人さんなんでしょうね。

 

しかし「劣等感に縛られて」ってどういうことでしょうか?

 

彼女が美人だと、自分は劣等感を抱くんですかね?

 

「美人な彼女に比べて、俺は一体何なんだ・・・」と??

 

この主人公さん、Pretenderの頃から相変わらずめっちゃプライド高いですね。

 

彼女が美人なら素直に喜べばいいのに。

 

それを自分の敗北と捉えてしまうあたり

 

彼女と虚しい競争を繰り広げる主人公のプライドが透けて見えます。

 

・・・あっそうか。

 

だから素直に「I LOVE YOU」って言えないのか。

 

Pretenderとこの曲の価値観とは、見事に繋がっていることがわかりました。

 

で、結局「I LOVE YOU」は言えないままこの歌は終わるのか・・・?

 

気になりながら先を読み進めます。

 

喜びも悲しみも句読点のない想いも

完全に分かち合うより 曖昧に悩みながらも

認め合えたら

 

「お互いの思いのずれを完璧に合わせるより、曖昧な感じでも分かりあおう」という趣旨ですが

 

まぁ多分、主人公は自分の気持ちを曖昧にしておきたいんでしょうね。

 

だから素直にI LOVEの続きを言えない(言わない)

 

そんな安全サイドに自分をおきつつ、彼女の曖昧さも理解を示そうと

 

自分のプライドは保ちつつ、安全な位置でお互いを認め合いたいという

 

いかにもイマドキな男性心理が見て取れます。

 

でもやっぱり、彼女への愛にコミットしたい気持ちもあるようでして

 

最後のサビでもう一度

 

I LOVE その続きを贈らせて

 

と歌い上げます。

 

この二つの気持ちの葛藤が、この曲の本質なんだなと理解できます。

 

結局、歌詞は最後こう締めくくられます↓

 

受け取り合う僕ら 名前もない夜が更けていく

 

・・・結局、主人公が「I LOVE」の続きを本当に贈ったかどうかは明らかになりませんでしたが

 

大事なことは「本当に贈ったか」どうかではなく

 

お互いがお互いの気持ちを受け取って、通じ合ったということです。

 

そして「夜が更けていく」という言葉には

 

二人が(いろんな意味で)繋がったことが象徴されています。

 

二人の気持ちは一つになったんですね。

 

二人の関係性は明らかに「Pretender」から進展して、深まっています。

 

あの頃は「好き」とすら言えなかった主人公ですが

 

この歌になって、大事なことは言葉じゃなくて

 

お互いが気持ちを受け取ることだと気づいたようです。

 

でも、多分気持ちが通じ合ったのは

 

主人公が「I LOVE その続きを贈らせて」とまっすぐに彼女を思う気持ちを

持っていたからでしょう。

 

相変わらずプライドが高くて負けず嫌いの主人公ではありますが

 

やっと彼女に気持ちが伝わったようで、聴いているこちらもホッとしました。

 

素敵なラブストーリーでしたし、PVも素敵でした。

 

そんな世界観に癒されつつ、明日からも働きますか・・・。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

明日からも素敵な1週間を。

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