今日は、夕方勤めている会社を辞める方にお会いしてきました。
10分程度の短い会話でしたが、誘われてベンチャー企業に転職されるとのことでした。
よく話を聞いていくと、転職には大きく2つの理由がありました。
・役職定年が近くなっていて、セカンドキャリアを考えていた
・会社の中の根回しの多さ、仕事の意思決定の遅さにうんざりした
一つ目は、40代以降の方なら誰でもぼんやりと考えていることですね。
特に、私の勤めている会社は部長になると50代前半、課長でも50代後半には
役職定年が来まして
その歳を過ぎるとグループ会社に出向になり、給与も3割減ります。
「その歳で仕事があるだけいいじゃないか！！」というお叱りも聞こえて来そうですし
実際その通りだと思います。
でも、さらなる高みを目指す人がいても、それはそれでOKですよね。
2つ目の理由も、まさに大企業あるあるですが
これを理由に会社を去る人はとても多いです。
特に優秀な方は、こんなことばっかりしていて、何になるのか・・・
もっと自分が裁量を発揮して、活躍できる場所があるんじゃないか・・・
そう思うのは自然なことです。
なので、私はただただその方のお話を納得しながら聞いていました。
その後、家に帰る前にちょっとゆっくりしようと思ってスタバに寄りました。
そこでチャイティーラテを飲みながらぼーっとしていたのですが
その時に、その方と一緒にアジア各国で営業活動をしていた日々を思い出しました。
今から4−5年前のことです。
あの頃は、月に1−2回ASEAN各国に出張していまして
ASEANによく出張されている方はお分かりになると思いますが
深夜に日本を出発する便と、深夜に現地を出発して翌朝日本に到着する便が
とても充実しておりまして
行き帰り機中泊ができてしまいます。
もちろん、そうならないように避けて昼間のフライトを選ぶこともできるのですが
そうすると、飛行機の移動時間にはメールをみたり電話をかけたりできないので
現地に到着して、接続の不安定なWiFiルーターを繋いでからスマホで必死にメールを見て
フリックで入力しながら返信したり、
日本に帰国後は、京成スカイライナーに揺られながらPCを立ち上げて返信をしたり
結構苦痛な対応を強いられます。
深夜便に乗って、到着してから寝ぼけた頭で仕事するか
日中帯に移動して、体力的にはOKだけど、到着してから必死にメール返信するか
・・・どっちもどっちでした。
しかも、現地は日本と大きな温度差がありますので体力を消耗しますし
（実は、一番消耗するのはホテルでガンガンに効いている冷房だったりします笑）
仕事の進み方も当然とてもスローですし、アポは普通にすっぽかされますし
30分から1時間の遅刻なんて当たり前ですし
（日本の1960年代とか1970年代のノリです・・・ってその頃の時代に
私産まれてないですけど！笑）
日本人の感覚からすると、思う通りにならないことばかりです。
そんな中、よく頑張って仕事したなあ・・・って。
今更ですが、自分を褒めたくなりました。
当時は、思う通りに仕事が進まないことや、自分が深夜便で体力を消耗していることに
自分自身で苛立っていましたが（若いなー・・・）
今振り返ってみれば、よく頑張っていたではないか、過去の私。
なんか、そう思うようになりました。
そして、自分で自分を認める・褒めると
不思議なもので、
とても熱い気持ちが胸に宿っているのが分かりました。
よく心理学では「自己肯定感が大事」と言われます。
それは、自分を肯定的に見ると、人間は自分自身をどう見ているかを世界や他者に
投影しますので
世界や他者を肯定的に見えるようになるからです。
私は、今日過去の自分を肯定しました。
そうすると不思議なもので
過去に起こった辛い出来事や、他人に対する否定的な見方も
「ああ、あの辛かった出来事は自分に◯◯を教えてくれたんだ」
「あの人の態度は自分を嫌っているように見えたけど、そうじゃなかったんだ」
・・・というように変わっていくことに気づきました。
自分を肯定すると、他者や世界を肯定的に見ることができる。
そのことを体感した夕方のスタバでのひとときでした笑
アジア出張の経験は、とてもエキサイティングで私の世界観を変えた出来事だったので
また機会があれば記事にしたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
明日も素敵な1日を。
