王様の耳はロバの耳

乙女ゲームやBLゲーム、時々映画の感想を書いていきます。
ネタバレありです。閲覧注意。

ラディアンテイル2周目 無印&ファンファーレ(FD) ザフォラ 感想

2023-09-28 23:22:17 | 乙女ゲーム
こんにちは、サニーです

2周目はツンデレ担当・
ザフォラを攻略しました。

キツすぎずキャラ崩壊せず程よい感じのツンデレぶりでした。


⚠ネタバレあり⚠





【無印感想】

ザフォラルートのメインは共通の流れからわかりやすく、
叔父から街のトップの座を奪還すること

とはいえ王族が権力剥奪のための魔道具を持ってて全面協力してくれるし余裕綽々じゃね?って思ってたら
意外と手こずってた

まず叔父はトップ引退を迫られたら迷宮に籠城
街の機能がストップし住民は暮らしが立ち行かなくなり大混乱し、ザフォラや中央の人間は対応に追われます。
肝心の魔道具は王族の魔力がないと使えないんだけど、王様は他のことに使ってるし王子は回復途中だから上手く行かず、なかなか解決しません。

どん詰まりの状態を変えるためちょっと苦しい理屈でサーカス公演を決め、魔道具完成&叔父のおびき出しに成功。
叔父の真の目的は
大量の魔物を取り込み邪悪な力を蓄え、街どころか世界のテッペンを取る
というお手本のような悪役の野望だった。

魔物を取り込み始めたのがどのタイミングだったかは不明。共通の街探索のときにイーオンを選んでいると魔物商人と会うから、主人公たちが街に来たときには既に取り込んでいたのかも。

※イーオンルート、ネタバレ(反転)
イーオンルートだとルーナにあっさり暗殺されるんだけど、普通の人間には殺せないはずよね魔物。
取り付いてる人間なら誰でも殺せるのか、ルーナはインタリオリングに縛られててある意味精霊の加護に守られている状態だったのか、はまたまアーヴィが魔物対策済だったのか…


ザフォラと主人公たちは見事巨悪を討ち、街に平和が戻ってめでたしめでたしになってから、ノーマルとハピエンに分岐します。
ノーマルは恋愛関係にはならず、主人公がジーニアの計略でザフォラの秘書になり終了。
ハピエンは叔父討伐後にザフォラの思い出の地に連れて行ってもらい、キススチル。
街が落ち着いてから主人公を迎えに行き、エンド。

ザフォラの好感度をあげるには
・自分の意見をしっかりはっきり言う
・変な遠慮をしない
事が大事なんだけど、
ザフォラさん自分は素直になれないからと人に対して遠回しな好意の伝え方をします。
・サーカスの仲間には「人からもらった」と言ってそれぞれプレゼントをあげる(本当は一人一人あげるものを吟味して買った) 
・主人公を迎えに行ったときに愛の言葉じゃなくて就職の好条を出して街に来てくれるよう説得した。
無印は街のゴタゴタのせいで恋愛どころではなかったので、この辺のザフォラのへたれぶりはFDでしっかり書かれます。



【FD感想】

晴れて恋人同士となり、ザフォラに請われるままクルトラにやってきた主人公。
無印で「街での働きの報酬に愛の言葉で返して欲しい」という約束をして、クルトラにやってきてからザフォラの秘書として日々頑張っている主人公は

ザフォラから報酬(愛の言葉)もらえていません
なんということでしょう。
契約不履行、労務違反です。

主人公もおかんむりでザフォラに迫りますが、ザフォラはのらりくらりかわします。

釣った魚に餌をやらないタイプかと思いきや、ザフォラなりに愛情は示しています。
スイーツや花をプレゼントしたり(部屋に無断で入って置いていく)、1が月記念に(そのことには一切触れず)高級レストランに連れて行ったり、主人公が夜中眠ってるときにベッド際で愛の言葉を囁いたり…
うーん、へたれ

これ、主人公がたまたま気づいたり周りから教えてもらったから認知されただけで、闇に埋もれたザフォラの愛情表現は山とある模様。

特に「寝てるときに愛を囁く」やつは、穏やかな顔のスチル、「好きだよ」と囁く普段よりも柔らかなボイスは破壊力抜群。主人公ともども悶えるけども、手際が良すぎ。1回2回じゃ利かないくらいやりなれてる。

プレゼントにしたって、「彼女が何気なく言ったことを覚えてプレゼントに反映する」「記念日に素敵なレストランに連れて行く」ってめちゃくちゃ高得点なこと出来てるのに、分かりにくい通り越して本人にそうと分からないように仕向けてるからなんか残念な感じになってる🥹🥹 

そもそも普段の2人の様子も恋人同士というより上司と部下みたい。
圧倒的…糖度不足…!
少しはイーオン見習え😇

周りの助言や助力もあって最後はプロポーズ→結婚式を決めることが出来て良かった🥹

ザフォラ、傍目に見てる分にはツンデレやへたれなところ可愛いけど、当事者(彼女)になったらイライラしそう😇😇


【ザフォラまとめ】

逆境にあっても街の奪還と安寧のために尽力する信念の男。ツンデレへたれ。


ラディアンテイル1周目 無印&ファンファーレ(FD) イーオン 感想

2023-09-23 14:29:04 | 乙女ゲーム
こんにちは、サニーです。

日々の生活に追われる中、ゲームをする気力がなかなか湧かずにしばらく乙女ゲームから遠ざかっていましたが、


最近始めました!
ラディアンテイル

気力が湧かないからストーリーも容量もボリュームマシマシなのは避けて、明るめと評判の本作に手を出した結果

癒やされた〜☺️☺️

ファンタジーラブコメでわちゃわちゃ系で良くも悪くもライトにサラッと読めるから、クソ重鬱展開に心えぐられることもなく、難解なワードやストーリー展開に頭を悩ませることもなく、

ストレスフリー😊

まぁ、ストーリーは結構ツッコミどころが多いけど。恋愛も超健全な純愛だし大人目線から見ると物足りないところも。でもそこがいい。ピュアピュアで初々しいのが癒やされる
クセもなく読みやすいし、わかりやすく世相を反映してる箇所もあるからとっつきやすくはある。人に勧めやすそう。
(まだ1周目だけど今のところの所感です)



では、1周目の攻略キャラ、イーオンの感想いってみます!











⚠ネタバレ注意⚠






【無印感想】


無骨強面紳士は正義

私の好みど真ん中すぎるキャラ、イーオン。
ストイックで寡黙で近寄り難いけど、内面は穏やかで料理上手。強面で人に怖がられるけど相手への接し方は丁寧な紳士。
定番のギャップ萌え好み好み

さらにイーオンさん、今までの半生から恋愛どころか親しい人付き合いも避けてきたせいで一般常識に疎いのか、無自覚にキザ仕草してくるんだよなー
ブーケトスの花束キャッチして主人公に渡してきたり、約束事に指切りげんまんじゃなくて誓いのキスをしてきたり…
悪気も下心もなく至って真面目なのが質悪い(笑)
でも一番キュンとしたのが、主人公とイーオンが野営中に色々語り合ってるときに、主人公がイーオンの手に手を重ねて励ましたあと、イーオンが少し力を入れて主人公を自分の肩にもたれかからせる描写で…
ものっすごい萌える!!!

今までの無自覚キザ仕草じゃなくて若干下心というか主人公への好意からくる感じなのがすごくいい!!まだ付き合ってもないし惹かれてるのを自覚しだしたかな?くらいの時期なのもいい!!

基本的にイーオンは自分から行かない受け身男なので、主人公がズンズンぐいぐい相手に踏み込んでいかないと攻略できない。遠慮してると好感度上がらない。
そして両思いになると向こうからズンズンぐいぐい来る。
愛情表現が言葉も行動もどストレートで自重しない。主人公が他の仲間に久しぶりに会いたいというと「いっぱい嫉妬した」とか言うし、主人公曰く口下手だからハグやキスをしょっちゅうしてくるらしいし、
砂糖振りまきゲロ甘バカップルが爆誕した

ただ、恋愛面ではキュンが止まらないイーオンだけど、
ストーリーは物申したい。
イーオンルートの舞台になるのは物事の取り決めが全て決闘で決まる弱肉強食の街・「決闘都市フェルス」
そこの違法闘技場で魔法道具(指輪)に精神干渉されながら命がけの決闘をやってきた過去を持つイーオンが、再び指輪の干渉を受け囚われの身になり主人公達と対峙する…ってストーリーなんだけど、
ちょっと無理がある話の進め方なんよね。
まず行方不明になってる危険物の指輪を探すところから始まって、ザフォラの叔父が持ってる疑惑があるから取り返しにいくことになったんだけど、
王子まで連れて行ったのに何遠慮してるん?
のらりくらりとシラを切る叔父に王子様が王家を盾に迫って所持を認めさせたのに、「商談相手と話したいから明日来てくれ」って言われてすんなり引っ込んだの、なんなん?
王家は叔父の権利無理矢理取り上げる魔法道具持ってんだからもっと強気にいけばいいのに。
案の定王子を傀儡にする暗躍始める寸前だったし。 
イーオンが囚われて無理矢理仲間(ヴィリオ)と戦わされてるときに割って入ったサーカスの演説もいまいち響かなかったな。すんごい熱中してたのにいきなり現れた小娘の演説に心動かされる民衆ってのも無理がある。

極めつけは、指輪の拘束力は拘束してる人数が多いと効果が薄まるからって、
サーカスメンバー全員が指輪の拘束魔法ホイホイ受けたのはないわ。
しかも王子まで
いやいやいやアカンやん!!!
何国のトップが気軽に精神魔法の影響受けてんねん!!!
しかもサーカスメンバーも貴族、強いドラゴン、都市の長などなど
他人に殺生与奪の権握らせたらアカン連中ばっかやん 
指輪の拘束は死ぬまで続くらしいけど、長生きする系の幻獣は他の拘束者が死に絶えたらがっつり指輪に支配されるやん。指輪さえあれば意のままに動くドラゴン爆誕してるやん。
災害級に危険やん
ここが一番ひっかかった。
あと、そんな危険物の指輪、厳重な警備が施された状態で元々管理してたフェルスに返されたそう。
いや、国が直接保管しろ!
しかもフェルスって中央が街の政治に干渉してきた過去を根に持ち反骨精神の強い街とのことなんだけど、
そんな信用ならん街に危険物置くんじゃない!


そもそも共通ルートでのサーカス公演も、フェルスのやつが一番ひっかかったんだよね。
普通のサーカス公演だと街の人の興味を惹かないからドラゴンとイーオンの演武を闘技場でプレ公演でやって、続きはサーカスで!ってやったのに本番では街の歴史の劇中心の演目でしたってやつ、
私が街の人なら金返せって暴れるわ😇😇😇
他の街もほぼ劇だったんたけど、フェルスが一番ひどい…

なんかなー。
イーオンの過去とか葛藤とか、主人公とのやりとりとかキャラ描写や人同士のやりとりはすごくいいのに、舞台設定とかストーリー展開がうまく捌けてないのが惜しいなぁ…

イーオン自体は萌えの化身だからすごく好きなんだけどね。
私の頭の中のやる夫が
「こまけぇこたぁいいんだよ!」
って叫んでる。



【FD感想】

はいはいバカップルバカップル

序盤は主人公の家に居候してるイーオンとの砂糖たっぷりベタ甘ぶりをこれでもかと見せつけられる。
キリっとした顔で
「行ってきますとただいまのキスは欠かしたくない」
とか言ってるのは吹いた。
けど結婚にはそこまで積極的じゃなく、「主人公がしたいならしよっか」みたいなこと言って周りから大ブーイング食らって反省してるんだけど、主人公の実家であんだけラブラブしてたらほぼ事実婚じゃね?とは思った。
そんなある日イーオンはフェルスの改革を主人公とやっていくことになり、なんやかんやで街の顔役である闘技場オーナーに就任、仕事の成功と転勤をきっかけにプロポーズ、ってのがFDの流れ。
結婚式ではお互いに万感の思いを込めて「幸せだね」「愛してる」って言い合って、式のあとは「まずキスをしたい」「飽きるまで抱きしめたい」と相変わらずのどストレート愛情表現を繰り出すイーオンと主人公が本当に幸せそうで、胸がいっぱいになった。
FDの主な部分は街の改革に奔走するところなんだけど、そこは欠伸をしながらふわーっと見てた。
主人公もめちゃくちゃ奔走するんだけど主人公の立ち位置is何?イーオンの付き添いなのになぜこんなにハードワーク?
いやイーオンと結婚したら街の共同経営者の妻の立ち位置なんだけど、まだそんな話出てない頃から駆けずり回ってたやん。

FDでも例の指輪のことはちょこっと出たけど、無問題扱いでさらっと終わった。
序盤で主人公が「まさか王子様まで呪縛受けるなんて…」って言ってたけど、直後に「まぁサーカス団最強だしウチららしいよね」的なこと宣ってたの、
舐めとんのか
FDでは国が保管してるっぽい描写になってたんだけど、ライターさんもやっぱりあんな危険物地方都市で保管するのまずいって思ったんかな。



【イーオンまとめ】
こまけぇこたいいんだよ。イーオン萌。


⚠ネタバレ注意⚠ CharadeManiacs(シャレイド マニアクス)感想 【シャレマニ】【Vita】 ⚠全クリした人推奨⚠

2023-07-22 02:55:55 | 乙女ゲーム

こんにちは、サニーです。

ここ数ヶ月乙女ゲームから遠ざかっていたのですが、先日久しぶりに乙女ゲーム完走しました。

タイトルは
CharadeManiacs(シャレイドマニアクス)
通称シャレマニ

すっっっっっごく面白かった!

続きが気になってグイグイ進めてった👍👍👍
サスペンス系で恋愛<謎解き(糖度低い)だけど、萌もトキメキもある💕


興奮冷めやらぬうちにざっくり感想と世界観のまとめをしたいと思うのですが、
シャレマニは攻略制限攻略順も知らないほうが楽しめます。


これより先は真相にもがっつり触れて書き散らかしていくので、
閲覧は全クリした人のみでお願いします。










⚠これより先はネタバレあり









【公式あらすじをより詳しく】

舞台は今の西暦(2023年)より100年以上先の近未来日本。
生活の電子化が進み、AIやVR、ロボットが身近に普及し、人々の個人データは腕に常に装着しているバングルを通して「管理局」と呼ばれる機関が管理している世界。
主人公が生まれる前には月とその直近の星を利用して管理社会の徹底を進める「モルペウス計画」なるものも進められていた(事故で頓挫したが)。
序盤で明かされる世界観がディストピア感半端ない。
まぁでも作品のテーマが別に「管理社会からの脱出」とかではないし、主人公もキャラたちも当たり前に日常として受け入れてたし特に問題はない。

主人公たちはある日突然拉致され、都市伝説として噂されていた「異世界配信」と呼ばれる違法アップロード動画に無理矢理参加させられることになるんだけど、異世界配信のルールは
1、参加者は「キャスト」と呼ばれ、短いドラマを演じなければならない。
2.ドラマは「異世界人」が採点しポイントを入れる。ポイントを貯めたらご褒美がもらえたり現実世界に帰還できる。
3.現実世界への帰還方法は他にも、キャストの中に紛れた異世界配信の責任者「プロデューサー」を探して指名する(ただし間違えたら全員死亡する)
一見すると一か八かのプロデューサー指名より、ドラマに出てコツコツポイント貯めるほうが安全だけどそんなことはない
帰還のポイント設定はルートによってされていなかったり(ディレクターが突然決めたりする)、ポイントで帰還しようとしても
「帰れるのは10人中9人(プロデューサーを除くから実質8人)もしくは1人だけ」
という謎ルールがあり直前で言われる😇
そもそもドラマの内容が段々過激になっていき、キャストが演じきれずに罰ゲーム(身体の棄損もしくは名前や記憶などの喪失)を受けたりポイントがマイナスになってしまったりとポイントが貯めにくくなっていく(ルートによっては比較的穏健なドラマが続く)。
具体的に言うと窓から突き落とされたり、刺されて死んだり、ぼっこぼこに殴られて止めさされたり。
でもドラマ中に大怪我したり死んでも、ドラマが終われば怪我も治って元通り★になる仕様。
記憶は残るし痛い思いはするからやったほうもやられたほうも精神的なダメージは負うけど
このゲーム、cero:Bで乙女ゲームだからそこまで残酷な描写はないけど、R18だったり男性向けゲームだったら容赦なくえぐいエログロ入りそう。


【異世界】
アルカディアと呼ばれる異世界は、
・「バウンサー」と呼ばれる監視ロボットに言えば掃除、洗浄、食事、衣服、情報あらゆるものを用意してくれる
・暑すぎず寒すぎず快適な気温
・穏やかで若干話が噛み合わないNPCみたいな異世界人と交流できる
・ドラマに呼ばれるとどこにいても瞬間移動で現場に呼ばれ、怪我をしてもドラマが終われば治る
・ときおりメンテナンスがあり、そのときはバングルやバウンサーは使えない。外の風景も無機質なものになり、異世界人たちは泥状の得体のしれない生き物になる。

うーん、どう考えても
VR世界
だよね。

真相で明かされた実際は、
・荒廃した月面基地を立体映像でデコレーション
・異世界人たちは月面に実存していて、人物風の映像&言語アフレコでデコレーションされてる。
・主人公たちキャストは五感のある超リアルなホログラムとして歩き回る。実体は地球で昏睡状態。
だけどまぁVR世界で間違いではない。


【スポンサー】
異世界配信を影に日向に支える現実世界サイドの人たち、通称「スポンサー」。
異世界配信を行うAI「アストラ」の信奉者で、活動内容は
異世界配信のキャスト探し、拉致、後処理、異世界への物資提供、スポンサー勧誘、異世界配信の噂流し、等など多岐にわたる。なんなら自分がキャストとして出演して、仕事の傍らドラマに出つつ罰ゲーム受けたりデッドエンドになったりもする。
キャストとして潜り込んでいるときは、場の意見を誘導したり邪魔な動きをするキャストを妨害したりすることもある。

超多忙

作中でのスポンサーの様子はぶっちゃけヤバい新興宗教の信者っぽい。
子供に思想を吹き込んだりヤバい儀式(異世界配信)の生贄にしたり巻き込んだり。
ただ、なんでスポンサーが異世界配信を狂信する理由が説明不足かも。
一応、異世界配信の元になったモルペウス計画のAI(アストラ)を信奉してるだったり、嫌な現実からの逃避先として憧憬があったり的なことは言ってたけど、あの激務の割に合わないのでは。
生活をサポートしてもらってるとかそういう理由のある人もいるけど、そうじゃなくて勧誘されたり感化されてスポンサーになった人の心情が謎。

【モルペウス計画】
主人公が生まれる前に頓挫してしまった壮大な計画。
内容は
世界中のあらゆるデータを全部まとめて衛生モルペウスに集約し、管理を徹底する」
というディストピア感の極みみたいな代物
作中ではその計画のヤバさにはそんなに触れられておらず、それよりも計画の失敗により月に取り残された10人の研究員がAIを使って安楽死したことが異世界配信の始まりという、そっちのサイドストーリーが物語の核心になっている。

もうちょい正確に言うと、
モルペウス計画の要であるAIアストラが事故を起こす
色々あって研究員が月に取り残され、生命維持装置も数日しか持たない
アストラを使って自分たちの記憶を消去し、楽しい幻想に囚われながら死んでいく
死後、家族や親しい人が悲しまないようにアストラを使って世界中のデータから個人データを完全消去。記憶も改竄させる。
永い時間を過ごしてたアストラが孤独を埋めるためにこれらの経験を元に異世界配信を開始。
倫理観のなくなったアストラは悪気なく鬼畜ゲームに無理矢理人を招待するようになる。

迷惑極まりない

作中では触れられてなかったけど、モルペウス計画って反対派みたいな連中に横槍入れられて事故が起こったんじゃないかなと邪推してる。
計画自体が一枚岩ではなさそう。ミズキルートで異世界配信に管理局のお偉いさんが噛んでることがわかったり、色々複雑そう。


【主人公】
よくも悪くも普通の女の子。
優しくて争い事が嫌いだけど、情に流されやすく嫌なことからは目を背けがち。そのくせ頑固で、ルートによっては悪い方に場を乱す。皆一緒の帰還に固執する。
主人公補正で割と都合よく事が進むけど、乙女ゲームで主人公張ってなかったら序盤か中盤で死にそうなタイプ。
まぁ個人的には優等生とか強い主人公よりも感情移入しやすいタイプではある。
恋愛したら一途で、そっちに気を取られて好きな人の意向に影響されがち。攻略対象がほぼいい人だったからよかったけど、悪い男にひっかかったら落ちる所まで落ちそう。てか実際約1名のルートでそうなった。
真相でサラッとお母さんがスポンサーだってわかったけど、アストラ連れて帰って家庭内は平穏だったのだろうか。元教祖が儀式やめて娘にべったりでひとつ屋根の下にいるって元信者的にどういう心境なんだろ。


【攻略対象たち】
ざっくり感想。

明瀬キョウヤ
推し。爽やかイケメン。
「プロデューサーだろうがスポンサーだろうが全員仲間なんだから一緒に帰ろう!」って臆面なく言えて実現のために頑張れる少年漫画主人公気質。
ルートでは全員帰還は叶わなかったけど、ヒーロー気質バリバリの活躍&初々しくキュンな恋愛模様でトキメキがとまらない💕
「おいで」は反則💕💕
ただ、そんな甘くないのが異世界配信。ルートによっては陥れられて疑心暗鬼になったあげくデッドエンドになったり、過激なドラマ出演がきっかけでプロデューサーをやっぱり信用できなくなったり、なかなか不安定。そこが人間らしくていいけど。

萬城トモセ
主人公絶対主義のクールな幼なじみ。
1個下だけどしっかりもの。信じられるのは主人公のみ。主人公のためならどんな労力も厭わない。主人公命。
自分のルートではいつまでたっても幼なじみ以上に見てくれない主人公に苛ついて元の世界に帰りたくないとか言い出したり他のキャストそっちのけで痴話喧嘩繰り広げたりするけど、他ルートでは主人公の恋路を特段に邪魔したりはしない。一部のヤバい奴は例外だけど。あとメイ。

獲端ケイト
ツンデレ通り越してツンドラ男子。
触れるもの皆傷つける勢いで他者を拒絶するハリネズミ男子。特に女(主人公)。
繊細でこだわりが強い。家事能力が高いけどヒステリーなお母さん気質。
自ルートでは特に主人公への当たりがキツくて中盤まではかなり険悪。そんな中でも恋心募らせられる主人公はМなのか。
デレてからは割とトキめけるけど他ルートでも当たりキツイし苦手なキャラ。

茅ヶ崎マモル
心やさしい穏やかな青年。
主人公同様争い事が嫌い。だけどスポンサー。
狂信者ではなく、出生(異世界人とキャストとのハーフ)か原因で異世界人側にも人側にも明確な居場所がなく(異世界人からは虐げられている)、アストラが生活支援してくれないと生きていけないからスポンサーやってるけど本人は嫌嫌やってる。だからどのルートでも主人公側の動きをしてくれる。
マモルのルートも切なくて結構好き。主人公が寄り添ってくれてよかったね。

双已リョウイチ
黒幕以上のジョーカー。
狂信者としてのスポンサー。
生活支援してもらってるとか、悲惨な境遇を生きてきたとかではなく、何となく社会から阻害されてるなーと感じでたときにスポンサー(主人公母)と出会い感化されてスポンサーになる。
ルートはリョウイチとの恋愛というより、悪い男にハマって身持ちを崩す女の子見てる感じ。
実際リョウイチが主人公のこと本気で好きかは微妙。心奪われてるのは主人公母に対してで、その人にすべて捧げてるとか言ってるし。
主人公は主人公で「闇落ちしてる彼を救ってあげたい」とか言ってズルズルリョウイチの手中に落ちてるし。やべぇ。
正直恋愛描写はイマイチ。糖度はやや高いけど。

射落ミズキ
性別不明な人。ルート最後までいっても結局謎。普通に男だとは思うけど。糖度やや高。
正体は管理局の人間で、管理局が異世界配信に介入できるようにキョウヤとともに暗躍してる。スポンサーから妨害されたりする。
頼れる大人だけど、管理局の人間だとわかるとキャスト達から突き上げ食らったりする苦労人。本人は飄々としてるけど。
有能なんだろうけど、ミズキとリョウイチだけ帰還できずにルート終わったり、他ルートでも足引っ張ったりして、若干ぽんこつ感がある。

疑部ソウタ
トラブルメーカー。ふざけた発言が多いけど、一番核心に迫った男。
攻略制限ルートでは自分のルートでも他ルートでも大活躍。
でも自ルートだと肝心なところが明かされないから、ちょっと肩透かし。
好きなタイプ

蛇宰メイ
雇われプロデューサー。今回のゲームでは彼を指名しないといけないけど、本来のプロデューサーではない。
前回プロデューサーを突き止めたけれど、1人残るルールのせいで1人異世界に取り残され、すべての人の記憶から消えてしまっていた。
今回のキャストの誰かに思い出してもらったら帰れるけど、誰も思い出せなかったらまた異世界に取り残される賭けを異世界配信とする。
プロデューサーだからドラマ配信の管理をしてるけど、メイが選ぶドラマはぬるいからそれほど苦も無くポイント稼げる。彼がいたからcero:Bなんだろう。
主人公への静かだけど切実すぎる片思いがつらい。自ルートバッドや他ルート(真相以外)だと結局また忘れ去られて大好きな主人公とも会えなくなるし。
バッドの独白が胸をえぐる。
主人公と幸せになってくれ。トモセに負けず😇

廃寺タクミ
黒幕。本来のプロデューサー兼ゲームマスター。アストラ。
無垢な12歳少年のふりをしてるけど、異世界配信では全知全能の神。
とはいえ異世界配信やってる動機は子供そのもの。寂しいから遊んでほしい的な。
いわゆるサイコパスってこういう心境なんだろうなーと思ったり。倫理観がないから人の痛みがわからないというか、ピンとこない。
トラブルのもとにしかならないこいつを連れて帰ろうとする主人公もヤバい。
大団円での幸せな様子は微笑ましいけど。


【総合評価】

引き込まれる物語、続きが気になりすぎる謎解きや伏線がグイグイ読ませてくれる。
ただスポンサーや管理局あたりの掘り下げが足りなかった印象。
恋愛はルートによってバラツキがある。
個人的に好きなのはキョウヤ、ケイト、マモル、メイ、ミズキ 
情報収集班が優秀💕


月の彼方で逢いましょう Switch 雨音 感想

2022-06-27 09:33:30 | ギャルゲー

こんにちは、サニーです


今回はメインヒロインの1人
佐倉 雨音(レイン)
の感想を書いていきます。






このヒロインはエンデュミオンの謎について触れるので、
灯華・うぐいすクリア後に攻略する
ことをオススメします。

サブヒロインと聖衣良はエンデュミオンがほぼ絡まないルートなので、メイン3人の前でも後でも合間でも、どこでやっても大丈夫だと思っています。
ただ、雨音ルートやったあとだと(個人的に)他ヒロインやってても何となく雨音がチラつくので、やっぱり雨音を他の全ヒロイン終了後に攻略することをオススメします。




【ネタバレなし感想】


あまーい!!!!!

これを書いてる時点で灯華、うぐいす、霧子のみ攻略済だけど、多分全ヒロイン中一番糖度高い気がする。
付き合った途端ダーリン呼びするからね😇
付き合うのも他のヒロインよりスムーズだし(すったもんだはあるけど)、アフター編に入ってからは結婚式の準備しながらーっとイチャイチャチュッチュしてるし😇😇
このルートはポールグレイやエンデュミオンについて掘り下げていくルートだから、2人の間の障害はこれといって特になく心置きなくバカップルやってる😇😇😇
優遇され具合が半端ない


雨音は共通や序盤では「私に構わないで」的な孤高のツンデレキャラだけど、主人公と交流が深まるにつれ心を開いていき、付き合った途端
デッレデレ甘えた彼女
に様変わり。
まぁツンと言っても触れるもの皆傷つけるガラスのハート系ではなくて単に協調性ないだけな感じではある。

というか、雨音ちゃん
・アメリカ人とのハーフで金髪碧眼美少女
・年の割に小柄なロリ系
・重度の中2病オタク
・頭脳明晰天才少女
・ゲームもハッキングもプログラミングも超一流のITに強い
・ツンデレ
・デレるとめちゃくちゃ甘える
・「ひゃう」「むぅ」「はぐっ」みたいな擬音を口にする
という感じで、
オタク好きのする感じにキャラが詰め込まれている。

スクール編も4割はソシャゲやってるし






【ネタバレあり感想】




真ヒロイン
運命枠
正史ルート
原点


どういうことか順を追って説明すると、

学生のころにグレイ夫妻が出会い、「すべての人が繋がれる世界を作りたい」という理念を持ち、それぞれの研究に邁進する
雨音が産まれる
父親が激務すぎるため、母親に負担がかかり体を壊す(もともと病弱だった)
母親の死後、父親はエンデュミオンの研究開発に没頭し、雨音は放置され父親に不信と憎しみを募らせる
母方の祖母に引き取られ日本に引っ越し。その後主人公と出会い、色々あって交際・婚約する
結婚前にケジメをつけるため、エンデュミオンや父親について調べていく。
条件を満たせばエンデュミオンで過去と交信できること、グレイが未来の雨音と交信していたことを確信する
ルートの雨音も過去のグレイと繋がり(雨音が幼少期のころ辺り)、今までの人生や主人公と婚約していることを伝える
グレイ夫妻は歴史改変により雨音が主人公との幸せを失わないように、雨音に伝えられた通りの人生を送ることを選ぶ
そして歴史は繰り返す

つまり、このゲームの「過去と繋がれるスマホ・エンデュミオンがある世界」は
雨音ルートありきの世界
なんだよな。



ゲームの雨音ルートも、グレイ夫妻が未来の雨音に話を聞いて動いていたことは確実で、
雨音ルート→グレイによるスマホ開発→共通ルートの世界→雨音ルート→グレイ…
という流れが永遠に繰り返されている

卵か先か鶏が先かって話なんだけど、まぁ最初の世界線はあったと思う。
その世界では本当にグレイは妻の死に絶望してエンデュミオン開発に取りつかれたのかもしれない。そして未来で雨音とグレイが繋がって、そこから永遠の流れが始まったのかもしれない。


他ヒロインは雨音ルートからの派生とかいうかイレギュラーでしかない。
(聖衣良はちょっと違う可能性も)
他ヒロインルートにいくと雨音は真実にたどり着くことなく、過去と繋がる電波的なものを停止するからそこで連鎖は終わってしまう。

この辺の考察は別記事に書いてあります。

月の彼方で逢いましょう 世界観とかメイン3人の考察 - 王様の耳はロバの耳

こんにちは、サニーです。灯華、うぐいす、雨音のメイン3人クリアしました❗各ブログ等で最後推奨の雨音をクリアした後、情報がまとめきれなくて頭パーン🤪&#...

goo blog



まぁでも多分、卵鶏世界の一番最初の世界がまたどこかで産まれるとは思うけど。


ちなみにちょっとだけ出て来た「雨音両親でエンデュミオンもない世界」では
雨音と主人公は学生時代に出会っていない
そして多分他ヒロインとも出会わないかフラグが立たない
この世界は原初の世界から分岐しているか、雨音がグレイと交信したときにグレイ夫妻が過去の行動を変えて産まれた世界かはわからないけど、確かに存在はしている。


まぁそんなわけで、雨音は
まごうことなき正妻で、優遇されているのも納得である。

サブヒロインや特殊な聖衣良はともかく、他のメイン2人は恋愛どころじゃなかったり生死不明だったり死んだり世界が壊れたりで塩辛なのに、
雨音は(色々あるけど)お付き合い→主人公家族に気に入られる→婚約→結婚→子供が産まれると
甘々順調そのもの

プレイ中は「雨音あからさまに優遇さててんなー」とは思ったけど、

正妻なんだから当然だね❗

雨音ルートは「未来を歩む」ことに前向きで、他2人のルートみたいに過去に囚われていないからなのかもしれないけど。
灯華から派生するサブヒロイン達も、主人公が過去を断ち切り今の人生を肯定することを選択してから恋愛するから、
灯華やうぐいすよりも前向きな話に
なってるし
まだ霧子しかやってないけど

サブヒロインはエンデュミオンが物語にほぼ関わらないから、どのタイミングでやっても問題はないと思うけど、やっぱり雨音の前にやっておけばよかった。
これから聖衣良やサブヒロイン攻略するけど、
正妻の影がチラつきそう

…とまぁ、ここまで散々正妻正妻言ってたけど、
正直雨音ルートやエンデュミオン世界へ至るグレイ夫妻の選択は私は肯定できないんだよな。

未来の雨音のために、自分たちの世界線にいる幼い雨音に今後「地獄」とまで言わしめる孤独を味わわせることになるんだから。
雨音ルートで雨音が掴んだ幸せや肯定してきた人生は消えてしまうかもしれないけど、垣間見たエンデュミオンのない世界でも主人公と恋を育む可能性はあるわけだし。
それに共通での時点だと、雨音ルートは確実に約束された未来ではなく可能性のある未来の1つでしかないわけで。

むしろ灯華その他ヒロインルートのほうが、連鎖を断ち切り雨音が孤独にならない世界線が産まれやすくなるまである。

という訳で、
他ヒロインルートも躊躇せずバンバン愛でよう❗




ちなみにこのルートに出てくる主人公たちのソシャゲ仲間・「日本橋ホライゾン」と「きのこ」さん、普通に出番多かったから立ち絵で見たかった😇
特にきのこさん美人らしいし。

ただ、「日本橋ホライゾン」既婚者で二人の子持ちらしいけど高課金やりこみ廃人勢っぽくて
子育てに疲弊している傍らでゲーム没頭する旦那を見つめているだろう奥さんに思いを馳せてしまった😇😇
三下り半突きつけられなきゃいいねホライゾン😇😇😇

月の彼方で逢いましょう 世界観とかメイン3人の考察

2022-06-26 10:57:44 | ギャルゲー

こんにちは、サニーです。


灯華、うぐいす、雨音のメイン3人
クリアしました❗

各ブログ等で最後推奨の雨音をクリアした後、情報がまとめきれなくて

頭パーン🤪🤪🤪

になりつつ、一晩たってある程度自分なりにまとめられたので、記録しようと思います。




⚠️ネタバレしかありません。灯華、うぐいす、雨音クリア後の閲覧推奨です

あと、この記事は雨音ルート感想の捕捉記事です

月の彼方で逢いましょう Switch 雨音 感想 - 王様の耳はロバの耳

こんにちは、サニーです今回はメインヒロインの1人佐倉雨音(レイン)の感想を書いていきます。このヒロインはエンデュミオンの謎について触れるので、灯華・...

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【世界観と雨音について】

この物語は、
某リンゴ会社創始者のタートルが似合うナイスミドルメガネっぽい人物、ポール・グレイが作った過去と繋がれるスマホを取り巻くお話です。

そもそもポールが過去と繋がるスマホ・エンデュミオンを作ったのは
娘である雨音のため

それも、未来の雨音のため

雨音ルートでは終盤、主人公と婚約した雨音がエンデュミオンを介して過去のグレイ夫妻と交信。
その際に雨音ルートでの雨音のこれまでの軌跡、現在婚約していることを伝えた。
それを聞いたグレイ夫妻は、幸せを掴んだ未来の雨音の人生が改竄されることを防ぐため、未来の自分達の行動をそのままなぞることを選択。
母親は病死する運命を受け入れ、父親はひどい親になり憎まれながらもエンデュミオンを作り上げる。
そして歴史は繰り返される。
卵が先か鶏が先か。


つまり、
雨音ルートは正史

とはいえ、そもそもの一番最初の世界かは大分ずれているんだろうなぁと。
何故なら過去と繋がるスマホ・エンデュミオンはグレイの意思に反して世に解き放たれたから。
その結果、数少ないとは言え過去と繋がる人たちが出てきてしまった。
ここからは私の憶測だけど、過去と未来が繋がることで大なり小なり歴史が改変され、グレイ夫妻の願いも空しく雨音と主人公が結ばれる以外の未来の可能性が出てきてしまったと考えられる。
その筆頭が灯華

【灯華について】

灯華はセンターヒロインなのにとにかく情報が少なくて、クリア後も謎が残ったままのキャラクターなんだよな。
・冒頭のシーンはなんなのか。
・灯華ルートでの学生時代の灯華は何故未来の主人公の存在を知っている素振りなのか。
等。
作中に正解は書いてないから、仮説や憶測で語るしかない。

まず、未来への主人公へのメッセージのような言動を時おりすることから、灯華がエンデュミオンが時空を越えた交信出来ることを知っているのは確実。
そう考えると可能性が高いのは、彼女自身も過去や未来の自分とやりとりをしていたのではないかということ。
作中で言われてはなかったけど、LINE風のLIMEで新しいIDを作って前のIDにメッセージを送れば過去と繋がれる可能性はあるし。
その場合中継役は誰かって話だけど、中継も灯華なんじゃないかなと

時空を越えた交信をするには、魂の還る場所である宇宙元意識にいる中継役が必要なのは作中で言われている。
作中では魂の還る場所にいる=故人ではと雨音は推測しているけど、少し違うのではないかなと。
雨音ルートでは、雨音が過去のグレイと繋がることをせずに過去への通信が出来る電波的なものを絶ちきろうとしたところ、(多分)雨音母によって今とは全く別の世界線(雨音と主人公が出会っていない)とシンクロ、その世界の雨音が父親に送ったメッセージが分岐点の過去の父親へと繋がり、こちらの世界線の雨音のスマホに反映されてやりとりが始まるというシーンがある。雨音母は別の世界線では存命である。
つまり、宇宙元意識は過去も未来もないのはもちろん、パラレルワールドの垣根もないんじゃないかなと。
それに宇宙元意識は過去も未来もないから、普通に老衰で死んだ人が若い頃の自分や大切な人のために中継役をすることも出来るよな。
時空も世界も超越した場所にいる個人が、各々の世界や時間からやってきた過去へ繋がる電波を観測したら、最適だと思った世界や時点へ繋ぐ。


つまり、なんでもアリ



とは言え制約はありそう。
別世界とのシンクロも、月虹が現れた同時刻だったから出来たのかもしれないし。かなり特殊な状況だったし。


話を戻すと、灯華は自分の目的のために過去の自分の行動を変えさせて歴史改変が行われたかもしれない。それこそ過去から過去へ何度でも。グレイ夫妻みたいに未来の行動を忠実に守るわけじゃなく、むしろ積極的に何度も行動を変えていて、何度も歴史改変が行われたとか。
その過程で本来は関わりのなかった主人公とどこかのタイミングで交流を深め、恋をしたのかもしれない。
エンデュミオンも作中では主人公と買いにいってたけど、繰り返しの歴史改変の途中でそうなったのかも。

あと、もしかしたら本来の歴史では灯華と主人公はそもそも出会ってなかったのかもしれない。
作中には出て来ていない色んな「誰か」が過去に干渉して歴史を大なり小なり変え、その結果バタフライエフェクトで出会ってしまったのかもしれない。

その結果、延々と続いていたグレイ夫妻と雨音の世界に灯華が割り込んできて、雨音と主人公が結ばれる未来が確実じゃなくなってしまったとか。

他のヒロイン達も灯華を介して主人公と結ばれるしね。
サブヒロイン達は灯華ルートの派生上にあるし、うぐいす先輩も灯華がいたからフラグが立った。
(聖衣良についてはまだ未プレイなので割愛)

まぁ作中では言及されていないし、すべて憶測なんだけどね。
灯華がいなくても雨音と結ばれなかった可能性もありそうだし。
結局のところ、未来を決めるのは各々の選択の結果だし。
そのへんのこと書いてある特典SSがもしかしたらあるのかもしれない。知らんけど。

ただまぁ、ここまでつらつらと書いたけど、情報少な過ぎて確かなことはわからない。
上記以外にも実は死に戻りしてたとか、宇宙元意識をその身に宿していたとか特集設定でもあるかもしれない。
情報がないからいくらでも仮定の幅は広がってきりがない。
作中で灯華について明記されていなくてもどのルートの物語にも支障はないし
あんまり気にしなくてもいいんじゃないかな
とも思ったり😇😇😇




【うぐいす先輩について】

うぐいす先輩ルートで度々出てくる「ブルームーン」。
ブルームーンには
「決してありえないこと」
「奇跡」
「不吉」
などの意味がある。

うぐいす先輩ルートは主人公が唯一小説家になるルートで、他のルートとは一線を画している。主人公も「うぐいす先輩がいなかったら小説家になれなった」って言ってるし。
で、うぐいす先輩自ルートでは死ぬけど他ルートでは死なない、「主人公と結ばれなかったら病気が治り死なずにすんだ」という設定がある。

つまり、本来は結ばれることがありえない、一番世界の歪みが大きくなる存在
なんじゃないかな。
主人公、なんか知らんけどやたらうぐいす先輩とくっつけようとした灯華がいなかったら(間接的に)振られたショックで小説破棄してそのままうぐいす先輩とはなにもなく終わりそうだし、そもそも灯華いないとフラグ立たないし。

だから代償も大きくて、主人公も耐えきれず世界をリセットするはめになったとか。
とは言え、世界リセット後に主人公が他ルートと同じような境遇になって、その世界では結ばれる可能性が出て来たけど。

でも、主人公が灯華のエンデュミオンを見つけないか使わないかして、そのままパラレルワールドとして存在し続けている世界線もあるのかもしれない。

以上、考察終わり。


ちなみに現時点では聖衣良ルートは未プレイなので、終わり次第加筆訂正するかもしれない。
サブヒロインは2人まだだけど、霧子やった感じ、多分その辺のこと考えなくて大丈夫だとは思う。