結婚式を数日後に控えたふたりは式が滞りなく進むようにとの願いから、
式場となるチャペルを訪れたバージンロードをふたりで歩き、十字架の前で
愛の誓いを捧げようとしたその瞬間奇跡が起きたのです。
この出来事をきっかけにふたりの愛はさらに深まることとなりました。
今日のポエムのタイトルは、『真実の愛』です。(フィクションです)
6月のある日、数日後に結婚式と披露宴を行う予定になっているチャペルを訪れ、
式とまったく同じようにチャペルのドアを開け、赤いじゅうたんを敷き詰めたバージンロードを
ゆっくりと歩き、十字架の前で向かい合い、永遠の愛を誓い合う
男と女:『私はこの男(女)を生涯のパートナーとし、病める時も健やかなる時も永久に愛し
続けることをここに誓います』
そしてお互いに指輪の交換をし、永遠の愛を誓い合う口づけをしようとしたその瞬間、
どこからかある言葉がふたりのこころの中にささやくように聞こえてきた
『あなた方おふたりの愛の誓い、しかと聞き届けました、おふたりの愛はきっとその肉体が
滅びようと永遠に続くことでしょう、私はあなた方おふたりを永遠に見つめていますよ!!
が、しかし、もし今誓い合った愛の言葉を一瞬たりとも忘れ、他の者にこころを奪われ、
最愛の者に深い悲しみを与えるようなことがあれば、毎日悲しみの涙雨があなたがたに
降り注ぐことになるでしょう!
その時はあなたの生涯をかけ、罪のつぐないをし、最愛の者に希望のともしびをふたたび
灯してあげるのです
愛はこの世で最も美しいものであると同時にこれほど大きな責任を伴うものなのです
この言葉を生涯忘れぬように・・・・・・・』
ふとわれに返ったふたりは、しばらくの間自分たちに何が起きたか理解できずにいたが、
きっと主が自分たちのしあわせを祝福してくれたのと同時に戒めを与えてくださったに
違いないと悟り、喜びの涙があふれ、主に対する感謝の念を抱くのであった
ふたりには、自分が犠牲になっても最愛の人を生涯愛し、守りたいという強い想いが
湧き上がり、真実の愛に目覚め、絆がますます深まるのであった
奇跡が起きてから数日後、ふたりは晴れて結婚式当日を迎え、たくさんの人々に祝福
される中十字架の前で先日の奇跡を回想しながら、愛の誓いを立てるのであった
・・・・・end
image photo by Free 素材屋 Hoshino