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文章問題が苦手(国語の力がないから?) 『算数の教え方教えますMother'smath』

2019-07-29 01:30:53 | 算数の教え方 9

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 前回に引き続き、『算数の教え方教えますMother's math』の体験・プチ講座(5月、7月)の今回は講座の中または、講座後のお母さま方から頂いたご質問の中の③「文章問題が苦手(国語の力がないから~!?)」について、お話します。


Mother's mathの講座』でお母さま方からのご質問

①いい問題集を具体的に知りたい。(どの問題集が良いのか分からない)

②計算のスピードが遅い。

③文章問題が苦手(国語の力がないから~!?)

④学校の授業だけでいいのか?(将来、大学には行かせたい。できれば国立大、さらにできれば〇学部・・・etc.) 


 

関連記事

 

①いい問題集を具体的に知りたい。⇒ 7月14日ブログ参照

 

②計算のスピードが遅い⇒7月21日ブログ参照

④学校の授業だけでいいのか?⇒8月2日ブログ参照


 

③文章問題が苦手なんです。うちの子国語力がないんで~

Mother'smathの講座中や講座後のお母さま方からのご相談のなかで、これと同じフレーズを多くお聞きします。

このフレーズのご相談に対して、私の答えはいつも

「算数(数学)の文章問題と国語力は関係ありません。」

です。さらに

「算数(数学)の文章問題は、少しの訓練でできるようになりますよ

ともお伝えしています。

 

算数の文章題というものはその文章の長さは2行、多くて3行のものです。

そのたった2行や3行しかない文の中で、相手(筆者)の心情を考えるものや行間を読むような国語力を問うものはありません。

だから、まずは国語力とは関係ないと断言していいです。

お子さまにも「国語が苦手だから文章問題ダメなのよ」のような言葉を言わないでください。言葉は言霊であり、特に小さいお子様はその言葉をすぐに信じてしまい「自分は文章問題は無理なんだ~」思い込むと、苦手意識が大きく成長しその後ずーと文章問題を避けてしまいます。(高校生にも「文章題苦手だ」と言い切り、ひたすら避ける生徒も多いです。いつから逃げて来たのよ~

また、算数の文章問題は、ちょっとした訓練をすればできるようになります。

文章問題は小学2年生ぐらいから出てきますね。やはり、この習い始めに訓練をするのが一番有効です!今回も低学年のお母さまからのご質問でしたので、ちょうどいい時期にお伝え出来たとも思います。

でも、他の学年においても、決して諦めることはありません。今まで文章題を何年にもわたって逃げてきた高校生だって、数回訓練をすると要領を知りちゃんとできるようになりますから

この訓練は1対1でやるといいですよ(学校の授業形式ではできません)。つまり、いつもの家庭学習の「お母さんとお子さん」の状況でこそ訓練できます。

なぜなら、この訓練のサポート役は子ども自身が文章から式に持って行くまで粘り強く聞くことが重要ですから。

そう、お母さまがやるべきことは、お子さんの言葉をひたすら聞くことです。

文章問題の訓練方法

① 問題文を絵(図)に書かせる。(国語力ではなく絵にすることです!)

② 絵(図)の近くに数字を書かせる。

③ 数字をつなぎ、式を完成させる。

そして、この①②③をお子さん自身書かせる間、お子さんの言葉によーく耳を傾けてあげて下さい。

では、実際に問題をやってみましょう。


問題1(小学2年生)

ゆきさんは、あめを9こ もっていました。お姉さんからあめを4こ 、お母さんからあめを7こ もらいました。あめは何こになりましたか。

【教え方】 

① 問題文を絵(図)に書かせる。

「この問題を絵にかいてごらん」と声を掛けてください。

 お子さんに、あめの絵🍬🍭を好きなように書かせてください。(最初何をしていいか戸惑っているお子さんには、お母さまが「問題文にあめとかいてあるよね」といいながら、あめの絵を書き始めると・・・お子さんも嬉しそうに書き始めますよ!)

絵を書き始めたら、次に

「問題文の通りに絵を書くのよ」「お母さんに、この問題文をその絵を使って説明して」というと

 お子さんは何やら言い始めますので、それに耳を傾け、相槌を打ちながらお子さんの発言をうながしてみてください。

このとき、

言葉に出していても、それが絵に無いものは「きちんと絵にかいてごらん」と注意し、

間違った理解があったときは「もう一度問題文を読んでみて、今言ったことあってる?」と正してあげて下さい。

 

さて、絵が書けたならば次は式を作らせていきます②③。

② 絵(図)の近くに数字を書かせる

「絵の下に数字をきちんと書いてごらん」

 

数字が書けたらな、その数の間をつなぎ式に持って行きます。(+、-、×、÷ をきちんと入れることが出来るかです)

③ 数字をつなぎ、式を完成させる。

:その書いた絵や数字を親子で見ながら「もう一度説明して、今度は式を作っていくよ」

すると

「9と4と7」

という言い方をするお子さんがいるといます。

子ども達はよく「と」を使います。が「と」ではダメです。

 

「と」というものは算数の記号にはないよ!」「算数の記号で言ってみて」と誘導してください。

そうすると、お子さんはやっと

:「たす」

と言い始めると思います。

「では、きちんと式にしてごらん」と再度促し(式もお子さん自身に書かせてください)

:「9+4+7」

と書くことができたら、その先の「=20」については自然と書くと思います。

はい、これで「9+4+7=20」と途中式も書きながら完成です

では、もう一問


問題2

公園に すずめが12わ いました。5わ どこかへ いきました。その後 8わ きました。すずめは なんわに なったでしょう。

【教え方】 

問題1と同様に

① 問題文を絵(図)に書かせる。

「この問題を絵にかいてごらん」と声を掛けてください。

    「お母さんに、この問題文をその絵を使って説明して」ひたすら聞く

② 絵(図)の近くに数字を書かせる

「絵の下に数字をきちんと書いてごらん」

 

③ 数字をつなぎ、式を完成させる。(+、-、×、÷ をきちんと入れて式をつくる。)

:その書いた絵や数字を親子で見ながら「もう一度説明して…。式を作っていくよ」ひたすら聞く

すると

「12と5と8」

とまた「と」を言うかもしれませんね。

つかさず

「と」というものは算数の記号にはないよ!」「算数の記号で言ってみて」

ですが。この問題2では2つの「と」は意味が違うのが、ちょっと難しいところですね

お子さんは迷うかもしれません、、、、、ここでも、お母さまが答えを言うのではなくて、お子さんが正しく答えるまで何度も次の会話を繰り返しながら待ってあげて下さい。

「書いた絵をつかって、もう一度お母さんに問題を説明して」

:なにやら一生懸命に答えてくれると思います。

ひたすら聞く

そのときに、お子さんの口から出た言葉の中で、大事なところを復唱してあげてみて下さい。

へー5わ どこかへいったのか~」「後から8わ きたのね」

お分かりですよね、5わは「どこかへいった⇒ひき算」、8わは「きた⇒たし算」なるところを強調してあげると気づきやすくなります。

12と5の間の「と」は「-(ひき算)」であり

 5と8の間の「と」は「+(足し算)」であることが。。。。。

「12-5+8」

「だから」

「15」

もちろん 「12-5+8=15」とまで式を仕上げてください。完了 


今回は小学2年生の問題を例にとって説明しましたが、どの学年の文章問題の訓練の仕方も同じです。

文章問題の訓練方法

① 問題文を絵(図)に書かせる。

② 絵(図)の近くに数字を書かせる。

③ 数字をつなぎ、式を完成させる。

 お母さまがやるべきことは、お子さんの言葉をひたすら聞くことです。

 また、食塩水問題、割合の問題などでは①の絵の描き方の工夫ですごく楽に理解できることもありますが、

まずは問題文を絵(図)にすることで、算数・数学の文章問題は6割は解けています。


ここでやってはいけないことは

「文章問題の文だけを何度も読ますことです。」✖

頭の中だけで考えるより、絵(図)を書き👀で理解する方が正しく理解できます。

 

もう一つ注意です、お子さんのお話をききながら式を作る時、お母さまはできるだけポーカーフェイスでいてください

お子さん達は相手の顔色を見ながら「たす」「ひく」などを言うことも多いです。

最後の式の完成まで笑顔は控えてください

 

夏休みはお子さんとの時間がたっぷりあります、お子さんの話をゆっくり聞くことのできるチャンスです.

この夏休みに文章問題の訓練をしてみてはいかがでしょうか

 

追伸:食塩水問題の絵の描き方、割合の絵の描き方、他の問題においての絵の描き方のちょっとしたコツもあります。講座中やその後などご機会があるときにご遠慮なさらずに聞いてください。小ネタは結構持っていますので



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