山極寿一さんで自分が好きな初期人類の推察。
人類は森林を追われサバンナで生活することを余儀なくされた。
サバンナで生活するようになった人間は、肉食獣に子供が捕食され
易くなったために祖先である類人猿より多産になる必要があった。
身体的に一度にたくさん産むのは不可能なので、授乳期間を短くし
早く次の子供を作れるようになった。
しかしここで問題が起こる。
授乳期間を短くしたところで人間の成長は類人猿よりも遅い。
2足歩行になってしまったため産道が狭くなり、本来ならまだ
おなかの中にいるべき未熟な状態で生まれ出てこなければいけなく
なったからだ。
そうなると子育てに手間がかかるようになる。
文明社会の現代でもお母さん一人で子供の面倒を見るのは困難なのに
当時の過酷な環境でならなおさら困難だったはず。
そのため仲間の助けが必要不可欠だった。
人間の女性は閉経後も寿命が長いのはこのためだと言う。
おばあさんだけでなく男も子育てに加わっただろう。
イクメンは最近の話ではないようだ。
共同育児は初期人類の頃から行っていたことだろう。