フール・オン・ザ・ヒル 【 音楽室 #ビートルズ 】

来る日も来る日も丘の上にひとり

薄ら笑いを浮かべた男がじっと静止している

だが 誰一人あいつに近づこうとはしない

誰もがあいつをバカ呼ばわり

そして 男も返事ひとつしようともしない

丘の上の愚か者は沈む夕日を眺めながら

大きく開いた心の眼で 回る地球を見つめている


時には雲の上で頭を隠し

男は様々な声色を使い 大声で喚いてみる

だが 誰一人として男の声も

そのふしぎな音も聞いたものはいない

そして 男のほうもまるで無関心のよう

丘の上の愚か者は沈む夕日を眺めながら

大きく開いた心の眼で 回る地球を見つめている





あんなバカは好きなようにさせておけと

みんながあいつを爪はじき

そして 男も人に心を開こうとしない

丘の上の愚か者は沈む夕日を眺めながら

大きく開いた心の眼で 回る地球を見つめている


あいつは人の言葉などお構いなし

彼らのほうこそ愚かだと知っているから

みんなに嫌われても平然としている


丘の上の愚か者は沈む夕日を眺めながら

大きく開いた心の眼で 回る地球を見つめている


The Beatles - The Fool On The Hill


(C) EMI Records Ltd.


【私的解説】

アルバム：マジカルミステリーツアー収録曲

地動説を信じるガリレオ・ガリレイの心情を題材にしたポールの作

「周りの皆は信じないけど自分は真実を知っている」

非常に内向的な歌詞ですが 何故か不思議とポジティブになれる数少ない曲です

これは後に ガリレオの説が証明された事も影響を与えていると思われます


皆分かってないなあ ボクは既に分かってるけどね...

そんな感じで薄ら笑いを浮かべて聞くと(笑) 不思議とポジティブになれるいい曲です......




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