ACT-8:C案のラフデッサンとファイナルモックアップ
さて再び、開発室からの報告です
前回、思いつきでC案のモックアップを即興で作成し、非常に気に入ってしまった事をお伝えしました
思いつきや閃きってホント大事だと思います
で、やるなら徹底的にやろうと言う事でこの一週間程は、ラフデッサンやデザイン方向性と奮闘していました
ACT-7-1 ラフデッサン
何時も新作をデザインする時はラフデッサンを繰り返し方向性を見極めていきます
消しゴムは使わずいくつも線を重ねながら進める手法
これを何度も繰り返す
すると次第に大まかな方向性が見えてきます
ACT-7-2 リアリティの追求
さて、大まかな方向性が定まったらリアリティを徹底追求する為に実際の魚体を検証します
ブルーギルの幼魚は体高がやや低い
成長するに従って体高が著しく高くなっていきます
その辺を考えてラフデッサンをしていましたが体高比率はピッタリ当たってました
今回の作品はこのブルーギルの幼魚の本物をコピーする意気込みで進めてます
そして、幼魚の画像をルアーの大きさピッタリにプリントアウトして更にデザインを進めました
この成魚よりも体高が低いところが、より様々な魚種を再現出来る汎用性の高さも確認出来ました
また幼魚の体色は海水魚や熱帯魚のように美しくこの辺も後々カラーリング編で追求したいポイントです...
ボク自身も以前観賞用として飼っていたりもしていたくらい綺麗です
ACT-7-3 最終デザイン
そして、最終デザインへと進みます
まず、プリントアウトした画像を正確にトレースします
このままでもいいんですが、好みのフォルムバランスでは無いので自分の線を重ねていきます
あと、ルアーとして各パーツを格納するスペースや機能も考慮しなければならない...
それらを考慮し、体高比バランスを保ちながらソードデザインとも言える独自のフォルムを追求していきます
それら全てをクリアして最終的なデザインが完成します
ACT-7-4 ファイナルモックアップ
最終的なデザインが決まったらいよいよファイナルモックアップへ移ります
そのまま原型を作ってもいいのですが立体にすると実際のフォルムが確認出来ます
コレが平面と立体の違い
コンピューターデザイン全盛の現在でも、最先端の車のデザインでは必ずモックアップを作って決定します
光の当たり方、見る角度、距離などはやはり最終的には1/1モックアップを作らなければ分からないからですね
そして最終デザインからモックアップを作成
C案 1/1ファイナルモックアップ
うーん、苦労したかいがあり悪くないですね...
OKが出たので、後はまたワイヤーユニットを仕込んだC案原型製作へと進みます
いや~、でも最初はこのタイニープラグより小さいボディをリアルに仕上げるなんて出来るのか?と言うスタートでした
でもやってみたら出来るもんですね
と言うワケで更に次の工程に暫く工房へ立て籠もります!...
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