STRATEGY-5:タックル適合性を考える 4
さて、再び「スピナーベイト攻略」タックル編です
前回のリール編を経て、今回はそれに巻くラインと続きます
「ライン」とはご存じの通り「糸」でリールとルアーを繋ぐ、なくてはならないモノですね
この「役割」が出来ていれば一応釣りは成立します
極論から言うと木綿糸だろうとタコ糸だろうと、釣りは出来てしまいますよね
しかし、実際に木綿糸を使うと吸水性が強く素材的に劣化したり、魚に見えやすかったりデメリットが多いですね
魚に見えにくく、強度もあって劣化しにくい、ナイロンラインなどと比べると、これだけの差があります
冒頭、非常に解りやすい素材差で比較しましたが、「ルアー用ライン」に限っても、僅差ですが各ラインの「素材」による特性の「違い」がありますね
そこに「スピナーベイティング」に於ける「ライン適合性」が見えてきます...
ACT-7:適合ライン
ここではスピナーベイトの適合ラインを考えていきましょう
以前も少し触れましたが、ボクが最も多用するのが「透明な」「ナイロンライン」
コレはこのスピナーベイトと言う釣りがよりラクになるからです
では何故そうなるのでしょうか...?
ACT-7-2:掛かりとバレにくさの差
スピナーベイトは基本リトリーブ系の釣りで、掛かりと掛かった後の重いヘッドのブレを吸収する、バレにくさも重要なのは、適合ロッド編で触れた通りです
更にはここにライン特性も絡んできます
その掛かりとバレにくさの差とは...
ロッドの項でも触れましたが、柔軟なロッドほど、許容範囲が広く掛かりがよく、バレにくい特性を持っていましたよね(図a)
そしてコレは、ここで終始せずその先のラインまで続きます
つまり、ラインの伸び縮みもコレに付加されると言うワケです(図b)
仮に、魚が掛かった時、ロッド先端が30センチ曲がり、最も伸びの良いナイロンラインが30メートル出て30センチ伸びるとします
結果的に、30+30=60センチとなり、魚がコチラ側に59.9センチ暴れてもラインテンション維持が出来ている事になります
実際にはロッドの曲がりが少なくなる程、ラインテンションは弱くなるので、安全係数をかけてその半分で見積もっても、30センチの余裕があるワケですね
コレがPEとなると、ライン側の伸びはほぼ期待出来ないので、ラインテンション維持は約半分となってしまいます
フロロはその中間といったところでしょうか
コレが、「ラインに於ける」「掛かりとバレにくさの差」となるワケです
以上の点から、より掛かりやすくバレにくい、ナイロンラインが最もラクに使いやすい、「リトリーブ系」及び「乗せの釣り」のスピナーベイト用ラインだと思います
しかしコレは「この釣りに特化した」考え方で、感度重視の釣りに於いては、PEやフロロの有利性があるのも事実なんですね
更にソルト等ではもはや定番になっているPEは、スピニングの欠点であるヨレまで吸収する利点と細さにによる圧倒的な飛距離はこのPEの独壇場ですね
つまり、完全な万能と言うのはなくて、ラインに於いても用途に合わせた、要は使いようというワケですね...
ACT-7-3:透明ラインの有利性
以前も少し触れましたが、かなり昔透明ラインでいい思いをしたことがあったので、コレに気づきました
当時、蛍光ライン全盛だったんですが、やっぱり透明のほうが魚に見えにくくてより釣れるのでは?...と考え透明ラインを導入
結果は大成功で小バスばかりになってしまったフィールドで、平日の真っ昼間に48をゲット!
その日のゲット数まで上がってしまいました
考えてみれば、人間に見やすいラインは魚にも見えやすいワケですね
当時は透明で強いラインはルアー用には無くて、銀鱗なんかを使い、周り全ての蛍光ラインユーザーを後目に、コッソリいい思いをしたものです...(笑)
神経質な黒鯛なんかは大物にも関わらず、極端に細い透明なハリスを使うワケだし、やっぱり「魚から見た」「違和感や警戒心」を彼らから和らげるのも、「細さと見えにくい透明さ」と言うワケですね
コレはバスにも言えて、歴戦の大物ほど神経質でラインにも敏感な超スレバスなんですよね
あと多少蛇足ですが、模型飛行機なんかぶら下げる時は透明ナイロン使いますよね
あれに色つきや蛍光使ってたら、どこからぶら下がってるか丸分かりだし、魚から見てもこの、「どこからぶら下がってるか」の不自然さが無いほうがいいのでは?...と思います
なので、コレはスピナーベイトに限らず、ラインはルアーウェイトに耐えられる限界の細さの透明なラインが最も「釣り」を有利にしてくれると思います...
以上の点から、スピナーベイトに適したラインは、高性能なルアー専用ナイロンでルアーウェイトに合わせて出来るだけ細めのモノ
そして、魚にも見えにくい透明と言うのが、現時点でのボクの「オススメ」「スピナーベイト用ライン」となります...
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