STRATEGY-4:タックル適合性を考える 3
さて、前回に引き続き適合タックル編です
今回は前回お伝えした通り、スピナーベイト適合リールから考えていきたいと思います
ACT-6:適合リール
リールについてはやはり、ベイトリールが圧倒的に使いやすいと思います
これはもはや構造的に広く知られた、巻き上げ力の強さと、ムラの無い滑らかな巻き上げからですね
コレらをカンタンに言うと、スピニングと違い回転方向を変換していない点とスプールで直に巻き取る為、物理的に抵抗及びトルク損失が少ない点で使い手の負担をより軽減してくれます
(スピニングは更に構造上、スプールよりかなり大きな回転半径を持つローターを動かさなければならない)
コレによりベイトリールは物理的に力の損失が最小限に抑えられ、ダイレクトな巻き上げ感かつ巻き上げ力と、同じ巻き上げ量ならより滑らかに巻けるワケですね
では、何故このベイトリールの巻き取り力と滑らかさが必要なのでしょうか...?
スピナーベイトで圧倒的に多用されるストレートリトリーブでは人為的動きの無い滑らかな巻き取りが不可欠です
この状況下では人為的な動きを極力排した方が良い
結果的に構造上よりダイレクトに滑らかに巻き取れるベイトリールが最適と言う事になります
但し、最近のスピニングはベイトのダイレクト感には及ばないものの、効果的なボールベアリングの多用及び様々な工夫により滑らかになりました
ライトなスピナーベイティングには十分ですし、どうしてもスピニングという方はコチラを使用しても全然使えます
あくまでもベイトリールはその構造上、同サイズなら最も滑らかにかつパワフル巻けると言う話しで、よりリトリーブ系の「最も滑らかな巻き」に拘る人向きといったところでしょうか...
ACT-6-2:適合リール 2
ギア比を考える
スピナーベイトのリトリーブには勿論リールタイプだけでなくリールの※ギア比も密接に関係性を持ってきます...
(※ギア比=ハンドル一回転に対するスプール回転数)
スピナーベイトの基本リトリーブであるストレートリトリーブには先述の通り、滑らかなリトリーブが有効です
そこで、このリトリーブではややハイギア気味のリールが有利です
これは意外にもスローリトリーブに於いても
でもコレちょっと不思議に思いますよね
そこで今回はその辺の話も...
ここでまた思いっきり分かりやすくする為に1:1のダイレクトドライブのフライリールと、1:7程度のハイギアのベイトリールで比較していきましょう...
ハンドル一回転でスプールも一回転するダイレクトドライブのフライリールは、巻きムラが生じやすい
コレはリール側の要因では無く、巻き取る側の「我々人間」の、人体工学的要因です
人間のカラダは手首や腕の動きを回転方向に変換してリールを回しています
かなり複雑な動きですね
勿論ここに筋力もからんでくるのでこのチカラには必ず「ムラ」が出ますよね
ダイレクトドライブのリールではスプール一回転にこの「人体の動き」のムラが集約して全て出ます
反対に7回転するベイトリールではこの「人体の動き」が7倍に「薄め」られます
つまり、ハイスピードに限らず、より巻きムラが出やすいスローに於いても、ハイギアリールをゆっくり巻いた方が有効と言うワケです
結果的にある程度ハイギアのリールほど、より機械的に滑らかに巻けると言うワケですね
因みに、コレに気づいた裏話を言うと、かなり昔、ハイギアのリールではマグナムウィローリーフ等には重いと感じた時があった
そこで、かなりローギアのディープクランキング用のリールを導入
コレでOKと思いきや、巻きムラがでてしまった...(汗)
確かに巻き取りはラクになりましたが、フワフワして安定しない
相撲に例えると、なんか毎回肩すかしをくらったような感覚でした...(笑)
そこで、ハイギアに戻したらまた安定
過去にこのような「付箋」があったので、「より確実に」スピナーベイトの安定した連続リトリーブでは、より機械的に巻ける、ハイギアのリールに落ち着いたというワケでした...
今回は、スピナーベイト適合リールについて色々考えてきました
更に今回は、スピナーベイト適合リールに要約及び特化して書きました
リール全般については今回の議題外及び長くなるので、また機会があればタイプ別構造や利点や諸々含めて、「ルアー工学部」リール編などで詳しく書きたいと思います
さて、今回もリール編でボク的に行数いっぱいいっぱいになってしまいました(汗)... お詫び...
情報量多すぎはボク的に好きではないので、ライン編は内容濃く、次回一回で解りやすく纏めたいと思います!...
NEXT>>
TOP>>
にほんブログ村