ネタバレ含むので未読の方はここまで
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ここから感想文
この漫画は最後に死ぬ落ちをタイトル提示して
その帰納的構成を
昨今の長編志向の風潮に一点投じた
中篇の快作と言う所だけど
他にも収穫がある
タイトルの前提に対比する日常にも
いちいち引き立つミスディレクションが
アリバイの様に自然と用意される仕掛け
更に100日リミットで積み重ねていく
平凡で大切な日々
何もないようで有るとされる毎日は
日々勤しむ我らにどんなメッセージになるのか
その限定すらないナチュラルをこの漫画はあるある共感だけで紡ぐ
切り取ってるだけで普通なのだ
ワニが居なくなる予測の中で優しく、いとおしい仲間と時間
そしてついに100日目が…
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って感じじゃん？
別にいいけど
実は自分は不満有りましてね
それ言いたくてこの文章書いています。
というのは
この漫画はナチュラルな描写のリズムが良くて
あのどっちかというと稚拙な絵柄でも見逃せない切実感こそ
受けた要因だと思うのだけど
ラストが少しリズム変わってて
ヒヨコのページは要るのかね？
あれ省いてラスト桜の花吹雪は
ふさわしい散り際で使うなら
大きなコマもリズム違うから
こうしたい自分の我が儘がある。
それは花見の席で
あいつ来ないな そのうち来るだろ
のあと
桜吹雪の通常コマで終わり…
いやもう少しやるか
バイクで迎えに出て桜吹雪を撮るまで同じ
そしてラインに上げる
その返信ないスマホ画面で終わり
…こうじゃないかな
スマホ画面には桜吹雪画像が上がってるが
ワニの返信ないまま…E ND
これだ
(要するにヒヨコと桜のラストページ省く)
これでナチュラリズムがキープされたまま終われる
死とは突然な訳よ
ドラマチックに盛り上げたい気持ちも判るが
ナチュラル選んで始まった以上
通常のドラマチックは排除して欲しかった
情報と好況も充分有ったのだし
惜しいと思う自分
でもまあ見れて良かった