
古文書サークル『温故の会』で、「庄内・大山の薬湯屋騒動」の講義後、江戸時代の庄内地方の風呂事情はどうだったんだろう?と非常に興味を持ち、参考資料にと読み始めた本がこれ。
「庶民の好きな風呂、銭湯、温泉を現代文化と比しつつ考える」と帯に記してある通り、江戸の庶民事情だったり、化政期頃の全国の温泉効能比べだったりと、読んで面白い本ではあったが、結局のところ庄内に繋がるところは、「諸国温泉功能鑑」という効能の全国番付表があり、その中「東之方9番目に、前頭 最上高湯の湯、16番目に、前頭 庄内田川の湯」と記載されているくらいで、庄内の一般庶民や農民の風呂事情(蒸し風呂なのか、湯船に入ったのか)は分からずじまいであった。
もう一冊、秋保先生から勧められた本があるので、引き続き読んでゆこうと思っている。
【江戸の風〈新潮選書〉】
〇著者:今野信雄 〇発行:平成元年(1989)2月15日 〇発行者:佐藤亮一 〇発行所:株式会社新潮社 〇印刷:錦明印刷株式会社 〇製本:株式会社大進堂
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます