治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

過敏性も芋づる式

2014-09-21 06:17:07 | 日記
「もっとドヤ顔が見たいから」の会、たくさんの皆様から一日でご参加応募いただき、ありがとうございます。
告知後一日で、定員の半分以上は参加表明いただいたかな、という感じです。
いずれにせよお急ぎくださいませ。
すでにお申し込みいただいた皆様には、なるべく今日中にご案内のメールを出します。
今日は朝から用事があるので、申し訳ありません。

という中でも一つブログにしておきたい話題がありました。
過敏性も、そして過敏性の治癒がもたらすものも、芋づる式なんだなあということです。

鹿児島には話題のデジタル耳栓を持っていきました。
飛行機で試して、確かに音が和らぐなあと思いました。
そして鹿児島中央駅から伊敷病院に向かうタクシーの中で、ちゅん平さんに試してもらいました。

そうしたら面白い反応でした。
ちゅん平さんは別人のように過敏性が和らいだ人ですが、その証拠にドラッグストアでお勤めできているのですが
耳の聞こえ方はやはり、私たちと違うようで
デジタル耳栓をつけたとたん、自分の乗っている車のドアが生えて、むき出しで走っていないような気がしたというのです。

ちゅん平さんは対向車線から車が来るのをこわがります。
というのは、自分の乗っている車のかたちがはっきり意識できないようで、むき出して走っているような気がするんだそうです。
時速40キロでむき出しで走っているところ、対向車が来たらたしかに怖いです。
ところが耳栓をつけていることで、自分の車の音と外の車の音の違いがわかって、そうすると対向車が怖くなくなるというのです。

これは私が持っているよりちゅん平さんが持っていたほうがいい、と思って
デジタル耳栓はプレゼントして帰ってきました。

五感の特殊性が世界観にもつながるいい例でした。
つまりそこに対処することによって、芋づる式に他にも影響が及ぶのです。

そうしたら

聴覚への対応で視覚が広がるとか
聴覚への対応で、人混みを歩いて帰ってきてもへたりこまずにすむとか、そういう話がどんどん出てきて

やはり芋づる式だなあ、と思いました。

そこにいくと猿烏賊はこういうおバカな対応をします。




根本的に治すなんていう発想がないから、
「聴覚過敏に対するイライラ」に対応しようとして、無駄なことをいっぱいやるわけです。
猿烏賊の特徴は、科学的を気取っていて実は非科学的なことです。

本当に科学的なのは、コンディショニング講座にリピートしている方たちです。

最初は自分の目で確かめようと思って来たでしょ?

そして効果を確かめたでしょ? 自分の身体で。
だからまた来よう! という気持ちになるわけでしょ?

それが本当の科学的な態度ではないでしょうか。
エビデンスガーの猿烏賊はただ、自分で動くのがいやだからデータになっているのを待っているだけの「努力のケチんぼ」だっていうだけです。
講座にリピートしている人は
自分やお子さんの身体でエビデンスを取っているわけです。

「努力のケチんぼ」が検証検証とうるさく言う間に
どんどん自分の身体で効果を確かめている人がいるのに
なんで検証なんかに時間を使わなきゃいけないの? というのが私の率直な感想です。
私が治っていただきたいのは、治りたい人たちなのだから。
治りたくない人は、治らなければいいだけの話ですからね。

私の見ている限り、コンディショニングで聴覚過敏はほぼ全員緩和されて帰っていきます。
そのメカニズムの仮説は、「自閉っ子の心身をラクにしよう!」でも触れています。
確かめたかったら読んでくださいね。

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