ヤンディーズ

現在闘病中で「病んでいる」ボーカル&ギタリスト、「太郎」の独り言

レスリースピーカー

2016年09月26日 | 楽器
11年前対バンした人達で当時、平均年齢60歳チョイ
メンバーは当時の元プロという演奏能力が非常に高い
でも見た目は競艇場や競馬場に良く居るような風貌の人達でした。
バンド名は「G2」で正確には「爺爺」だそうです。
ネーミング上手いなぁ。

かなり横に狭いステージ&ハコで
セットチェンジは大変でした。
当時のKバンドはメンバーの力量もそこそこ高めでしたが
イベントで出番は1バンド目。
ただワイルドチェリーの「プレイザットファンキーミュージック」を
演奏した辺りからかなり盛り上がり、ライブイベント自体も結構盛り上がったのですが
トリで出演したG2に全て持って行かれました(T_T)

流石70年代プロというだけあり今では演奏において薄く感じる音楽シーン
「本物」の人達でした。ドラムセットで見えないという位小さかった
ドラマーのオジサンがバケモノでした。
ドラミング、曲の緩急のつけ方が流石ホンモノ。
「リハビリでバンドやっていて良かったね」なんてMCで言っていましたが
60歳以上に見える人のドラミングは今のシーンでは中々見れないモノ。
勿論、メンバー全員の演奏力も。

出演バンドが4バンド位でしたが各バンドで持ち時間が違いました。
セットチェンジも横幅があまり無い(客席の奥行きは深い)ステージで
バンドマンさんは皆経験あると思いますが、せわしなくロクに音造り出来ませんでした。
(マーシャルアンプが最悪だったし・・・)
が、このG2の機材持込は凄く多く、ギターの人は
クラック入りまくり、年季の入りすぎのギブソンES-335に
当時30万円位で発売されていたハイワットの小さいコンボアンプを使用していました。
シンバルやらパーカッション、コンガ、ローズオルガン。
その中に、このレスリースピーカーがありました。
実際、マーシャルスタックアンプより場所を取ります。
私、このスピーカーの存在を知らず、メンバーに教えて貰いました。
回転するスピーカーを箱に入れてオルガンに繋いで流すと
ドップラー効果が得れると。
実物はこういうモノです。

レズリースピーカー leslie 147 s/f DEMO プロコムハルム 青い影


まさにこの曲を演奏していました。
今市場での売値は40万強+税!
木箱を鳴らすのにかなり良い木を使って、時間かけて
ハコがなるようにするのでしょうねぇ。
G2のレスリー木箱は部分部分、黒ずんでいました。

ドップラー効果とは、まあ簡単な例で例えると
救急車のサイレンだと解り易いでしょうね。
救急車がサイレンを鳴らして近づき、その前後の音が違うという効果。

G2はこの動画、プロコムハルムの「青い影」やら
サンタナの代表曲やら、TOTOの「アフリカ」もやっていたかな?
60~70年代のベストヒットオンパレードでお客は魅了されていました。
この「青い影」やらサンタナの「ブラックマジックウーマン」で
このスピーカーがフルに使われていましたね。
オルガンに繋がれてスピーカーが、くるくる回転していました。

当時初めて見るモノでした。
大手レコーディングスタジオとかでも置いてあるの
見た事無かったですね。
後にも先にも、このスピーカー実物を持ってくる人に
遭遇した事は一度もありません。
現在はBOSSとかでモデリングエフェクターが
かなり精巧に再現されているので、持ち込む人はあまり居ないのでしょうね。
ただ、ホンモノとモデリングはやはり違うし
使用する本人達にも、大きいテープエコーに拘る人が多い様に
ホンモノの拘りがあるでしょうね。

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