上田馬之助、死去。

金髪に髪を染めて、特に私の世代では
タイガーＪシンとの最狂コンビでファンを恐怖に陥れた
上田さんの死。

悪役レスラー上田馬之助さん死去　猪木と名勝負（11/12/22）


今でも、「日本で一番の悪役（ヒール）」と思っております。
でも、世間では全くの常識人、
不慮の交通事故で半身付随となり車椅子生活を余義されていましたが
（ＩＷＡジャパン時代）
やはり、恐怖のタッグが色々蘇ります。

何せ、私が初めて生で見たプロレスラー。
小学６年生の時、後楽園ホールのエレベーターで
タイガージェットシンと謎のマネージャーと一緒に
怒鳴り散らかして会場入りし
「写真を取るな！！！」と凄んで
エレベーターに乗って安心したものの
また降りてきて、「写真撮るなっ！っていっただろ！！！」と
げんこつを振り落とし、流れ弾を喰らった恐怖。

そのインパクトは今のヤオガチなんてモノの怖さを
遥かに上回るヒールぶりでした。
（特にシンをかばっていた）
（これは何度も書いた事ですが）

その日のカードは
テリーファンク、ジャンボ鶴田ＶＳ　ＴＪシン、上田馬之助と

テリーがシンや上田さんと衝突するという
個人的には珍しい光景で、荒れに荒れて
「両者リングアウト」という裁定でした。

名勝負では、対馬場、対猪木のネールデスマッチ（五寸釘マッチ）とか
色々有りすぎて・・・・
でも、シンとのタッグが多かったですね。

後、本当に怖かった試合として
仲間割れをアングルでさせたヒロ斎藤を血だるまにして
本当に喧嘩に強い上田がヒロ斎藤やミスター高橋を
本気でビビらせた、荒れに荒れた後楽園でのシングルマッチ。
アレは高橋本にも書いていますが怖かった試合ですね。ガチで。

そして、危険な時代のアメリカを一匹狼として歩いた経験から
ホントにシュートファイトに強いから
対ＵＷＦ、特に前田日明に対抗して因縁の猪木に
ラブコールを受けリングに上がって、イリミネーションマッチ、
前田を道連れに場外に引っ張り出した・・・。
あの時は「なぜ上田？」と理解不能でしたが
猪木が雇った用心棒役という事で良く解りました。

普段は慰問をしていた上田さん。
親戚の結婚式に「オジサンだけは来ないで！」と拒絶された事が
本当にショックだったというヒールの悲しい宿命。
それくらい、こんな日本人ヒールは居なかったでしょう。

書きたい事は山程ありますが
コレ位で、またの機会を探したいと思います。
（すみません、不調で。でも、どうしても書かなければと思いました）

自分の年齢になると段々プライベートでも訃報が増えて
マイりますね。

上田馬之助　享年７１歳。
ご冥福を祈ります。